皐月二十七日 曇り
今年で4回目を迎える田植えの準備であるが、少しずつ大きくなる面積の広さと、今年からの他の参加者へのお世話が重なり、頭と体がてんてこ舞いの今日この頃。なんてことはない、逆算すればどれくらい時間が必要でどれくらい前から用意しておけば分かることを、田植えの数日前になって焦ってじたばたしているに過ぎないのだ。おととしも昨年も、同じように焦って、今年はつくば一年目で勝手がまだ掴めてないのと手間がそれ以上になることは猿が見るよりも明らかなのに、である。
と、ボロ雑巾のように疲れきった愚痴はこれくらいにしましょ。
本日、つくし農園の水田(以下、「つくし田んぼ」と呼ぶ)へ、北側の水路から初めて用水を引き込んでみた。春からの溝掘り、土均しを経て、先日に雑草をある程度刈り倒してみての、全体の水の張り具合を確かめてみるのが目的。畦草刈りが追いつかずに雑草が伸び始めている畦道からの水漏れは大丈夫か、たっぷり水を入れた状態での水深はどれくらいか(稲が育つのに十分か)、水路から取り込み始めから水嵩が十分あがるまでの時間はどれくらいかを、田植え前に確かめておかねばならない。結果、「良好、所により難あり」の75点と言ったところか。水深、取り入れ時間は十分。数箇所、畦が若干低くなっており、隣の方の田んぼへの水漏れとまではいかずとも、軟弱気味になり放置しては置けないところが分かった。

※苗代にも水が入り、引越し前の苗たちから歓声があがる♪
さてと。全体像を確認して、畦の補整に取り掛かる前にちょっと別作業。見事に伸び育つ刈り残しの雑草たちにも取り掛からねばならない。水が良い加減に張った雑草ジャングルの水田に踏み入り、軍手を濡らして水面に鎌を入れる。軍手から伝わる冷たさ、泥に入れる鎌の感触。・・・なんという、快感!今の今まで忘れていた、何ヶ月ぶりの田んぼ作業の触感が体全体を駆け抜ける。楽しくて、気持ちよくて、かがめる腰の窮屈さも、時折ぬれるズボンの尻も、全てが懐かしくて嬉しさがたまらない。あらためて、田んぼ作業の魅力の底力を思い知ってしまった。
長い時間同じ作業をしていると飽きてくるし疲れも溜まりやすいので、程よく畦の補整に取り掛かる。

まずはこの畦草をなんとかして、、、
刈った草は田んぼに投げ入れ、鍬を使って溝から土を上げ、長靴底や鍬の背で固めて均す。

これで何とか、ひと段落。田植え前に、終わらせなければならない下準備。
ああ、体が軋むようじゃ。