注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年04月26日

priceless

弥生二十九日 晴れ

「発展しても日本みたいなら、ならなくてもいいと思ってしまう。」

 アジアのとある国から来ている友人との食事で、こんな言葉を聞くことになった。仕事で日本に来て3度目の友人は、職場の関係で日本人の従業員と飲み会の席に座ったときのこと。日本人たちの間で交わされるのは給料の話か待遇の話か、不自由さの話ばかり。

「もちろん、お金は大事。でもそれは最低限であったり、あたりまえの話。そればかりを目標に生きることなんてできない。」

「国に早く帰りたい。日本人はみんな、お金お金、時間時間。母国はお金はなくて貧しいけど、家族と友達と安心して過ごせる。お金は自由じゃないけど、心は自由だよ。ずっと後になって私の国が発展して、物が豊かになっても、こんなふうになるのは嫌です。」

 そんなことはない、と強く言い切れず、一人の外から来た目にこのように映った自分たちの社会が、とても寂しかった。その言葉を否定できない現状、しかしこの国に生を受けた必然と責任と幸運。そして漠然と抱く望むべき将来像。確かに胸に潜む、今の日本への違和感。

 日常に誤魔化して、自分の中の違和感を「仕方がない」の言葉で死ぬまで抑えて生きていくことなどできないから、僕は今を生きる。

 カード会社がうたう、お金があるからこそ言える"priceless"などという欺瞞を打ち砕く、本物の"priceless"を目指す。
posted by 学 at 22:13| Comment(8) | TrackBack(0) | 本質を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする