注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年10月13日

交渉成立

長月十一日 晴れ 

 稲刈りまでもう一声、あと一週間待とう。稲穂の黄色みがもう少し欲しい。黒米など古代米の長幹(ちょうかん)種は、昨年に比べて(もちろん場所も管理も違うわけだが)倒伏が少ないので結わえて支えなくとも済みそうである。あと少し持ちこたえてくれ。

 稲穂に見とれて田んぼに佇んでいると、今年隣の田んぼで慣行農の米を作っていた方に声をかけられた。9月に稲刈りを済ませた田んぼを、11月の麦撒きに供えてトラクターで耕運していた帰り路だという。十種類の稲穂が垂れる自然農田に興味深々の様子。これは何かあれは何だと話が尽きない。あとは刈るだけだなあ、との言葉に乗っかり、稲木をどうしようかと悩んでると切り出してみた。もちろんこれは、かかるのを承知で垂らした釣り針だ。数年の田舎暮らしで、古道具をただで引っ張り出すコツは心得てきている。当然(イヤラシイ言い方ではあるが)食いつきの手ごたえは大きい。「10年くれえ使ってねえけんど稲木ぐらい何束もあるから俺の使え〜。あっても燃しちまうだけだがら。」ほら来た!!来た来た!!思わず緩む頬を隠さずに鍛え上げた満面の笑みで感謝を重ね、「ありがたく使わしてもらいます。」と見事に交渉(?)成立。これで今年の懸念事項はおおかた無くなった。いよいよ、刈り時期を迎えるのみ。



 夕暮れ、野焼きの白煙が低く広がり、つるべ落としがあたりを包む。夏には7時近くまで出来た作業が、この頃になると5時も過ぎると手元があやしくなる。夜長の季節、暦は「長月」、秋が深まる。

 051013turubeotoshi
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする