注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年04月04日

草の雨あけて

如月二十五日 雨あがり晴れ

  バンザイと 青麦踊る いざ萌えん

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 昨日の遅い午後から降り続いた「草の雨」があがっていた。アルバイトの合間に畑に顔を見せると、我が畑の友人たちが喜んでいるように見えた。土に沁みこんだ恵みを体全体で吸い込み、その喜びを空に向けて放出しながら、うんと背伸びをしているように。
 4月。新学期も新年度もない武蔵野自然農園、インチキ百姓自身は成長せずとも、草たちは季節の訪れを知り新たな成長に身を任せている。そうだ、自然の営みに逆らわないその姿に倣おう。汗と思考は土に落とし、喜びと苦悩は空にささげよう。結局はそれだけが自分のできることであり、他にあるはずもない。草の雨の恵みをもらって青麦と一緒にバンザイをしてみると、遠くの空からエネルギーが降って来るような気がした。さてと、一歩一歩生きまっしょい。


※草の雨 ・・・ 『春、萌え出た草の葉に降りかかる雨』(雨のことば辞典
        この季節にふる雨を知りたくて、偶然見つけたHP「雨あがり」。
        トップページの「雨あがり」をクリックすると、そこは雨言葉の
        洪水。草の雨は「雨のことば」の中にこっそりと隠れていた。

        他、トップページに戻っていろいろクリックすると、金沢県
        尾張町のテント・雨具メーカー「叶ホ野テント」の思いが溢れる
        コンテンツとなっていた。合羽からテントまで。こだわって、
        愛することで、独自の世界観を醸し出しているようである。
posted by 学 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月05日

歓談日和

如月二十七日【清明】晴れ

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 【清明】…万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
      清浄明潔の略。晴れ渡った空には当に清浄明潔という語がふさわしい。
      地上に目を移せば、百花が咲き競う季節である。
      ※読み:セイメイ
      <参考:こよみのページ

 まさしく!と膝を打つ。だからこそ二十四節句を律儀に追う理由でもある。我が自然農園にも「清明」来たり。
 周りの田畑は、この百花が咲き競わん頃、ぐおんぐおんと耕運機に走り回られ雑草雑花を根絶やしにされて丸裸の土になるのが常である。雑草や野花たちに覆われた畑で野菜作りをすること。どれが良い、どれが悪いという価値観を超えて、そこにたたずむことが嬉しいということ。それが自然農の魅力ではないだろうか。
 さてさて、畑に腰を降ろして、しばし雑草たちと歓談しよう。もうすぐお前たちの少しを刈り取って、野菜の種を蒔く時もくるのだから、その時は許してくれよな。それまでは仲良くやろうぜ。な。

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オオイヌノフグリ(青)、ホトケノザ(紫)、菜の花(黄)  ツクシ
posted by 学 at 18:47| Comment(3) | TrackBack(1) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月07日

しちゅーづくり

如月二十九日 晴れ

 えんどう豆がぐんぐん伸びている。伸びる茎の先から細長い糸のような手を広げ、掴まるものを探している。か弱い細腕が頼るに足ると判断すると、くるくるっと巻きつけ、それを足掛かりとして上へ上へ、太陽に向かって背を伸ばしてゆく。蔓性の豆の栽培には、こうした性質を補うための支柱作りが欠かせない作業となる。今ではちょっとしたホームセンターに足を運べば、ほとんどの農業資材は揃えることができる。もちろんこのえんどう豆の蔓のための支柱やネットだって、今が盛りと売り出している。
 さて、幸いなことに昨年の稲藁が残っており、畑の裏には篠竹の林を抱える小生は、少し手間をかけて無料の自然資材(エコロジー、スローライフ、かつエコノミー)を活用することにする。とはいえ、とりわけ面倒でも難解でもなく、みようみまねで一回覚えただけの浅知恵と少々のセンスさえあれば誰でもできる、簡単支柱作りである。

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 えんどう豆の成長に合わせて一列、また一列と少しずつ作り、今日もまた一列付け加えた。風に稲藁が揺れて、なかなかえんどうの蔓が掴まえられない様子もまた良し。早くしっかり絡みついて、春の盛りの収穫に向けて背を伸ばしておくれ。


 昨日は26度、今日は24度。それにしても暑くない?
posted by 学 at 19:08| Comment(5) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月09日

ヤヨイサク

弥生一日 晴れ

 日本人が桜を語るとき、言葉は要らないのだろう。誰もがみな心の中に、根を張っていて春になると咲くのではないだろうか。
 日本人である小生の最大の贅沢のひとつは、気のおけない心友たちと桜の下でしこたま酔うことであるのは、否定できるはずがありません。今年はその贅沢は、とって置こうかな。

 朝の荒川の土手。満開が東から西へ伸び、万感に浸る。


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 東から

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 西へ
 
 語源由来辞典によれば、弥生は、「弥生(いやおい)」が変化したものとされる。「弥(いや)」は、「いよいよ」「ますます」などの意。「生(おい)」は、「生い茂る」と使われるように、草木が芽吹くことを意。草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。
 
 散歩がますます嬉しくなる月でもある。



語源由来辞典…これからも色々とお世話になる予感がする。
        抑えた口調と、安直に答えをださない姿勢が、好ましい。
posted by 学 at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月11日

華が灯る

弥生三日 晴れ

 関東地方に桜の盛りが過ぎる頃、我が農園にポツリと華やかな色が灯った。本日、旧暦三月三日といえば、いわずと知れた桃の節句である。いままで桃の花を身近に感じたことがない小生にとって、桃は雛祭りの花であり、2月の梅と4月の桜の間に咲く、新暦3月の花だと思っていた。
 昨年2月に苗木を植えてから1年が過ぎた先月。いつになっても花をつけない桃の木に、今年の花をとうに諦めていた。それから一月後の旧暦三月、弥生の頭に開花を見せたのが、この姿である。

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 これで納得、桃の節句。誰が文句をつけようか。見事に咲いて、季節を伝える頼もしさ。

 ん?そういえば、こいつの種類は「白鳳」だったはず。もしかしてもしかして、うまくいったら大好物にありつけるかも? かくも楽しき皮算用、今年の夏の主役はオマエになるのか?
 
posted by 学 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月17日

芽と汗

弥生九日 晴れ

 しばらくBlogを書けない日が続いたが、畑の草たちにはそんなことは関係ない。日々日々春の陽の光を浴びて、根を張り葉を広げては無限の太陽エネルギーを畑の力に取り込んでいる。つい一週間前まではいたるところで見かけていたツクシは姿を潜め、代わりにグンと勢いをつけてきたのは、カラスノエンドウとスズメノエンドウのマメ科の雑草コンビである。マメ科の草は、窒素を固定する性格をもって畑の土を肥やすと聞く。どこからともなくやってきて、2年目の自然農畑に根を伸ばしている。

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 ↑↑↑ さあ、畑には、ジャガイモの芽が顔を覗かせた。ソラマメは花を広げ、エンドウマメは蔓を伸ばし始め、麦もますます青々と茂りだした。昼に体を動かすと、汗ばむ陽気になってきた。いよいよ、と思わずにはいられない、心地よい汗が服の下に滲み始める。
posted by 学 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月20日

明日の為に

弥生十二日 雨 【穀雨】

 久しぶりに雨にむせぶ夜。明日の為に静かに染み入る。穀雨、染み入る。


 【穀雨】…春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
      田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、
      柔らかな春の雨が降る頃。
      この頃より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。
      ※読み:コクウ
      <参考:こよみのページ
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

苗床に挑む

弥生十三日 小雨のち晴れ

 穀雨の小雨が朝にはあがり、友人が来襲した。その勢いを借りて米の苗床作りにかかることにする。冬に用意しておいた苗床エリアにいよいよ籾種を落とし、今期の米作りのスタートだ。自然農初心者の友人を、監督気取りで指示を出し、いや手取り足取りレクチャー気取りで作業を進めていく。スズメの被害の様子を見る目的もあり、まずは試しと部屋隅から出てきた一昨年のキヌヒカリを蒔いてみることにした。

@ 苗床ベッドに敷いた稲藁を外し、しぶとく生えてきた雑草の芽を取る。
  (苗床準備が功を奏して雑草の進出がほとんど見られない。)
A 若干残っていると思われる雑草の根を、鎌先で土を切りながら取り除く。
B 表土を軽く均し、籾種を振りまいて落とす。
  (苗床の籾の間隔は、感覚的に1〜2cm程度)
C 溝の下の土など、雑草の種(秋に落とされた)が入っていないような土を、
  籾を隠す程度に降り掛ける。
D 細かく切った稲藁をふりかけ、その上に長い稲藁をかぶせる。
  (土の保護やすずめ対策など目的はさまざま)
E 必要に応じてネットや枝で鳥避けを設ける。

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 今回は、初めてのこの地での苗床作りということで、まずは鳥避け無し(Eを省く)で試してみることにしている。さて、2、3日後の被害状況はどうなることやら。楽しみ(?)に結果を待つべし。苗床作りを手伝った諸君も、心して続報を待たれよ。


 夕方の畑で菜の花をバックに一枚。昼過ぎからのたっぷりの作業、ご苦労様!

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 もちろん夜は、エンドレス。
posted by 学 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月23日

春名月

弥生十五日 晴れ

 今日から明日へと日が変わろうとする頃に野暮用を済ませて家に戻ると、カーテンを閉め忘れた窓の向こうから月明かりが差し込んでいた。カーペットの上へ、窓枠をかたどって静かに白光を落としている。

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 弥生の十五夜、満月の近づく夜である。随分と暖かさを感じるようになったが、夜はまだまだシャツ一枚では過ごせない。春は盛りに近づいているが、「立夏」、つまり夏が産声を上げるのは5月の連休であり、今はまだ冬の命が仄かに消えずに燻っているのである。今日の月夜のひんやりとした光はどこか真冬の冷たさを思わせるものがあり、なんとなくそれを楽しみたくなった僕はカーテンを閉めずに照明を落とすことにした。
 偶然買って帰った黒ビールとアジフライが、冷たい月光に絶妙にマッチする。明日も変わらず汗ばむ日になるのだろうか。農作業にもってこいの一日になるはずの日に所用で畑に出られぬことを恨めしく思い、また大事な尊兄の結婚式に出られないことも恨めしく思い、軽く満月に懺悔をしてみた。偽善者め、と月が笑った気がした。



(小生の良心として、黒ビールは正式には黒発泡酒であることを付け加えておく。)


posted by 学 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月26日

小一時間ほど

弥生十八日 晴れ時々雨

 昼、急速に明るさを落としていった空から、急に辺りがけぶるほどの雨粒が降りてきた。見る見るうちに雨足は強まり、雷鳴が遠くから聞こえる。真昼の薄暗さに寂しさを覚えながらも、どこか暗さに徹しきれない空の明るさも残る、今年最初の雷雨。

 小一時間もすると肌寒い空気と穏やかな雨に、空は落ち着きを見せ始めた。しばらくすると青空さえ見せ始めた空になんとなしに天気予報をつけると、すでに台風3号が遥か太平洋の南を移動していた。季節はいつも僕らが思っているよりも先を進んでいる。


 灰色に 新芽を叩く 春時雨

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 雨後の竹の子、そろそろ盛る頃かな。
posted by 学 at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする