注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年05月01日

青に祈る

弥生二十三日 晴れ夜から雨

 くたびれて何も書けません。とにかく、丸一日、遅くなった苗床作業を完成。体中がきしむ音が聞こえそう。すぐ隣の竹山に陣取るスズメの鳴き声が一日中するなか、ほどよいプレッシャーをもらって作業を急ぐ。夕暮れから雨が振り出した後も意地で作業を続け、スズメどもの期待通り、鳥よけネットを張り巡らせて、朝から続いた作業を終えた。
 どうかどうか、種籾が守られますように。

 
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 晩春で一番好きな花、矢車菊。
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2005年05月03日

八十八夜を過ぎて

弥生二十五日 曇り時々晴れ

 ♪夏も近づく八十八夜♪といえば、唱歌「茶摘」でおなじみのフレーズである。いろいろ調べてみると、八十八夜とは新茶の為だけに用いられた暦ではなく、立春から三ヶ月(月の満ち欠けが3周り)が過ぎたという季節の知らせとして広く使われていたということがわかってくる。「八十八夜の別れ霜」などの言葉も示すように、立夏を数日後に控えたこの日は霜が降りる境界線の時期となり、いよいよ霜の心配をせずに夏野菜の種を蒔き始める頃を告げるバロメーターとされてきたと推察される。ちなみに今年の八十八夜は、昨日、5月2日。

 雑誌「わしズム」のコラムに、八十八夜はなぜ八十八日でなく「夜」なのかという珍説を見つけた。曰く「立春の日の月の形を覚えておき、同じ形になるのを三度待ち(月の満ち欠けの周期「約29.5日×3=88.5日」)」、農作業の目安としたのではないか、とのこと。なるほどなるほど、面白い!来年からは立春の頃の月の形を覚えておいて、八十八夜を数えて見るのもオツではないか。

 八十八を組みかえると米の形を成すことにかけて、この頃を過ぎて稲の種籾をおろす時期とするところもあるが、これは俗説。なんにせよ、先日ひと段落終えた苗床ネット、効果抜群でいまだにスズメにかいくぐられた形跡なし!栄誉をたたえ、ここに写真をアップする。昨年からお世話になっている丸ヶ崎自然農の会の苗床ネットの訃報を耳にしているだけに申し訳なく思いつつも、江南での初心者に、土地の神様も大目にみてくれているのだろうと素直に感謝しよう。

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 わかりづらいがオレンジに見えるネットが二重に重なり苗床を覆っております。


 ついでに、ネットを張り終えるまでの二晩の間大活躍した「傘お化け」と「麦藁かかし」の二名はこちら。

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2005年05月04日

草たちの攻防

弥生二十六日 晴れ

 農作業に遅れが目立っていた武蔵野農園であるが、連休ののんびりしたムードに乗って、ここ数日の間に夏野菜の準備を進めている。畑はいよいよ生命力に溢れ出し、新しい命(雑草たち)が次から次へと交代しては育ち乱れている。昨年の覇者にしてインチキ百姓の最大の目の敵にされたセイタカアワダチソウはと言えば、根こそぎ大作戦の効果だろうか一年前の勢いはだいぶ減じているように思われる。昨年野菜を育てて逐一セイタカを抜いていた箇所は顕著に変化が見られ、他の種類の雑草が取って代わって勢力を伸ばしつつある。そのひとつが、タンポポである。可憐なる黄色い花こそ目立たずに畑の中に埋もれて咲いていて特に気も付かずにいたが、綿毛を飛ばすこの時期になって、気がつけばあちらこちらに白い綿坊主が顔をのぞかせている。すでに任務を完了してハゲ頭の者、恐縮しているようにつぼみを閉じて佇む者、そしてわが世の春とばかりに満開にして風にそよぐ者。
 
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 こうしたタンポポの描写については、多分に皆さんの原体験を仮定して、ここまで書けば後は記憶を頼りに頭に浮かぶだろうという認識で書いているつもりだが、タンポポの原っぱを知らず、綿毛のクビチョンパ遊びもせず、黄色の首飾りも作らずに育っているかもしれない子供たちの世代にはいったい小生の文章は通じるのだろうか? そう思うと、自分たちの子供時代ってまだまだ野原を駈けずり回って遊んでいたんだよな。別にノスタルジックになっているわけでもなんでもなく。

 昨日、今日の作業:トマト、ナス、スイカ、枝豆、他の種まき、サトイモの植え付け、雑草管理。


 次の覇者は誰になるのだろうか?セイタカの返り咲きだけは、許してはならない。
 
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2005年05月05日

さあ立った

弥生二十七日 晴れ

 このところ続く陽射しは春の盛りから次の季節をついつい思ってしまうものがある。今日の熊谷地方は、その陽射しにプラスしていよいよ「蒸し暑さ」の萌芽のような空気を感じはじめた。さあ、今年の夏が産声をあげた。【立夏】である。

【立夏】…夏の立つがゆへ也(暦便覧)
     この日から立秋の前日までが夏。
     野山に新緑に彩られ、夏の気配が感じられるようになる。
     かえるが鳴き始め、竹の子が生えてくる頃。
     ※読み:リッカ
     <参考:こよみのページ
 
 5月5日は端午の節句であるが、もちろん昔は旧暦の五月。端午の節句は田植えの季節、端午の節句は菖蒲の季節。田植えも菖蒲もまだまだ先。今年の皐月五日、6月11日にこそ、あらためて日本男児の節句について解説いたしましょう。なかなかこれが、面白いんだな。



- フキの立つ 陽射しに聞こえし 夏の声 -

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★蛇足解説★「小松式暦論」(うざったい人は敬遠ください)

 こよみのページや他諸説では、昔の暦では今日から「立秋」(8月7日頃)までを『夏』としていると叙述されるが、季節はだいぶズレを感じますよね。小生は、今日の「立夏」を春の頂点と理解し、これから「夏至」(6月21日)までは夏の準備期間であり、「夏至」がまさに夏のスタートとする。そして「立秋」は秋の芽生えにして夏の頂点。そこから夏と秋の交代準備が始まっていくと考える。よって、『春』は「春分」から「夏至」まで、『夏』は「夏至」から「秋分」と考えさせていただく。
 ※夏至については過去logをご参照
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2005年05月14日

5月病

卯月七日 曇り時々晴れ

 順調と思われた苗床だが、気を許して少し足を遠のけていたら見事にやられた。スズメの襲来である。ネットの上に乗ってだろう、被せた稲藁がまばらに寄せられており、そこには食い散らかしたあとの籾殻が散乱していた。毎度おなじみの光景でもある。
 悔しさと儚さと人間の本性のような残忍な怒りが胸に訪れるのを確かめながら、再度苗床へ種籾を落とした。この時期では播き時としてはだいぶ遅いだろうと考え、前日から種籾を水に漬けて発芽を若干促しておいて撒くことにした。
 前回と同じ作業を繰り返しているせいか、他のせいかは知らぬが、作業への集中力がどうも欠けがちとなる。作業しては休み、部屋に戻り、甘味をとり、また作業へ戻る。作業中でも同様に注意力が散漫となり、手順を違えたりくだらぬ失敗も繰り返した。もしや5月病か?  ひと段落終えて、いよいよ同じ過ちを繰り返さないように十分に考えてネットを張り始める。スズメが乗っても苗床につかないように高く、見た目にも嫌がるように二段重ねにし、いざ勝負。これで負ければ今年の米作りにいよいよ暗雲がかかってくる。負けらんねー。

 と、心身ともに疲れ果てて畑に移動すると、出穂した麦に花が咲いていた。米と同じように、小さい小さい花。誰にもわからないように、緑の穂に小さく白く。初めての麦作りは、まずまずうまくいきそうである。

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2005年05月31日

りにゅーある

卯月二十四日 晴れ

「毎日が自然農」を綴りはじめてから1年が経過する。「毎日」の自然農は言葉ばかりが先行し、農作業は隔日となり、副業やその他に時間を費やすことが多くなった。自然農的な「農作業」では生計が立たないことは当初から明白であり、自覚もしている。大学の友人がちらほらと三十路に近づく報を聞くたび、当然のごとく、今後の人生設計へと足りない頭をめぐらせることになる。

 これまで、意識して「自然農」的なテーマに絞ってBlogを進めてきたが、当方そんなに純粋なわけではない。非自然農的な生活や思考、習慣もママあり、自然農的にとどまらないことも交えて、「農作業」を暮らしのそばに置いた三十路目前男の日々をもういちど見つめなおすことにする。叱咤激励カモン。

 「自然農」と「友人」と「その他」の中にいる小生をそのままBlogに載せることにしよう。というわけでひとまず、リンクを友人系に拡大してみる。オモロイ奴らだらけで困ってます。

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 〜 茹で上げの 緑の濃さに 励まされ 〜


 最近の農作業・・・夏野菜数種の種蒔き、サツマイモの苗植え、ジャガイモの草刈り、
         エンドウ豆とそら豆の収穫、稲の苗床の失敗

posted by 学 at 17:45| Comment(7) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする