大学からの親友が我が荒地に遊びに来た。助手君以外で人を招くのは初めてでちょっとだけドキドキしたのだが、考えてみるとなーんにも無い畑である。あるのはひっくり返した土と掘った溝だけがある荒地、気にするこたぁない。
今日は、親友と共に記念すべき初「種植え」を行った。おじゃが三種、王様「男爵」、無農薬に適する「花標津(ハナシベツ)」、新種で美味しい?「さやか」。芽の出つつある種芋を切り分け、穴を掘って埋める。実にシンプル。こだわろうと思えばこだわれる。芽を出す工夫、多収に結びつく工夫など、星の数ほどある。ただ今年は、できるだけシンプルにしてみたい。そんなこだわりもあって良いと思う。
今日は畑に、もう一つ命を灯した。小梅の苗木である。親友がもう一人と相談して私にプレゼントしてくれたものである。敬愛する二人の名を拝借して、キミドリと名づけることにした。東京育ちのキミドリは、暖房の中で甘やかされたせいか、既に花をつけていた。茶色に広がる背景に、うすい梅色が儚げに映えている。我が畑に一足早い春が訪れた。
キミドリ植樹記念に一枚
