
曇天と雨空が続く。副業の仕事先の友人たちが、その雨間を縫って遊びに来てくれた。気ままにつくばを訪れ、夜を明かし、自分の育てた作物を使ってこしらえた朝飯を食べ、田んぼと畑を案内する。農的暮らしに本腰を入れて取り組もうとする目や、農作業なんてしようとも思わなかった目が、初めて自然農に触れてそして去っていく。まだまだ模索中でも、農園の形で人が集まって去っていく場所を用意し、その中にいることが今の自分の立ち位置であることには間違いない。
蒸し暑い曇り空の下で草葉に隠れたズッキーニを眺め、小松菜の種蒔きを体験してもらい、古代米が揺れる田んぼを歩く。そんな散歩を楽しんでくれた友人の「また来るね」の笑顔を見るのは、あんがい悪くないものなのだ。
