注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年05月06日

触媒

卯月九日 晴れ、晴れ、晴れ

 この連休中、農園への来訪者が度々遊びに来てくれた。「自然農」というキーワードから結びつかなくても、「小松学」や「つくば」というキーワードから自然農を紹介するきっかけとなるのは、ことのほか嬉しい触媒作用でもある。自然農がまだまだ概念的な取り組みとしてなのかもしれない友人達の評価が、いつしか彼らの胃袋や手作業や生活に直結する日が来ることもほんの少しだけ夢見つつ、スーパーで買った野菜のバーベキューと生ビールの宴に興じたここ数日。まずは今年の収穫祭を思い描いてがんばるべえ。


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3日の友たち。自然農の畑を初めて見る友の目にいったいどう映るのやら。


 新暦5月5日は「立夏」。春が盛りを迎え、夏が産声を上げる頃。

【立夏】…夏の立つがゆへ也(暦便覧)
     春ようやくあせて、山野に新緑が目立ち始め、
     風もさわやかになって、いよいよ夏の気配が感じられてくる。
     蛙が鳴き始め、みみずが這い出て、竹の子が生えてくる。
     だが暦や歳時記の上では立夏といっても、気象的にはいまだ
     春といった感が強い。「夏立つ」「夏来る」などとともに
     夏の代表的な季語になっている。
     ※読み:リッカ
     <参考:【室礼】和のこよみ
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2006年05月07日

腐海

卯月十日 雨

 雨の日曜日が過ぎ、静かに連休の日々が閉じる。

 晴耕雨読という訳ではないが、苗代作業のバタバタで少々疲れが溜まった体には調度よい休息となった。朝から、自然農法の先駆者である福岡正信氏が出演するTV番組を斜め観て、机の上の自然農法の本を手に取ってみた。農作業など哲学なしにするもんだと思いつつも、産業としての農にとどまらない生き方の追求を掲げる姿勢を説く氏の言葉には、読み返すたびに気づかされることが多い。
夕方、本棚に埋もれていた「風の谷のナウシカ」の漫画(アニメ映画ではない)をむさぼり読む。人間と自然というひとくくりの枠組みを超え、人の心の深遠や清濁から逃れずに生きられない業を突きつける宮崎駿氏の大作だが、数年ぶりに一気に7巻を読み返した残響は、初めて読了した時よりも深く優しく心に染み込んできた。
 福岡氏の哲学に頭を揺すられると、自然を「分別」してしまう所から人間は道を誤り始めたのであり、大いなる自然の包容力に耳目を傾けよという声が聞こえてくる。そして実践しなければならない、と。漫画「ナウシカ」を読むと、世界を飲み込む腐海がまるで現代の資本主義と人間との関係のように思えてくる。小生が抱いたその勝手は妄想は、実は自分自身の心の腐海を映しているに過ぎないのでもあるが。

 怠惰に慣れきってしまっていた痴性を、少々リフレッシュさせるのにも恵みの雨となった。さあ、明日は残りの苗代を仕上げなくては。


fukuokamaanobu  miyazakihayao

「無V 自然農法」  「風の谷のナウシカ」 
福岡正信著    宮崎駿著
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2006年05月12日

ジタバタしてみて

卯月十五日 晴れ

 田んぼの苗代がどうも順調に発芽しない。4月半ばに籾を落としたのに、まともな発芽が見られず、「このままでは今年の田植えができない!」というサラリーマン時代には考えたこともない生々しい恐怖に襲われていた。愚かなインチキ百姓は頭をあっちこっちに揺さぶって犯人探しをし、やれスズメだ、雑草だ、挙句の果てには本来なら発芽促進のはずの『水位』さえも疑って平常心を失う。犯人はわからず、さりとて何もしないわけにはいかず、田んぼが駄目なら畑だ、と水田からはなれた畑に苗代を急遽こしらえることに独断で決定させた。(詳細は「つくし農園」Blog参照)

 ひとまず作った畑苗代も、やはり恐怖の筆頭はスズメである。数日間は、篠竹で作った天然素材の要塞で防いでみたが、二日三日し見回れば見回るほど、確かな被害はないくせに不安で不安でたまらなくなる。

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 要塞を覗くとこんな感じ、下は苗代保護の稲藁が見えます。
 
 やむなく心の安定と確かな安全策のために目の細かい鳥避けネットを購入し、ずいぶんと頑丈な苗代に様変わりを見せた。(土日に竹要塞を手伝ってくれた方たち申し訳ない。)
 
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 結局こうなりました・・・(汗) 


 と一安心した後の金曜日、あきらめがちに水田の見回りに足を運ぶと、なんともはや、稲が発芽を見せているのでした。なんでも、今年は全国的に苗代の発芽が送れているとか。はてさて、いったいどうなることやら。もちろん、水田の苗代も、畑の苗代も、無事に育ってほしいのが親心。ジタバタして、さりとて自然の摂理はそれを超えて背中を優しくなでて、少しは落ち着けと語りかける。
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2006年05月17日

ハツモノ

卯月二十日  曇りのち雨@伊豆半島

雨が続く。つくばを少し離れ伊豆へ来ているが、天気予報がついつい気になりWEBで調べてしまう。インチキ百姓生活
も4年、なかなか板についてきた。

毎年のことながらいつのまにか過ぎさってしまうものは多々あるが、運良く今日、生まれて初めて目にした、あるものの画像を入手した。ラッキー♪


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台風1号。


永遠にワクワク感とヒヤヒヤ感を同時に与えてくれる、恵みと破壊の王。今年の初物、もうすぐ届きまっせー。



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2006年05月17日15時00分現在

 中心緯度:21°20′
 中心経度:116°5′
 中心気圧:950 [hPa]
 大きさ :大型
 強 さ :強い
 進 路 :北北東
 速 度 :15 [Km/h]
 最大風速:40 [m/sec]

17日15時現在、大型で強い台風1号は、勢力をやや弱めながら香港の東南東およそ230キロの海上を時速約15キロで北北東に進んでいます。今後も勢力を弱めながら北寄りに進み、18日朝頃に中国の華南沿岸に達すると予想しています。その後は衰弱しながら北東へ進み、東シナ海に抜ける頃には温帯低気圧に変わる見込みです。(参考HP:whethernew
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2006年05月23日

心構え

卯月二十六日 曇りのち雨

 順調さと停滞さが混ざりあう日々。常に前進する必要などないが、前に進む心構えは絶えず残しておかないといかんわな。安定(などしていないのだが)はまだ先のこと、今は腰を据えずに前を向くべし。

 今年の春の気候は、芽吹きの頃が例年からだいぶ遅くなるといった低温の様相を見せている。初夏の太陽がこれから挽回して平年に追いつくか、今年は収穫の時期が少し遅れるのか。これらを楽しめる心構えと、自分の足を動かす心構えと、両刀をもって行きたい。

 先週末の楽しい田畑の模様は、明日にPCへの写真アップがうまくいったら載せますわいな。
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2006年05月24日

アリです

卯月二十七日 曇り

 さかのぼって先週末の様子を少々。つくし農園のプレーヤーとしても参加してもらっている、サラリーマン時代の友人たちが遊びに来た。それに乗じて、昨年熊谷で大活躍した後輩君たちも農園に初登場。いつもきまってワイワイガヤガヤとなるメンバーであり、この日も昼飯後はプチ宴会が始まってしまったのであった。いや、もちろん、待ってましたなんだけどね。

 先輩社員持参の自家製ビールが極めてウマイ!!M君も午後の作業があるというのに酔う酔う♪果てには真昼にチーズ鱈までつまみだす始末。畑の隣のキャンプ場で遊ぶ家族にも負けず、どっぷりとアウトドアライフを楽しむ一行となりました。
こういうの、心から「アリ」だよねー。


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おうい、足元ふらついとるぞー。


そうそう、M君。ミョウガ、ちゃんと成長しとったよ!

21日。この日から、節句は「小満」。命がいよいよ満ち始め、次第に生い茂る頃。


【小満】…万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧)
     万物しだいに長じて天地に満ち始めるという意味から小満といわれる。
     麦の穂が生長し、山野の植物は花を散らして実を結び、田に苗を植える
     準備などを始め、蚕が眠りからさめて桑を食べ始め、紅花が咲き誇る季
     節である。気象的には、この頃から梅雨となる年が多い。
     ※読み:ショウマン
     <引用:【室礼】和のこよみ


この日の美しい記録が読みたい方は、こちらのmaya君のBlogをどうぞ。
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2006年05月25日

知恵+秘密兵器

卯月二十八日 雨のち晴れ

 3年前、こそりと京都の廃屋から頂戴した農具がある。

 が、それは後述。この日、晩生の稲のギリギリ最後の時期に苗代をこしらえた。それでも時期の遅さには少しばかり焦りも混ざり、初めて「芽出し」をしての種籾落としとなった。芽出しとは、苗代を作る前に稲籾を水につけておき発芽を誘引させる方法と聞く。今まで小生の米作りでは芽出しは行なったことはなく、自然のままの発芽の頃合いに任せていた。そしてそれで十分うまくいっていた。しかし実は一度はやってみたかったこの手の「先人の知恵」。なんとなく試すきっかけがなかったのも事実。さあ、作業の遅れをいい口実に、ニコニコ顔でいざ試さん。

 部屋の中で三日三晩、水に浸して毎日部屋に戻るのが楽しみに籾を見守る日々が過ぎる。ようやく、ひょこと寝癖のような白きチョンマゲが籾から出現。これが噂の発芽玄米、もとい発芽籾米か。善は急げと翌朝の今日、雨水をしっかり含んだ畑に苗代を作ることにした。

 そこで取り出だしたるは先述の農具。持ち出した当時は何に使うかはっきりとは意識していなかったが、そのフォルムから、苗床の被せ土を抑えるのに実に都合のいい物と推察される。

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自然農のテキストなどを開くと、土を平らに抑えるのには板きれや鍬の背がよいとあるが、コイツはまさしく適任のはまり役。コロコロコロと掃除機のごとく転がせば、見事に綺麗な苗代の一丁あがりである。この感触、ちょっと癖になりそうかも。早く来年の苗代も作りたい、と言ったら不謹慎かな。誰かこの秘密兵器の名前、教えてください。

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2006年05月28日

笑顔の種

皐月二日 雨のち曇りのち晴れ

 土日の二日間、つくし農園の集合日を開催。5月度の今回は、田んぼの苗代での雑草取りや、畑作業の諸々を参加者のみんなと過ごす。なにはともあれで今春スタートした農園だったが、皆さん丸一日かけて草と土と虫と戯れて格闘し、帰る頃には笑顔で帰ってゆく。自然農に触れると、なぜかその先には笑顔がある。

 基本は放任主義の当農園(イロハや注意点を伝えた後は、本人と田畑とで「対話」してもらうのが趣旨)であるが、みんなの笑顔にひと工夫付け加えたくて、色々と集団作業のオプションをお願いしてしまうのは悪い癖か。当初からの構想にはあったことではあるが、今回から、畑の東側に迫りくる篠竹林を刈り進めて、雑木林を復活させてみようという試みをスタートさせることになった。とはいえ、これがかなりの肉体労働。慣れぬ手つきでノコ鎌片手に篠竹に立ち向かうには、なかなかエネルギーを消耗するのも事実。もちろん、本道の田畑作業に支障がないように気を配りつつ進めたいのは大前提であるが、あのヘロヘロに疲れて帰路につく参加者の笑顔を見ると、ナントモねえ、もっともっと疲れて帰って欲しくなっちまうんだな〜。ニヤリ。

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このうっそうとした東側の藪林を、、、、、、刈り進めるのだ!!



あ〜今日はチカレタ!



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暦は皐月。ズッキーニの苗も気持ちよさげに両手を広げ始める。
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2006年05月29日

生と死

皐月三日 曇り時々晴れ

 朝寝坊したためにパンひとつだけ頬ばって畑にでて、やることだらけで飯も食わずに八時間。気が付いたら日が傾いていた。頭で何かを考えたくなく、ざくっと晩飯を作って発泡酒3缶で流し込んで宵を過ごした。寝る前にPCを開けて、なんとなく大学時代の友人から刺激をもらったせいで、今日の出来事はやはり今日のうちにBlogに書いておこうと思い直してキーを叩いている。


 曇り空だというのに、頭上に上る太陽の光の強さは雲を透かしてありありと感じる。夏が近づいている証拠だ。作業は山ほどあるのに昨晩の一人酒で寝過ごした午前中を取り戻さねばと、手押し一輪車を押しながら気合を入れて畑に出る。ちょっと不思議で長い一日の始まりだった。


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posted by 学 at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする