注)記事の日付は太陰暦を用いております

2005年10月21日

こぼれた末に

長月十九日 晴れ  

 自然農の畑と切っても切れない単語に「こぼれだね」というものがある。その単語が起こす現象を、「こぼれだねの発芽」、もしくは「こぼれだねの成長」などと呼ぶ(テキトウです)。その現象が現れるのは必ず畑をはじめてから二年目以降となる。なぜか。「こぼれだね」とは、前年育てた作物が実らせた種が自然に落ちた(もしくはどこかから持ち込んだ何かの種が意図せずに落ちた)ものであるので、初年度には起こり得ないからだ。
 不思議なことに、「こぼれだね」は強い。買って蒔いた種が成長するまでには、どんなに気を向けても失敗することもあるが、彼らは気づかずに発芽し、雑草に囲まれても尚しぶとく成長し、そろそろ雑草でも刈ろうかなと注意を向けた頃にようやく気づかれることも少なくない。そしてまたなかなかに育っていることも少なくないのだ。

 本日畑で出会った「こぼれだねの成長」君は、なんと稲。それもおそらく昨年畑の資材に使用した、稲藁についていた種籾からの発芽である。もちろん水分や日当たりは不十分の為にヒョロリ君ではあるが、まさかの対面に思わず笑みがこぼれてしまった。そしてやっぱり感心してしまうのだ。「やるなあ、こぼれだねは。」

 051021koboreine


 この一輪の稲穂でなぜか思い出したのだが、旧知の友人が心地よい且つ職人的感性の溢れるBlogをはじめた。彼女の最近の記事での、天井に映った一輪(?)のパキラにシンパシーを感じつつ。感性を鉱物に注ぎ込むセンスと技術に敬意。(リンクにアップ!!)


posted by 学 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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