注)記事の日付は太陰暦を用いております

2004年11月03日

また失敗

長月二十一日 晴 
 思いつめすぎると自然ではなくなり、思いをなくしすぎると自分の心から離れていく。畑も、人も同じ。

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 今年比較的うまくいっていたと思っていたサツマイモの収穫は、無残にもあきれるほどの少ない結果となった。乾燥に弱いが水はけが悪い土、つるボケした根、雑草に負け気味だった葉。失敗は成功の元か。では自然農の成功とはなにか。自分はいったい何を求めているのか。大いなる実りか、青人草(※)の理か。そんな大したものではないが、焼芋たくさん食べたかったということ。


※古事記では神々に対しての人々を、『青人草(あおひとくさ)』と表した。「青々とした人である草」と解釈され、古よりこの国では人は「草」であり、土の中から萌え出た草の仲間であると考えていたのかもしれない。
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2004年11月07日

秋の盛り

長月二十五日 

 【立冬】…冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)
      この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節。
      北国や高山からは初雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃。
      <参考:こよみのページ
 
 暦では冬の始まりとされるこの日であるが、私の感覚では秋9:冬1の日。冬の生まれた日。今年の夏が最後に死に絶えたこの頃、秋は盛りとなり、また新しい冬が命を灯す。晴れた日にも陽射しに暑さ(夏)の名残は感じられず、あくまでも乾いた秋の光に包まれる。いよいよ、これからは日に日に冬の大きさが増すばかりである。冬至(12/23)で秋5:冬5とついに冬へ季節を明け渡し、立春(2/3)に春が生まれる(冬9:春1)まで、寒さが増える日々が続くのだ。
 妄想は頭の中に留めておくのが良いが、畑は嘘はつかない。よく晴れた夜の次の朝は、毎日のように霜が降り始めている。霜に枯れる草、霜などかまわず命を育てる草。大豆はカラカラと音を立てるようになり、残っていたカボチャの葉は霜にあたるたびに黄色くしおれてゆく。朝陽に輝く薄霜が、何よりも美しい。

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 霜化粧した大豆

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 かぼちゃの葉

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2004年11月13日

瑞穂の喜び

神無月二日 晴れ

 四週間前に稲刈りをして稲木に干した今年の米が、美味しさを蓄えた頃、そろそろ脱穀と参りましょう。米を食べる為のネクストステップ。農家の方々が商売用の米に用いる大型機械、コンバインは、稲刈りと同時に脱穀も行う機能が併設されているため、稲刈り日=脱穀日である。そして刈ったばかりの籾は水分が高いために、乾燥機で基準値まで乾燥させる。そうして市場に出荷されているのである。
 さて、ちょっと注意してこの時期の田舎を観察すると、必ずどこかに稲木干しをしている田んぼを見つけるはずである。それはほぼ間違いなく、農家の方が自分たちの家で消費する分のお米に違いない。何故か。実に答えは明瞭で、稲木干しつまり天日干した米は文句なしにウマイから。他に理由なし。これは昨年の米で小生確認済みです。マチガイナイ。つまり、本当にうまい米はなかなか市場を介しては手に入らんよ、というささやかなる自慢である。くやしかったら、自分で育てて、手で刈って、干して、手に入れるべし。わかったか。
 さて、脱穀作業とは文字通り、藁と籾を分離させる行程である。取り出しましたる道具は、足踏み脱穀機と唐箕(丸ヶ崎自然農の会の所有)。足踏み脱穀機は、まず簡単に稲藁から籾を取り去るのに用い、唐箕は、そこから葉屑や軽い米などを取り除くのに用いる。この行程をすぎれば、手元に残るのは、籾殻のついたお米ちゃんである。あとは籾摺りして精米すればピカピカの白米ちゃんに出会うことができる。
いずれも作ろうと思えば木と竹で出来そうな単純な仕組み。もちろんその奥深さはそれぞれ歴史の重みを感じずにはいられない。そもそもコンバインの中身って、機械化した足踏み脱穀機と唐箕が稲刈り機にくっついてるだけだもんね。原理は変わってないのだ。

 さて、先月稲刈りした早稲(早い時期に育つ米の種類)の稲を脱穀するこの頃、晩生の種類はもう充分な刈り時を迎えています。もちろん、おいしそうな黄金色の輝き。これもばっちり刈り終えて、せっせと稲木に積み上げます。
 
♪じっくり天日にぶら下げて 旨さを稲穂に閉じ込めて 瑞穂の喜び極まれり♪

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2004年11月16日

闖入者の跡

神無月五日

 セイタカアワダチソウが盛りを終えて種爆弾を散らばせる前にと、管理が追いつかずセイタカが生い茂っていた、上の畑の一掃刈りを行った。刈り払い機をご近所の顔なじみのオジサンに借りての一日作業。刈り倒しては踏み進み、踏み進んでは刈り倒していく。これ、意外に肩と腰にくるのです。
 ふと、足元に鈍く白く輝く丸いモノあり。ややや、と手を止めて機械の回転を切る。遠目ではわからず、膝をまげて顔を近づけて首をかしげた。どうも見覚えがある姿と形。ほっこらと暖かさがあり、どこか命の温もりが感じられるような、手のひらに乗るほどの丸くて白いもの。と来たらもはやピンと来ぬ者はあるまい。しかし、どうしてそこに在るのかがいまいち頭の中ですっきりしない。だがこれは、まぎれもなくそう、鳥の卵。こっそりと、ひっそりと、草に隠れて、セイタカに隠れて。

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 気づくと周囲にも二つ三つ点在している。当然ながら辺りを見渡しても親鳥の気配はまるでなく、北風が寂しく吹きすさぶ。ごめんよと言う相手も見つからず、申し訳程度に刈り草を被せてみた。見晴らしのよくなった畑にもう親鳥は来ないだろう。そのうち野良猫にみつかって食べられてしまうのだろう。しかし自分にはこうするしかなかった。もう少し自分のふところがデカクなった時には、家に持ち帰って惜しみなく暖めて孵化まで付き合えるようになりたい。そこまでとは言わなくても、それをしめしめと持ち帰って食べる勇気も欲しいと思った秋の午後。いったい君の親はどこの誰なのかね。
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2004年11月20日

収穫の二句

神無月九日 晴れ

 軒下の 連れ添う豆の 可愛さよ

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 鈴成りや 秋の陽を背に あずき豆 

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2004年11月22日

初心に返る

神無月十一日 晴れ@安曇野

 【小雪】 …冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)
       陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。
       木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。
       ※読み:ショウセツ
      <参考:こよみのページ


 安曇野に 小雪の峰 見初めしか

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 飛び石連休を利用して長野県安曇野へ。二年前に訪れて自然農の畑に初めて出会った場所。私はここで啓示を受け、今の与太郎生活に導かれることになった。今までも、これからも、居心地の良い空間がそこにある。シャロムヒュッテで過ごした数日、また何か気づくものがあった。ここはそんな場所なのかもしれない。

 私は私の方法で、自然農へ向き合う道を探しつづける。


 ※シャロムヒュッテ … 雑穀料理、自然農、ヨガ、自然育児、石釜ピザ、
            地域通貨など、キーワードを挙げていけばきりがない、
            求心力と癒しのバランスが最高に心地よい空間。
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2004年11月26日

おひさしぶりです

神無月十五日 晴れ

 書き溜めていたBlogを一気にUPしました。毎日少しずつすればいいのにね。畑も田も生活も更新も少しずつだよね。もう3週間過ぎただけで、季節がだいぶ違うように感じます。

 以下、更新内容です。お暇な時にどうぞ。

 (11/27)初心に返る
 (11/20)収穫の二句
 (11/16)闖入者の跡
 (11/13)瑞穂の喜び
 (11/07)秋の盛り
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2004年11月28日

収穫と播種

神無月十六日 晴れ(満月)

 本日、今年7回目を迎えたアワダチ倶楽部を開催。参加者、インチキ百姓を除いて二名の少数精鋭主義にて、頼もしい限り♪ 今回は、霜で葉が枯れ始めた「里芋」と刈り取り待ったなしの「大豆」の収穫、少々時期が遅れた「小麦」の種播きを実施。前日深夜2時に小生宅へ辿り着き、仮眠をたっぷり取り過ぎて畑に出たのは午前10時の一行。いったいなにしとるんじゃ。
 里芋は、試し掘りで葉っぱの枯れ具合が進んだ数株を収穫。親芋の周囲に小芋(これを食べる)の影が見当たらない不発モノから、ゴッソリと小芋、孫芋がゴロゴロ付いた豊作モノまで、収量の不揃いさはあいかわらずだ。でも美味しさは、抜群なはず。倶楽部員よ、報告待つ。
 大豆は、今期の畑では文句なしの優等生。成長初期に周囲を草刈りしただけで、後はセイタカアワダチソウとも見事に共生して、今日の収穫を迎えることが出来た。この武蔵野畑は、豆との相性は良いようだ。来年も期待したい。採った後は、しっかり干して脱穀して、豆腐でも味噌でも納豆でも、用途は様々。色々試してみたいもんです。

 楽しい収穫作業後は、空腹を訴える倶楽部員の悲鳴も無視しての小麦播き。夏に繁茂した雑草君達を少し取り除いてあげて、播き場所の土を少し削ってあげて、パラパラといい加減にすじ播きした後に少し土をかけてあげて、鳥たちに啄(つい)ばまれないように稲藁で少し隠してあげて、完成。少し、少しが肝要の自然農。

 播いた後の畑の写真…。草原にしか見えん。

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 小麦の種は、田んぼをやっている丸ヶ崎自然農の会からお恵み頂いたもの。頑張って育てて増やして返さなければ、と少しだけプレッシャーをかける。小麦の種類は「農林●号」、あれ?何号だっけ。…まあいいか。
posted by 学 at 00:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする