注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年08月23日

出穂の頃

葉月三十日【処暑】 晴れ

 夕方に涼しさの産声が聞こえ始めた。

 先週の週末、つくし農園にて夏の「ぷち」収穫祭を敢行。収穫した野菜がままならぬのはご愛嬌、それを補って余りある出席者のパワーが満ち溢れた夜となった。詳しくはつくし農園Blogにて。

 土曜日も、日曜日も、メンバーが集まり、友人が集まり、それぞれの思いで自然農をすごす。日頃たんたんと一人作業の多い野良仕事だが、こうして人が集まることがこんなにも楽しくて嬉しいことだと感じたこともなかった。

 分蘖(ぶんけつ)が進んだ8月の終盤、最後の田んぼの草取りを済ませ、あとは出穂を待つのみ。ちら、ほら、と黒米とモチ米が真っ先に穂を出し、集合日には花を咲かせる株も見られた。

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 少し遅れているとはいえ、この8月の暑さでようやく追いついてきた気もする稲達にほっとする自分がいる。草取りを済ませ、稲穂の赤ちゃんを見やるプレーヤーの皆や見学にきた友人たちを見て、自然農を続けることの意味のかけらをまた何かもらえたような気がした。


【処暑】…陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧)
     暑さが止むの意味から処暑という。
     涼風が吹きわたる初秋の頃で、暑さもようやくおさまり、
     綿の花が開き、穀物が実り始め、収穫の候も目前となる。
     昔から、この頃は二百十日と並び台風襲来の特異日とされ
     ており、暴風雨に見舞われることが少なくない。
     ※読み:ショショ
     <参考:【室礼】和のこよみ


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草刈りて 顔上げ見れば 笑い声

posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 学びを知る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする