水無月十二日 曇り時々晴れ 【小暑】
梅雨空のお陰でそれほどきつくはないとはいえ、小暑の日差しが雲間からのぞかせると、途端に汗が噴き出してくる。
昨年より田んぼに足を運ぶ時間は増えているとはいえ、ここにきて、作付面積拡大による負担の大きさが体を襲う。計画上では毎日田んぼに向かい、こつこつこつこつ田植えを進めて予定通りのはずであった。しかし、二日丸々田んぼに出ると、翌日の脳みそと両腕は、計画遂行を頑なに拒絶することになり、休まないと無理だよ〜、と元々か細い意思が瞬殺でへし折られてしまう。
なんだかんだと、亀のためとか虫のためとか理由をつけ、今年はどうやら田んぼの隅は雑草ジャングルのままになりそうな予感。一応、自然農的なジャングルの存在理由をあげてみると、今まで田んぼ一面に生活していた「水生ではない」昆虫たちや亀や蛇など、つまりは水田にしてしまうことで生きる場所を失ってしまう生物の、避難場所として確保してあげること。数値や理論では計りきれないプラスの要因があるかもしれないのです。何事も、プラス思考で参りましょうね。
単純に前年より作業時間を増やしても、肉体的(精神的とも言えるのだが)な限界が作付量を決めるということも考えねばならぬと、来年以降の肥やしがまたひとつ増えた。

本日の収穫。赤葱、ズッキーニ、インゲン、赤シソ(自生)。たっぷりのオリーブオイルで炒めて、塩コショウ、最後に
ニンニク酢をサッパリかけて。美味。
【小暑】…
大暑来れる前なれば也(暦便覧)
この日から暑気に入り、暑中見舞いも出されるようになる。
夏至を境にして、日足は徐々につまってくるが、実際には
実感されないようだ。
小暑の前後に梅雨が明け、夏の太陽が照りつけて、暑さは
日増しに加わってくる。梅雨明け前の、いわゆる集中豪雨
に見舞われることも多いので注意を要する。この時節、蓮
が咲き始め、鷹の子が巣立ちの準備をはじめる。
※読み:ショウショ
<参考:
【室礼】和のこよみ>