注)記事の日付は太陰暦を用いております

2004年10月01日

地球の裏から

葉月十八日 快晴
 憧れのメキシコで頑張る親友が、半年振りに畑に遊びに来た。秋野菜の種まき、セイタカ抜き、糠の投入(痩せた畑への優しい栄養補給)、と一通りこなし汗を流す。二日前までの長雨と曇天がウソのように晴れ渡ったのは、二人のラテン係数に多いに関係があるに違いあるめえ。快晴の天の、高いこと高いこと、夕刻の涼風の爽快度も満天!

 それにしても、都内在住者の訪問よりもメキシコ在住者の訪問のほうが頻繁ってのはどういうこったい、我が学び舎の朋よ!

 
 超遅まき蕎麦の芽の群生をバックに一枚
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 遠方での健康と、再会を願う。
posted by 学 at 23:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月02日

寝た子を起こす

葉月十九日 快晴
 先日の雨と風で倒伏が心配される水田へ駆けつける。

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  早稲(成長が早く収穫も早い)のコシヒカリは、もういつでも稲刈りOK!
  来週には実習田の第一弾を飾って稲刈り実習スタートか!?


 さて様子は。背の高い黒米は、元々倒れやすい品種とのことで、やはり心持ち傾き気味。しかしそれよりも雨風の影響を受けたと思われるのが香り米だ。黒米の傾きは緩やかカーブの末に地面にもたれそうになっているのに比べて、香り米はベタリと地に倒れるのや、茎が明らかに折れているのもある。このまま収穫まで放っておいてしまうと、稲穂が土と水の存在を感じて発芽を始めてしまう恐れもあると言う。そこで丸ヶ崎の田んぼでは、倒伏警報が発せられた稲株3〜5株を起こして支え合わせるように束ねて対策する。同様の対策を既に実施している隣の田んぼ群を参考に、いざいざ初体験。スズメ対策のネットの下に忍び込み、実りの匂いを放つ稲の海に潜って、倒れた稲を起こしては束ね、束ねては起こす。
 
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 ↑↑見事な支え合い、助け合い。


 ところでみなさん、黒米・赤米・香り米っていうけど実際に稲穂見たことある?その姿、想像以上に美しく、存在感に圧倒されますぜ。
 下の写真は伝説の赤米、神丹穂(かんにほ)。

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 初めて作ったけど、綺麗だなあ、というか、厳かですな。いただける日を楽しみにしつつ、ついつい手を合わせて拝んでしまうのもいたしかたなし。

神丹穂についての記事を拝借 … 語源、栄養分析、歴史まで、大変勉強になります。
posted by 学 at 23:27| Comment(1) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月03日

ラジオシンシュツハタス

葉月二十日 小雨
 雨に一日降られる日に、家でできることといえば、ラジオを聞きながらゆっくり料理でも作って過ごすのがもってこいだ。そんな日に、このインチキ百姓が天下のJ-WAVEに声を乗せることになるとは誰も予想できまい。自然農に出会って二年、ついに自然農の素晴らしさを全国に広めるチャンスが訪れるとは!はてさて顛末や如何に!?


>>続きはこちら
posted by 学 at 22:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月04日

峠の釜「栗」飯

葉月二十一日 雨
 昨晩の栗御飯が思いのほか成功。栗が最高に甘い。

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 江南地方の名産品は栗とブルーベリーと広報されているが、それも頷けるほど、わが畑も栗畑に囲まれている。今年は猛暑の影響だろうか、はやくも8月下旬から茶色に日焼けしたイガ栗が実を落とし始めていた。今回の栗も、大家さんのご提供。いつも美味しいものばかりで、感謝するばかり。

 さて、昨年京都で作ったコシヒカリと旬の栗をおいしく纏める名脇役が、峠の釜飯の「釜」。素材が陶器なのでそのまま炊飯に使える、一粒で一生おいしいお土産といえる。昨年から釜で炊くごはんのおいしさには傾倒していたが、この「釜」のさらに嬉しいのは一合炊きで一人暮らしに最適なところ。今後も、重宝度上位の予感、大。


峠の釜飯でご飯を炊く … オフィシャルHPで丁寧に紹介あり。
                ↓↓
            041004kamameshi
           もちろん「釜飯」もあいかわらずの美味


※簡単な栗ご飯のレシピはこちら … yahoo!グルメレシピ - 栗ご飯
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2004年10月10日

いいわけ

葉月二十七日 台風一過
 
 台風やら体調不良やらでBlog更新が思うように進まない。書く事は溜まっているのに。

 今日から二日ほど、第二の故郷へ里帰りしてきます。連休明けまでごきげんよう。

 故郷の皆さん、祭で会いましょう。

 それでは、行ってきます。
posted by 学 at 07:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

男六人衆

葉月二十七日 曇り@つくば

 大学時代を一緒に過ごしたメンバーと共にタイムスリップ。

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 自然農とともに今後もずっと関わりつづけるであろう大事なモノ。



※今年で十周年を迎えた所属サークル … Doo-Wop
  あたたかく迎えてくれて、一緒に楽しめたことに感謝!
posted by 学 at 23:27| Comment(0) | TrackBack(1) | 故郷の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月14日

紅白の明暗

長月一日 濃い曇り
 八月末に播いた、蕎麦の種。赤蕎麦と普通の蕎麦。うまくいけば、今ごろはそれぞれにルビー色の花と純白の花を咲かせる頃である。
 播いた時期のズレは一週間程度、それほど大きな差とは思えない。
 播き方もほぼ同じ、セイタカを抜いて表土を出した土にすじ播きし、鍬で草や土を被せる。
 播いた場所は、若干異なり、赤蕎麦はこの夏に春蕎麦を育てた所で、普通の蕎麦はこの夏セイタカアワダチソウが群生していた所。

 結果は、ご覧の通りとなった。

@赤蕎麦(背丈20cm程、間隔もまばら)   A蕎麦(背丈50cm以上、列にびっしり)

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 アワダチ倶楽部で赤蕎麦の種播きを手伝ってくれたM君、ごめん。赤蕎麦はやはり幻になってしまいました。残念です。原因は、連作だろうか、それとも赤蕎麦は自然農では厳しいのか。答えが出ぬまま日が暮れる。かくなるは、普通の蕎麦(常陸秋蕎麦)のほうの収穫までは最後まで見届けなければならないが、どうなるやら。
posted by 学 at 16:55| Comment(3) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月15日

寒露の朝

長月二日 晴れ晴れ晴れ!
 七日前の10月8日から、二十四節句は【寒露】に移っている。実に一週間ぶりに青空が顔をのぞかせた早朝、空気に緊張感が漂い、湿り気の中に冷たい芯を感じる。朝露が、キリリと冷たい。
 少し遅れたが、寒露の頃を知る。

 【寒露】…陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
      冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。
      菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。
      稲刈りもそろそろ終わる時期である。

      <参考:こよみのページ


 そんな寒露の朝日の空に嬉しくなって散歩にでた。周囲の田んぼは既にすっかり稲刈りを終えて、刈り後の株から青芽が伸びてきている。刈られた後なお生きようとするその生命力には、ふいに驚かされもする。稲藁を乾燥させて資材として利用するためであろう、三角テント状に藁を組んでズラリと並べられた田んぼもちらほら散在しており、秋晴れの朝日を受けて影を伸ばすその姿は、衝撃にも近い存在感である。

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 空、太陽、田んぼ、稲、そして人工のオブジェ。単純なのに、それでいて、時に完璧のようにも思えてしまうただの風景。そこは、なぜか静かな喜びをもらえる場所。八百万の神が、朝日と共に今日を祝福しているような瞬間。けっして、大袈裟ではなく。
posted by 学 at 08:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月16日

戦友達の休息

長月三日 曇り@横浜
 旧友(旧戦友)との再開日。会社を辞めた後もこうして集まって楽しく時間を共有できることを嬉しく思う。
 昼はフリマで大売出しセール。
 夜はビールとワインで大宴会。
 他に何か要りますか?


昼:フリマに出現した売り子カシマシ娘
  −合計売上高2.5万(予想)はさすが!?お買上げごとに鈴が鳴るサービス付♪
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夜:宴会会場となった友人宅
  −最高の夕焼けを白壁に映して乾杯!
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 小生の最大の失敗は、前日に収穫した枝豆(少量)を家に置いてきたこと!最低…。
posted by 学 at 17:45| Comment(3) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月17日

恵みを感じる

長月四日 晴れ
 「いよいよ」。これほど的を得た気持ちもあるまい。いよいよ、稲刈りである。

 昨年の京都修行時代、我流の自然農で挑戦した米作りは大失敗。今年は自然農の先輩、同輩たちと共同で取り組んだ半年、成果は、明らかである。まずは、品種的に収穫の早い陸稲、黒米、赤米、コシヒカリを刈り取ることに。もちろん自然農、コンバインは使いません。手で刈り、手で束ね、稲木を組んで干す。単純で、嬉しくて、美味しい。米がどこから来て、どうやって育って、どれくらい美味くなって、口に入って、ウンコになるまで、全てが目の前にある。そんな気持ち。遠く中国で、インドで、アメリカで米を作らなくても、目の前にある。理想論でも現実論でもなく、ただの感性。60億人を幸せにすることはできなくても、ここにいる一人の人間は確実に幸せを感じている。そんな気持ち。
これが、米の力。

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 米の力、見えますか?

>>続きはこちら
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2004年10月18日

優しい色

長月五日 晴れ
 
 秋草の いのちをうつす 草木染め

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 先日の丸太取りで出会った陶芸家、森下彰太さんの紹介で、染織家の佐々木悦子さんに会った。丸ヶ崎の田んぼに程近い住宅地に自宅兼工房を構える素敵な女性。全くの素人である小生の訪問を気軽に受け入れてくれて、さっぱりと小気味良くご自分のスタイルと草木染のいろはをお話していただく内に、いつの間にか彼女のファンになってしまっていた。彼女の染めた糸や織物を見せてもらって、ついつい撮影までさせてもらった。バルコニーに無造作に並べて転がしただけで絵になる染められし者達。シャッターを切るだけでこんなに主張が伝わってきたのも、あまり記憶にない。うつした写真全てに失敗がない。なんなんだこの引力は。「そのへんの草とか木とか、全部染めてみたくなるわよ♪」とからかう佐々木さんの言葉がウソではないことは、彼女の笑顔と作品たちがしっかりと主張していた。

 この出会いを次に生かす機会を、次回のアワダチ倶楽部にと考えている。まだ部員には伝えていないが、愛すべきセイタカが見事に花を咲かせる今、その雄姿を称えて手元に残す方法はないかと考えた末の「草木染め」。気軽に手軽に思いついたアイデアが、ひょんな出会いももたらしてくれる。毎日が「自然農」の醍醐味。



※佐々木悦子さんの作品展紹介

 ▼『土の味、糸の味』 …栃木県益子市「ギャラリーねこぐるま」にて
   2004年10月27日(水)〜11月21日(日)
 
 ▼『染め・織り布展』 …伊豆高原「ギャラリーぶなの木」にて
   2004年11月5日(金)〜24日(水)
posted by 学 at 17:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 新しき出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月21日

キラキラヒカル

長月八日 晴れ
 昨夜の台風23号は、埼玉北部には大きな被害を与えることもなく過ぎていきました。
 さて、雨がたっぷり染み込んだ畑に顔を出すとキラキラひかる水面があちこちに。農作業の経験があまり無い方はピンとこないかもしれないし、自分もそうであったのだが、畑にも水溜りは出来るのである。特に周りより低い土地にある畑では、排水をきちんと考えていないと大雨の後の通路(畦「あぜ」)にたっぷりと水が溜まってしまうことがある。今年の梅雨が空梅雨だったのをいいことに排水対策をいい加減にすると、こういうことになる。雨が多すぎると苗を育てている畝「うね」の上まで冠水することもあるのでご用心。大根、カブなどは、冠水に弱いからなおご用心。我が畑の一部、大根、カブの畝は見事に冠水して、南無三。突貫工事の排水路で、少しは水が流れると良いんだけど。。。

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 あ、丸ヶ崎の稲木は、大丈夫かなあ?
posted by 学 at 16:42| Comment(1) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月27日

よしなしごと

長月十四日 晴れ
 書きたいこと、書くべきこと、伝えたいことは日々ぽろぽろと存在するのですが、それを書くに充分でない自分がいます。無理はしてはいけないと思うので、無理の無い範囲で綴ります。
 ただこちらの風景を伝えるだけであれば、いつの間にか北風が強く吹くようになり、畑の雑草は昼も過ぎると寒さを恐れて縮こまってくるように見え、武蔵野の秋というのは「ただ冬の導入に過ぎない」のかもしれないなどと感じ始めています。
そのような季節であっても、丸ヶ崎の田んぼでは稲刈りが残っているし、畑では辛うじて生き残ったサツマイモと里芋と大豆の収穫を控えているし、これからホウレンソウの類や空豆やえんどう豆の種も播く予定だし、麦なども播いてみようと思っています。
 バイクに乗るのが少々辛い季節になってきたのは、寂しい限りです。
posted by 学 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月28日

息も白く

長月十五日 今日は晴れるぞう
 まったくもって暦は正確で困る。いや困りはしないが驚く。昨日木枯らしが吹いたかなと思ったら、今朝は初霜である。もちろん、5日前の10月23日から二十四節句は【霜降(そうこう)】に入っている。

 【霜降】…つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也(暦便覧)
      北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。
      野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃である。

      <参考:こよみのページ

 初霜は儚い。朝日が雲から昇る頃にうすぼんやりと白さが目に映りだしたと思ったら、日を浴びて間もなくすぐに消えてしまった。ホントに霜だったの?と思うほどに。写真に姿を残すことなく。明日、再度トライ。
posted by 学 at 06:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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