以前勤めていた会社の同僚とその仲間が遊びに来た。その男、蕎麦(ソバ)好きを自ら謳い、蕎麦好きが高じて長野県松本市で学生時代を過ごしたツワモノ、M。会社時代は家が同沿線だったこともあり、よく真剣に馬鹿話をした仲である。
蕎麦プロジェクトと名づけられたこの日、埼玉のこの地方では春蕎麦は採れぬという言葉を無視して、高らかに「常陸秋蕎麦」なる秋播きの品種が播かれた。まあ、何事もやってみることは大事。実は採れずとも蕎麦の白い花が畑に咲いてくれたらそれでも良しというものである。いずれこの経験を、秋蕎麦に活かせばよい。
この日は陽射しが強く空も晴れ渡り作業にはもってこい、と言いたいところが、暑さと爽やかさが絶妙に混じりあったせいか、昼食後は、畑の上の竹薮で至極の昼寝がもってこいであった。
昼寝の後は、開墾、散歩、種蒔き、筍掘り、とフルコースをこなし、友人達は実に満腹して帰っていった。自らが心酔して人生を傾けつつある「自然農」のカケラを、友人達に伝えられることも、自分にとってかけがえのない機会であり、その喜びを知った。人を迎える喜び、土に触れる喜び、この双方が心地よく溶け合った一日。ありがたい。
数日後、小松式インチキ「自然農」方式で播かれた蕎麦の種は、見事雀達の餌となって見るも無残に食い尽くされたことも、付け加えねばならない。リベンジは5月3日、もう一度播くぞ!
華麗なる蕎麦播きの儀式
