注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年04月23日

春名月

弥生十五日 晴れ

 今日から明日へと日が変わろうとする頃に野暮用を済ませて家に戻ると、カーテンを閉め忘れた窓の向こうから月明かりが差し込んでいた。カーペットの上へ、窓枠をかたどって静かに白光を落としている。

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 弥生の十五夜、満月の近づく夜である。随分と暖かさを感じるようになったが、夜はまだまだシャツ一枚では過ごせない。春は盛りに近づいているが、「立夏」、つまり夏が産声を上げるのは5月の連休であり、今はまだ冬の命が仄かに消えずに燻っているのである。今日の月夜のひんやりとした光はどこか真冬の冷たさを思わせるものがあり、なんとなくそれを楽しみたくなった僕はカーテンを閉めずに照明を落とすことにした。
 偶然買って帰った黒ビールとアジフライが、冷たい月光に絶妙にマッチする。明日も変わらず汗ばむ日になるのだろうか。農作業にもってこいの一日になるはずの日に所用で畑に出られぬことを恨めしく思い、また大事な尊兄の結婚式に出られないことも恨めしく思い、軽く満月に懺悔をしてみた。偽善者め、と月が笑った気がした。



(小生の良心として、黒ビールは正式には黒発泡酒であることを付け加えておく。)


posted by 学 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする