注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年01月08日

イノセント

霜月二十八日 晴れ@小名浜

 コタツに潜りながら庭を眺めていると、どうして犬と遊びたくなるんだろう。しかし、いざ寒空の下にということになると、不思議なことに腰に根が生えたようにたちまちコタツから出る気が失せる。どうせそのうちガラス窓越しにこちらを覗く犬の視線にやられてしぶしぶ根っこを断ち切ることになるのだが。
 週末に実家に帰って、よく晴れた南東北の太平洋岸の冬を楽しんでいる。あくまでもコタツの中から。二十数年のあいだ口に慣れ親しんだ雑煮はまさしく実家の味そのもので、どうしても自分ではこの味が出せない。その「オフクロノアジ」の再現の難しさはまるで神秘に近いものがあるよね。
 雑煮で腹を満たした後にうたた寝をきめこむのが幸福のセオリーではあるが、こちらを見つめる犬の黒目の奥に、そのセオリーを打ち破るイノセントを感じてしまい、ようやく腰を上げることにした。玉を転がして取りに走り戻ってくる。ただそれだけなのに犬も俺もなぜこんなに楽しそうに遊ぶんだろう。わはは、犬はバカだなあ。そして、俺もバカだなあ。

 050108momo

 モモ、疾駆!
posted by 学 at 21:13| Comment(6) | TrackBack(0) | 故郷の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする