注)記事の日付は太陰暦を用いております

2004年06月02日

そのツヤ、只者ではない

卯月十五日 曇り
 3月末に種(ムカゴ)播きして以来、あきらめかけていた「自然薯」が、ようやく発芽していた。周りにも多くの蔓植物がひしめく中にその気品溢れるツヤのある葉を見つけて、一目見て自然薯だと解る。
うまいものは美しい。これ、百姓を始めてから気づいた当たり前の真理の一つ。

040602jinenjo
posted by 学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月09日

白く、淡く、そば開花

卯月二十ニ日 曇り
 そばは播種後3週間で開花し、70日程で収穫時期になるという。どうも我が畑での自然農は勝手が違ってしまうのだが、こちらはノンビリと70日が近づく頃の開花となった。観賞用に播いたので、花が咲けばそれで嬉しいのだけど、まあいいか。
 収穫をねらう秋そばは、8月、お盆が過ぎて暑さが峠を越した頃に種を播く。それまでは、この淡い小さな花を眺めて暑さを凌ごう。


 蕎麦の花、一列(種類:常陸秋蕎麦)
040609soba
posted by 学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月12日

踊る一日百姓

卯月二十五日 晴れ
 梅雨の晴れ間と言うのだろうか、前日までの曇天が晴れ渡った。否、来週から一週間晴れるのだと予報があるので、実はまだ梅雨入りはしてないのだろう。気まぐれの梅雨前線がちょっとフェイントかけて梅雨入りしてみせたのだ。梅雨め。
 その気まぐれの晴れ間に、友人が遊びに来た。大学を卒業してから出会った、友達つながりの気ままな気さくな友人達。あつーい陽射しにも負けず、草取り、種蒔き、昼寝、ビールとフルコースを堪能し、育つか枯れるか解らない自然農を楽しんでくれたようだ。自分のしていることがたとえ実を結ぶことが無かったとしても、こうして友人達が休日を楽しむために俺のいる場所に来てくれるというこのことだけでも意味があるんだなあとシミジミ。みんな早く遊びに来い!



040612nakama
posted by 学 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月14日

いざ、my ぬか床

卯月二十七日 晴れ
 先週末、産まれて初めて糠漬けを準備した。昨年作った米を精米して出た糠(ヌカ)500gと、その他諸々。これから毎日欠かさず手を入れてかき混ぜねばならない。畑で取れた野菜をつけることができるのはいつの日か。しばらくは、不本意ながらスーパーで買った野菜を漬ける日々が続きそうだ。

040614nuka
posted by 学 at 23:39| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食の喜び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月15日

にゃろめ!

卯月二十八日 晴れ
 熊谷市、日本屈指の高温地域。荒川を挟んで南側に位置する、ここ江南町もさほど変わりはない。まだまだ夏本番は前だというのに(ていうか梅雨もまだ!)、連日30度近い晴天が続く模様。それでも部屋で涼める人間様はまだましか、アパート周りの猫達は、恨めしそうに部屋を覗き込む。隙を見せたら中に上がり込む。
 そんな猫達とも、はや3ヶ月の仲。まあたまには草以外の写真も良いかなと。陽だまりの午後の休息。

 左から、クロ  そして上から、トラ 三毛
040615nekokuro 040615neko

posted by 学 at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月16日

陸稲と書いて「おかぼ」

卯月三十日 晴れ
 2ヶ月ほど前の4月25日に種をまいた陸稲(畑で作る稲)の周りの雑草を刈ってみたら、見事に黄緑のラインが畑に現れた。雑草に負けず育ったたくましき稲に素直に敬意を抱く。
 なぜ水稲でなく陸稲か?今年は水田は近くで借りれなかったから。百姓は、作りたいもの何でもやってみるのがよろし。


 040616okabo
 
posted by 学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月18日

一日と月とはっさく

皐月一日 晴れ(陽射し優しく)
 今日は新月。つまり月が夜空に輝かぬ日。なぜ満月の反対を「しんげつ」と言うのか。旧暦では月が満ちて欠ければ一ヶ月。簡単に言えば十五夜が満月で、月の終わりに完全に月が欠ける。で、欠けきって再び満ち始める日が月の始まり、だから新月。
 また、月の初めを「ついたち」と言うのは「月立ち」からの変化。ちなみに、一日は「朔日」とも書く。「朔」は漢字を見ると解るように、月の逆さであるので新月をさす文字だった。で、果物のはっさくは、漢字で「八朔」と書く。旧暦の八月一日頃(夏の終わり)に獲れる果物だからという由来。だがしかし八朔の旬は冬だな・・・。とここまで書いて、何故八朔は冬に食うのに八朔なのか、気になって気になって仕方がなくなってきた。後できっちり報告します。尻すぼみでおそまつ。


 たまには、月を感じて空を見上げる日々を

040617shingetsu

月にちなんだURL
月世界へ招待(↑の写真はここから)
月読庵(上品!)

posted by 学 at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月19日

たのしからずや

皐月二日 晴れ
 大学からの知己が海外勤務より帰国した。半年前、某国で再会して喧喧諤諤したり、スキー来日してだべったり、会ってない期間は長くはないが、戻ってきたことがただ喜ばしい。新宿で男友達8名が雁首並べて飲んで歌って、気づけば友人宅で床寝。
 朋有り遠方より来る、亦楽しからずや。
posted by 学 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月20日

一株が一杯

皐月二日 晴れ(暑い!)
 昨日に引き続き、丸ヶ崎自然農の会(大宮)で助手君と共に田植えを行った。慣行農(現在主流の米作り)では、早期収穫の目的と作業時期の都合(GWにやれば兼業農家でもできる為と言われている)で5月頭の田植えを行っているが、本来つまり昔は田植えは今の6月頃にするのが主流であった。旧暦の五月つまりこの時期を「さつき」と言うのは「早苗(さなえ)月」からの転と考えられている。だから今で全然OK!
 さてさて当方、自然農での本格的な稲作りは初体験。昨年の試みは結果としては散々なものだったので、ますます今年こそはという思いも強い。
 自然農での田植えもまた普通の田植えとは全く趣きが異なって妙味。ここで述べ切るのは無理。とにかく一株一株、小さな苗たちを植えていくこの感触は堪らなく美味である。
 曰く、米は一株で三千粒、三千粒で茶碗一杯。昨日と今日で六百杯の茶碗を植え終わる。うししうしし。皮算用ほど楽しいものはない。

 ちなみに今年は普通のうるち米の他に、赤米、黒米、香り米も作ってみる。流行だからね、なにせ。


これで黒米、茶碗一杯なるか?
040620ta 
posted by 学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月21日

小松的 夏至の意味

皐月四日 曇りのち雨(台風6号が通過)
 本日は、夏至。北半球で昼の長さが一番長い日とされている。太陽暦の現代では、意味としてはそれだけに過ぎない。
 しかし私が考える夏至はもう少し趣がある、と思う。夏至という言葉は二十四節句の一つでもある。(二十四節句とは、一年を24の節目で区切った呼び名。別の機会に詳述する。)夏という季節が使われる二十四節句は夏至の他にもう一つ、5月5日頃の立夏がある。これは私の解釈ではまさしく夏が産声を上げる頃であり、つまり春真っ盛りである。ちとややこしい?それから春と夏のパワーバランスが徐々に移動して、ついに夏至のこの日、夏の力が春を追い越すのだ。
 せっかくなのでもう少し季節を追いかけてみよう。二十四節句はこの後、小暑と大暑を経て8月の7日頃、立秋を迎える。これは世間の人が「旧暦と今は季節がずれてるのです」などとしたり顔で言うような秋の始まりだとは考えない。私の解釈では、まさしく秋が、か細い産声を上げる頃なのである。つまり夏は盛りも盛り、眩暈がするほど暑いのである。これすなわち暦どおり。そうして9月23日の秋分に、秋にパワーバランスを奪われるまで夏の支配は続くのである。
 小松的結論、夏至とは「夏に至る」頃。これよりますます夏の勢い増す。夏至から秋分までの時期を夏と呼ぶ。

 蛇足。夏の盛り、まさに立秋の折に私は生まれました。母さん、さぞや暑かっただろうね。


 ↓初収穫となったジャガイモ数個。ああ、可愛いこと!
040621jaga
posted by 学 at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月24日

タバコの中身

皐月七日 晴れ時々曇り(蒸し暑さ大)
 34度を記録する暑さを言い訳に、昼から少し調べものをしていた。それはタバコの四方山話についてである。今日みたいにだらりとした時間を過ごすとき、ふとタバコを吸いたくなることがある。普段はほとんど喫煙はしない。
 そこで、前から気になっていたタバコの功罪の事実に迫ってみたくなったのだ。で、結論としては、私には功罪の判断は無理ということ。だけど色々わかって面白かった。そして、私の心に引っ掛ったタバコの最大の新事実、「添加物」については書き留めずにはいられなかった。

>>続きはこちら
posted by 学 at 17:50| Comment(5) | TrackBack(0) | 食の喜び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月26日

悪友来訪 Vol.1

皐月九日 曇りのち晴れ
 金曜の晩から、大学からの悪友二人が遊びに来た。熊谷市街で安酒をしこたま飲み、部屋に帰ってからもしこたま駄弁り、朝遅くから昼前まで畑で汗をしこたま流して帰っていった。
 次に駄弁りに来るのは誰か。金晩から土昼までのこの定番コース、癖になりそうで困る。


 裸足にサンダルの銀行マンと、二日酔いの自衛官
kouta hajime
posted by 学 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月27日

たまらない香り

皐月十日 曇り
 大宮での稲作り、田植え作業がほぼ終了した。あと一日で終わるかな。
 家に戻って何気なく顔の近くに手を近づけると、手が臭い。マイルドなのだが、どことなく懐かしい匂い。うーんまさしく子供の頃のドブ川の匂いだ。どうして美味しいお米さんが育つ田んぼとドブ川が似た匂いなのか、ワケもなく悔しい。しかし、この匂いこそ微生物達が泥の中でガツガツ暴れ回って田んぼを豊かにしている証である。寛大な心をもって許すとしよう。農薬を使ってる田んぼは、なんとなく匂いが弱い気がするんだよね。やはり、微生物が少ないからかね。そう思うと、余計にいとおしくなってくるなあ。…なんだか嗅ぎ過ぎでおかしくなってきた。気がつくとついつい手を鼻元にやっている。止まらないぞ。

 …ちなみに、田んぼ自体がくっさいわけじゃないよ。手に泥を取るとほのかに香る程度ですから。悪しからず。
posted by 学 at 23:41| Comment(1) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。