雨足が途絶えて窓を開けると、網戸の目の隙間から忍び込むように秋の音と風が届いてくる。セミ時雨はいつの間にかコオロギにとって代わり、夕暮れの空気はTシャツ一枚には涼しすぎるようになった。不意打ち気味に襲う猛暑パンチには少々辟易するが、秋は確かにすぐ傍に来ている。
友人の紹介で、「あなたがつぶやく最後の言葉」を占うというサイトで遊んでみた。小生は、走りすぎて過呼吸をこじらせ、『つぼは花瓶にも骨壷にもなるよ…』と最後につぶやいて死ぬらしい。それはまあそれで良しとして、その占いのアンケートに「自分に最も相応しいと思う季節」を選ぶという設問があった。私はなんとなく、秋を選んでいた。少なくとも数年前までは確実に夏を選んでいた筈だった。夏生まれの夏男、そんなつもりの自己意識は、どうやら秋の魅力になびいているらしい。この変化に少なからず驚いている。先にあるのは収穫の秋かはたまた落葉の秋か。黄金の秋ってのも悪くない。
本日の農作業:秋蕎麦(赤蕎麦)の残りを播種