文月二十三日【白露】 晴れ時々強風
【白露】…
陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也(暦便覧)
野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。
朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が
混じり始める。<参考:
こよみのページ)>
今日の晩、旧友の催し物にてフリーで頑張る仲間の集いが行われるという。「もし可能なら、何か自分のしている仕事(農業)の内容が分かるようなものを持ってきて」と言われて、ハテ困った。履歴書でもなく、名刺などなく、かといって収穫物もなく、いったい何を持っていけばよいのやら。
かくしてほどなく当Blogを画面印刷して持っていくことにして、講演会みたいなタイトルで筆を走らせる。
只今ワタクシが取り組んでおります毎日は、『自然農』なるやっかいな哲学に心を半分奪われ、それと共に人生を過ごすにはどう生きるのが良いかと頭を曇らせる日々でアリマス。禍福にも都心からアクセス1時間半の田舎を仮宿としながら、日夜アルバイトと「自然農」作業と将来の構想に明け暮れてオリマス。
実践されている先達の言葉をお借りすれば、
「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵とせず…」
川口由一氏「自然の営みに沿い農作物を育てる農のありよう…」
沖津一陽氏あまりにも『「自然」と「食」の営みと繋がり』を忘れ過ぎた我々に、禅問答のように問いと答えを投げかけ、人生のスパイスとして感動と知恵をほのめかしてくれる、それが『自然農』かな。草と共に、虫と一緒に、控えめに、且つたくましく育つ野菜達。そんなことってあるんです。マジで?と驚き、うゎ♪と喜び、何で?と考え、いいなぁ♪と浸る、そんな農、そんな畑。
世界の食糧事情の解決には貢献せずとも、石油が枯渇した後に自分の周りだけは食い延びられるように心得をつかむことが、控えめなワタクシの目標でゴザイマス。自然農と、その側にある暮らしの中で自分に訪れるキーワードとを紡いでいこうと虎視眈々と含み笑い中。
最近のキーワード、「人の集まる場所」「江戸時代」「シュタイナー教育」「和モダン」「海辺」「採算」。
この夏で、齢二十八。而立まであと2年、不惑まであと12年。