注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年01月10日

正月ぼけ

師走一日 晴れ

 旧暦師走の一日。実家から家に戻ると、元旦からの正月飾りが出迎えた。風が冷たく、紅白の注連(シメ)が揺れている。本来「神」そのものの現れ、また神霊の宿る依代(よりしろ)と考えられ、不浄を祓う神の力を宿すしるしとされる。我が家に吹き込む不浄を祓い給うかのように、休むことなく揺れている。

 050110shime


 正月に録画しておいたNHKスペシャル「新シルクロード」を眺めた。観るというより眺めた。続けて、25年前に放送された「シルクロード」が流れる。タクラマカン砂漠の映像を背景に、三蔵法師の言葉がなぜか耳に残る。

 『人は多く道に迷う 四方一面茫々として行く道なし よって往来には人の遺骸を集めて道しるべとなす 水草に乏しく熱風多し 風起こればたちまち病をなすにいたる 時には歌声を聴き 時には人の泣き声を聞く 声に従って歩けばたちまち道を失う 悪魔の成せるわざなり』
 
 千里離れていても千年を経ていても、人間が思い描くものに差異はない。友人達が確かな毎日を歩いているように見えるのも、自分だけの砂漠を歩いているに他ならない。他人もまた同じく、砂漠を歩き、また水辺を歩く。声のみに従わず、道に迷いすぎず、インチキ百姓のシルクロードは果たしていずこへ向かうか。

 正月ボケを直して早く畑へ出ろ。と、正月飾りが尻を叩いた。お祓いついでに来月の旧暦正月まで居座ってもらおうかな。


<季節感は無視して、正月飾りについてのHP>
鰹一(かざりいち)…「環境問題」と「素材」にこだわる飾り物屋さん
            商品もなかなか秀逸で素敵。HP表示に少々難ありでした。

正月飾りのウンチク …もちろん飾一さんHPより。本文の注連(シメ)の話も
            ここから引用。
posted by 学 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする