今日から少し江南を空けることになった。といっても一週間ほど。この時期は、育てるものも少なく、雑草の管理も全くといっていいほどないのでさほど問題にはならない。あるとすれば小生の気持ちが畑から離れて困るくらいか。
この一週間があけて江南にもどれば、もう3月は半ばである。明日からの二十四節句は「啓蟄」。虫も草も、空気も、そしてもちろん人間たちも、春の近づきに静かに触発されてくる頃。そうなれば、いよいよ農作業シーズンが本格的に開幕である。到来を待ちきれない農人たちは、気もそぞろとなり、あれやこれやと野菜の種、花の種の準備を始めるのがこの頃の一番の楽しみでもある。かくいう小生も一週間先の畑を待ちきれずに、先日種屋に足を運んでしまった。
ジャガイモ数種と、トマトやナスやゴボウなどまだ少し気の早い野菜を少々購入、これに加えて昨年の播き残しを加えれば、あとはいざ、畑に向かうだけである。啓蟄より幾分早く蠢きだした農の虫一匹、せわしなく、来る春を待つ。
【啓蟄】…陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。
実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。
柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。
※読み:ケイチツ
<参考:こよみのページ>