バンザイと 青麦踊る いざ萌えん

昨日の遅い午後から降り続いた「草の雨」があがっていた。アルバイトの合間に畑に顔を見せると、我が畑の友人たちが喜んでいるように見えた。土に沁みこんだ恵みを体全体で吸い込み、その喜びを空に向けて放出しながら、うんと背伸びをしているように。
4月。新学期も新年度もない武蔵野自然農園、インチキ百姓自身は成長せずとも、草たちは季節の訪れを知り新たな成長に身を任せている。そうだ、自然の営みに逆らわないその姿に倣おう。汗と思考は土に落とし、喜びと苦悩は空にささげよう。結局はそれだけが自分のできることであり、他にあるはずもない。草の雨の恵みをもらって青麦と一緒にバンザイをしてみると、遠くの空からエネルギーが降って来るような気がした。さてと、一歩一歩生きまっしょい。
※草の雨 ・・・ 『春、萌え出た草の葉に降りかかる雨』(雨のことば辞典)
この季節にふる雨を知りたくて、偶然見つけたHP「雨あがり」。
トップページの「雨あがり」をクリックすると、そこは雨言葉の
洪水。草の雨は「雨のことば」の中にこっそりと隠れていた。
他、トップページに戻っていろいろクリックすると、金沢県
尾張町のテント・雨具メーカー「叶ホ野テント」の思いが溢れる
コンテンツとなっていた。合羽からテントまで。こだわって、
愛することで、独自の世界観を醸し出しているようである。