注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年09月01日

残暑の甘味

文月二十八日 晴れ 

 残暑のぶり返し。せっかく農作業にでようと思っていたというのに、今日もまた昼の熱射を避けて夕方に避難避難。

 手入れが出来ずに伸び盛るセイタカアワダチソウを退治。昨年は抜いてそのまま畝に置いたセイタカだが、今年は対処を変えることにしてみる。育ち過ぎたセイタカは枯死すると固く木質状に残り、腐敗しにくいうえに畑の表面を覆って他の植物(雑草)が繁茂しにくくなる(ような気がする)。よってその性質を利用して畝間の溝(通路)に敷き倒すことでちょっとした雑草管理に利用しようという試み。屋外施設などで雑草を抑えるのに木材チップを敷き詰めるのをヒントにしてみた。どうなるもんかな。

 随分と時期は遅いが、畑から色々をゴロゴロもぎ取ってきた。収穫時を逃して秋ジャガ用に掘り起こしたジャガイモ(アンデス)、遅れて播種してようやく実をつけたモチトウモロコシ、小さく小さく膨らんだ黄色スイカ。

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 シャワーを浴びて、汗が冷える前にスイカをガブリ。残暑に少し感謝した、二百十日の宵の口。



※二百十日…雑節の一つ。立春から数えて210日目のこと。(毎年9月1日頃)
      この日は八朔や二百二十日とともに三大厄日とされてきた。
      この頃は毎年周期的に台風が襲来する時期で、丁度稲の開花期にも
      あたる。警戒を促すために暦に記載された日本独特の雑節となる。
      暴風雨があると稲作に大きな打撃を受ける農村では、暴風雨のない
      ことを願って二百十日前に風除けの儀礼として風祭りを行う所も多
      く残っている。 (参考:【室礼】四季の行事より引用)
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2005年09月06日

ゆれるゆれる

葉月三日 台風前

 葉月を迎えた。葉落ち月の転ともいわれ、季節の移り代わりの入り口をも、はたまた台風の到来をも思わせる。

 知人のある九州南部を大型台風14号が通り抜け、江南にも風が近づく。稲穂の波が、激しくゆれる。


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 風が、少し見えた気がした。


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2005年09月07日

ひどら?

葉月四日 小雨のち薄曇り 【白露】

【白露】…陰気ようやく重なりて露にごりて白色となれば也(暦便覧)  
     野には薄の穂が顔を出し、秋の趣がひとしお感じられる頃。
     朝夕の心地よい涼風に、幾分の肌寒さを感じさせる冷風が
     混じり始める。
     ※読み:ハクロ 
     <参考:こよみのページ> 


 〜 稲のうえ 夕雲赤し 風の後 〜

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 先週末の晴れ間に、大学時代の友人が遊びにきた。勤め先の高校の授業で、顕微鏡観察の為の藻類やヒドラを探しているという。ヒドラのことはわからないが、浮き草や藻はいるかも知れぬと喜んで迎えた。ペットボトルに我が田の水やら草やら藻やらを集めて遊び、しっかり畑作業も手伝わせた。写真に撮るのは忘れたのだが、いつもとは違う視点で田んぼの中身を眺めたのもまた一興。観察結果は報告するように、先生。お待ちしております。
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2005年09月11日

たわしを選ぶ

葉月八日  晴れのち雨

 期日前投票を済ませていたために、のんびりとした一日を過ごした。まだまだ辛さが残る暑さのピークを過ぎてからやり残している草刈りをしようと思っていると、黒い雲が忍び寄ってきて午後の雨を落とし始める。どうもうまいこといかない。

 部屋の掃除と共に買い物に出かけ、水周りの日用品を買い足した。そこで初めて手にしたのは、亀の子束子(かめのこたわし)である。明治40年の発明、天然ヤシ素材、MADE IN JAPAN(注:原料のヤシ繊維はスリランカ産)、ついつい応援したくなる。

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 4年が過ぎた同時多発テロも、衆議院選挙も、社会の行く先は知れず。多数派だとか少数派だとかを気にする問題ではない。イラク侵攻は正しいとは思えないし、郵政民営化は現法案では不安が残る。

 世の中はそんなに悪くはなるまい。自分次第じゃ。


 亀の子束子、ほんのりシャボンの匂いがする。石油繊維スポンジではこうはいかない。

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2005年09月14日

やっぱり

葉月十一日 晴れ

 秋は夕暮れ。やっぱりそうなんかなあ、と思うよね。明日は自然農日和になりそうな予感。


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2005年09月15日

ツルガエシ

葉月十二日 晴れ

 少し汗が滲んだが、時折影を落とす雲や吹き込む風に涼しさを感じるようになった。午後いっぱいを、畑に腰を下ろした。セイタカアワダチソウが悪魔のように生い茂る中を突き進み、その中に広がる頼りない空間は、意図したわけではないが外の道路からは隔離されており、ちょっとした秘密基地の気分にさせられる。
 基地の中のトマトやサツマイモは手入れの少ない雑草の盛り上がってきた畝にしっかり育っており、スマンスマンと草刈り鎌を進めた。サツマイモは一株から蔓をグングンと伸ばすが、伸ばす過程でところどころの土に新たに根っこを張ろうとする。これを放っておくとそのうち芋となる根に成長してしまい、本株の芋が太くなりにくくなる。そのため気の付くたびに蔓をぺりぺりと引き上げてひっくり返してあげる。人呼んで「蔓返し」。今日は蔓返しに合わせて雑草刈りも同時に行い、刈り倒した草たちの上に蔓を寝かせてあげた。蔓を返すたびに、少しずつ、もじゃもじゃと蔓が長さを伸ばしていることに気づく。

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 近づく芋名月(中秋の名月の別称)で、サツマイモをついつい思い浮かべるが、芋名月のイモはサトイモのことですので悪しからず。(月見団子が丸いのは、皮をむいて茹でたサトイモの名残だとか。)

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2005年09月16日

モザイク

葉月十三日 晴れ

 八種類の米を植えた田んぼが、モザイク状に色づいてきた。

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 晩生と紹介された緑米たちが、もっとも遅く、この数日にようやく出穂をはじめた。もっとも早い時期に穂をつけていたものは黄金色、黒色と稲穂に色味をつけ、緑米との葉色のコントラストがなんとも愉快である。

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 <出穂したての緑米と、背後に実りだした旭竜(白米の種類)>


 周囲の田んぼでは稲刈りが始まり、コンバインが入る為に土を乾かしている。水門は開かれ、川から引けないために十分に水量の確保が難しい。慣行農との時期ずれはこうした点でも心労となるが、幸い今のところは大丈夫。さてさてどうなることやら。

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2005年09月18日

月見

葉月十五日 月夜

 江南町にも素敵な月が上がりました。

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 月夜を眺めて散歩をしたりビアグラスを傾けたり電話で話をしたり、幸せってそういうこと。
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2005年09月23日

秋分の畑

 畑では、ようやくようやく、遅すぎる赤信号が点滅した。(悪い意味ではないが。)可愛い可愛い、トマトちゃん。種まきが随分遅れたせいではあるが、真夏をとうに過ぎたこの秋分に、初収穫の喜びである。嬉しすぎて、もぎたてをガブリ! 甘すぎないみずみずしさがたまらなくキュートである。

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途中で雨に邪魔されながらも畑をさまよい、トウモロコシももぎ取る。黒トウモロコシは、色こそ過激ではあるが、茹で味は実に素朴。スーパーマーケットで王位を譲らないスイートコーンとは甘味に雲泥の差があり、お世辞にも甘いとは言えないが、その中に潜むたくましさが感じられる野生味が嬉しいのだ。

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 追伸:エイポン、ユウキ、ケンタ。こないだは二日酔いの応対、  
    まことに失礼しました。うだうだの真夏日の中、手持ち
    無沙汰にさせてしまってごめんなさい。しっかり美味い
    米収穫するから待っといてくいや。 
posted by 学 at 22:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

秋分の田

葉月二十日 晴れ時々曇り時々雨 【秋分】

 今週月曜日に夏日を記録したあと、すっかりと秋めいた一週間となった。暑さ寒さも彼岸まで、お彼岸の中日、秋分の日の今日である。

 【秋分】…陰陽の中分となれば也(暦便覧)
      暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。
      昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は
      秋彼岸の中日でもある。秋の七草が咲き揃う頃である。
      ※読み:シュウブン 
      <参考:こよみのページ

 
 050923shikokuen

 秋本番の入り口に、最後の最後の晩生種、紫黒苑が出穂(しゅっすい)した。これでようやく田んぼの水を落とすことができる。いつまで水を張ればいいか、いつから水を落としていいか、二年目のインチキ百姓には難問でもあったが、昨年参加した丸ヶ崎自然農の会でにわかに覚えた記憶が残っていた。曰く、最後の晩生が花咲けば落水の時期と。これでようやく、武蔵野自然農田圃、稲穂の揃い踏みである。

 緑米は黒穂を鮮やかに濃く彩り、

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 最早生の若草モチ(陸稲種)は黄金色を染めだす。

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 出穂から60日後が稲刈り。あと一ヶ月。
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2005年09月24日

秋雨の密談

葉月二十一日 雨時々曇り

 小雨の続く一日。遊びにきてくれた友人S氏と田んぼに出るとさらりと雨が止む。スズメの襲来におびえる小生の、当面のする事リストのトップは田んぼへの鳥避けネット張りであり、もちろんそれを見込んでの今日の集合令である。ネットを張るにはまずは周囲の余計な草を刈り、空間を設けて設置をするのが吉。支柱も立てやすく、伸びた雑草がネットに絡むのも防ぐ。もちろん、見た目も美しい。
 折からの秋雨前線で諦めかけていた今日の作業だが、いそいそと腰を降ろし草刈り鎌を右手に、午前の数時間を集中して進めることができた。友人は、はじめて見る自然農の水田の様子に大げさに驚き、虫を見て、草を見て、傾く稲穂を見て、何かと「人生の縮図」だと感心する。それを見て小生も、改めて「自然農」が備える影響力に関心する。

 さて、雨が再開した午後、部屋に戻っての密造談義に花が咲いた。ドブロク、自家製ワイン、自家製ビールなどなど、日本政府御法度の酒作りの話。すでにワインに取り組んでいる友は、さっそく密造酒の本を我が家の本棚から持ち去っていった。数週間先の試飲の約束、実に楽しみである。
 自分で育てて自分で醸して自分で飲んで自分で酔う。時間をかけて辿り着くこと、自分の感性で辿り着くこと、その先にある美味は金では手に入れられない味ではないだろうか。

 友人は、身の回りの色んなモノが実は自分でも造れるというのが実に面白いと語っていた。消費するだけの余暇ではなく、育てて楽しむ余暇、ひいては価値観へ。何かのヒントが隠れているような気がした。

 雨でつぶれる土曜日も悪くないものだ、と畦草刈りを終わらせた田んぼを眺めた。あいつらがドブロクに姿を変える日は来るのだろうか、と皮算用に舌なめずりをした。


 まずは、キリン横浜ビアビレッジでビール作りを再確認だな。さあ、同行者募集しまーす。
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2005年09月25日

セイタカの報告 

葉月二十二日 雨のち曇り

 昨年は人手の多さもあって没頭することができたセイタカアワダチソウとの共存(と書いて退治と読む)だが、今年は田んぼの忙しさ含むモロモロがあり、畑のセイタカが復権を見せた。つまりは、一部の自然農実践エリアを除き、昨年しっかりセイタカを抜き散らした箇所はものの見事に元通りになってしまったのだ。恐るべし自然の力、恐るべし自然農(関係ないか)。
 とはいうものの、ジャングル然と生い茂りまさに開花の押し迫るセイタカを放置するわけにもいかない。その根は来年も悪魔のように繁殖をうかがい、その種は火の雨のように周囲の土地に降り注ぐのだから。

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 刈り払い機を振り回すこと数時間、エンジンの振動で両手の感覚を麻痺させながら彼らをなぎ倒した。

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 ・・・ひとまず小休止。しばらく終わりそうにねえや。やれやれ。


posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする