注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年10月04日

散歩

葉月十三日 曇り

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 曇天と雨空が続く。副業の仕事先の友人たちが、その雨間を縫って遊びに来てくれた。気ままにつくばを訪れ、夜を明かし、自分の育てた作物を使ってこしらえた朝飯を食べ、田んぼと畑を案内する。農的暮らしに本腰を入れて取り組もうとする目や、農作業なんてしようとも思わなかった目が、初めて自然農に触れてそして去っていく。まだまだ模索中でも、農園の形で人が集まって去っていく場所を用意し、その中にいることが今の自分の立ち位置であることには間違いない。


 蒸し暑い曇り空の下で草葉に隠れたズッキーニを眺め、小松菜の種蒔きを体験してもらい、古代米が揺れる田んぼを歩く。そんな散歩を楽しんでくれた友人の「また来るね」の笑顔を見るのは、あんがい悪くないものなのだ。


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2006年10月07日

秋、淡々

葉月十六日 晴れ 

 ざぶざぶの雨が通り過ぎて、稲が倒れてやしないか心配の朝。どっこい自然農の稲はこれしきの荒れ具合ではビクともせず。


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 深い青が、秋の深まりを感じさせる空。秋冬野菜の種蒔きと、モチキビ、モチアワの刈り取り。淡々と進める一日。
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2006年10月10日

寒露の風景

葉月十九日 晴れ

 朝晩の空気がよく冷える。気付くと二日前から【寒露】の節句へ。


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 朝方に畑に出ると、数日前に刈って敷かれている雑草が黄色く枯れ、しなりと土に馴染まんとしている。すじ状に撒いた種床(そんな言葉あるかな?)にかぶせた枯れ草は薄く、すじの両側に盛り上がった枯れ草は厚く、それぞれに朝露の冷たさを受け止めている。


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 その寒気に、晴れ上がる朝の光が差し込みはじめる。途端に土に活気がみなぎり、その枯れ草の中から顔を出す若芽の群れが小躍りする。まだまだ、畑はあったかいのだ。


【寒露】…陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
     寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことをさし、
     秋の深まりを思わせる。 この頃になると五穀の収穫もたけなわで、
     農家では再び、ことのほか繁忙を極める。
     山野には晩秋の色彩が色濃く、はぜの木の紅葉が美しい。
     朝晩は肌にそぞろ寒気を感じ始めるゆになる。雁などの冬鳥が渡って来、
     菊が咲き始め、こおろぎが鳴きやむ。
     ※読み:カンロ 
     <参考:【室礼】和のこよみ



 先日、筑波大学の学園祭を口実に、旧友、後輩たちと夜を明かした。いつもと変わらないようなメンバーと思いながらも、今年もまた、少しずつ新しい交流も広がっていく。ただ酒を囲み、馬鹿な話をして、ちょっと無理をして明け方まで。毎年の、寒露の頃の風景だ。
 自然農の話など一言も発することなく終わったなあ。そういうのも、いいよね。
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2006年10月13日

からだの妙

葉月ニ十ニ日 曇り

 昨日作った晩御飯を温めなおして夕食にする。今日採れた枝豆は茹で忘れたので明日にすることにした。冷蔵庫の中の、スーパーで買った餃子が24個も残っている。日曜から、しばらく家を空けるというのに。今日明日は、一日一食はやめて、食材を少し消費することにしよう。

 6月から続けている一日一食。以来、それが原因で体調に不具合をきたしたことはない。小生の場合、一日一食というよりも一週間十食、という感じの曖昧な設定なのだが、無性に食欲が収まらないときや知人たちと卓を囲むときに無理に我慢はせずに、日常的には夕食のみ食べるというスタンスである。4ヶ月弱ほど経過して、体重は1ヶ月で8s減の後は特に変化なし、献血を二回して血液成分に変化なし、食費は酒量が変わらずそれほど変化なし、飯を食うということに執着が少なくなった。もちろん、旨いホルモン焼きや寿司や炊き立てご飯や茹でたての枝豆を食らう喜びは変わるはずはない。少しだけ、何かから自由になった気分がするくらいだ。

 つらくもかゆくもないので、もう少し続けてみたい。


 夕方畑から戻って、初夏の頃からずっとおもてに出しておいた観葉植物たちを、部屋の中に入れることにした。気づくと鼻の奥がカラカラと乾いて、頭の中に軽い停滞感が漂う。日中と朝晩の寒暖の差に体がついていけていないのか。風邪の初期症状、体の免疫システムが正常な印。観葉植物が少し寒そうな姿に、秋の深まりを知ったが、体はそれより先に反応していたということか。

 明日はタカキビの収穫。干し場所、まだ決めてないなあ。



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 熊谷の頃の知人から頂いた、赤大根の芽吹き。
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2006年10月14日

おおお?

葉月二十三日 晴れ時々曇り

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 赤く、丸々と粒が膨れ、強い風がふくとポロポロと今にも落ちそうに熟しきった、プリプリのタカキビの刈り取りを行なった。昨年に比べて2倍以上の面積に作付けしたが、他の雑穀と比べて一番強く育ってくれた。文字通りの、「高」キビとなった。下草の除草を少々怠ったせいか、後半重みを増した稲穂ならぬ黍穂に負けて倒れかけるのを支え合わせて、やっとその背丈を維持している。


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倒れそう…  

 タカキビは脱穀しやすいが、籾がこぼれやすいということでもある。畑に籾を落とさないように刈り取った後にブルーシートの上に重ね、茎の長さをそろえて束ね、ゆっくりと家に運んで軒下(半分露天であるが)に吊るす。乾燥したら、簡単に脱穀して、唐箕にかけて、殻が取れたら食べられます(取れなければ、籾摺りもするのだろうか・・・?)。

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ブルーシートに横にして、軒下に吊るします。


 半日を収穫にあて、手入れ不足だったミョウガの生息地に草刈鎌を入れてみた。結局今年はミョウガがどうやって成るのか解らないままかと少し情けないあきらめを覚えながら草を刈っていると、見たこともない白い花が土の中から儚く顔を覗かせている。おおお?と鎌と軍手を捨て、手のひらで周囲を空ける。

 花の下には見たことのある薄紅色の膨らみが。これがミョウガの花か。そのすぐ傍の土をかくと、花をつけていない芽ミョウガがひとつ。

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 こうしてはじめての収穫を増やしていくことで、だんだんと畑を知り、また畑が好きになる。思えばオクラの実のつけ方、里芋の葉っぱ、タカキビの実の赤さ、初めて見たときは驚きと感動を覚えたものだった。だからヤメラレナイトマラナイんだよな。
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2006年10月22日

ほとばしらせる

長月一日 曇り

 畑は秋の葉野菜たちが育ち始め、収穫を残した夏野菜たちはそろそろと命の終わりを準備し始めている。誰にも、何も言われることなく、彼らは自ずから、自らのできる範囲で、次の世代のために生きようとする。

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 枯れ草の中にひときわ目立つ、まっ黄色の果実の体内に、鮮紅色の種をほとばしらせる苦瓜。他のウリ科の果実がひっそりと枯れて体内に種を残すのとは対照的に、見事に裂けて種を飛ばさんとする姿と色の激しさに、驚きと畏れを抱く。大事に大事に種をいただき、また来年の命へ。
 
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2006年10月23日

秋休み

長月二日 雨 【霜降】

 冷たい冷たい秋霖に、時折荒ぶ木枯らしが混ざり、思わず暖房のことを考える日中。
 
 久しぶりの休養は、雨空が言い訳を与えてくれた。布団をかぶり、ただ、秋の冷たさを凌ぐ。風邪の兆候はどうやら遠のいたよう。



【霜降】…つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也(暦便覧)
     秋も末で、霜が降りる頃という意味から霜降という。
     この頃になると秋のもの寂しい風趣がかもされてきて、早朝など
     所によっては霜を見るようになり、冬の到来が感じられてくる。
     小雨がときどき降り、楓や蔦が紅葉し始める。
     ※読み:ソウコウ
     <参考:【室礼】和のこよみ

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2006年10月30日

OFF

長月九日 晴れ  

 土、日と、つくし農園の集合日を終え、楽しく賑やかな時間が過ぎた。が、心と体は正直で、「どうしても今日は休ませてくれー」という叫びに耳を傾けることにした。
 週末の様子をBlogで早く伝えたい気持ちとは裏腹に、掃除、洗濯、散歩にのんびりと時間をかけ、農作業のためではない足で畑に遊びに行く。

 いつもは気を配らない箇所に目を留めて、ただ、秋の空気と木々の呼吸に包まれてみる。そんな自然農スイッチOFFの曇りのない(笑)瞳に、なんとも愛らしい秋の味覚が飛び込んできた。


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これわかる?

これ、零余子(むかご)だよな。。。?実は数日前になんとなしに気づいてはいたものの、改めて存在を確認!ということは、枯れかけた蔓を慎重に辿ればヤマイモが?あるのか?

ふふふふふ。場所は教えませんぞ。



 夜、以前から企みつつも腰を上げられずにいた自家製ワイン作りもスタートさせた。事情により詳細は控えますが、これからの過程が楽しみであるね。

 
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我流にて、どうなることやら。



 いい写真が山ほど取れた集合日の様子は、明日がんばってアップします。今日は完全にオフモードにて、ご勘弁。
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2006年10月31日

安堵感

2006年10月28日

長月七日 晴れ

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 つくし農園、集合日。 いわし雲が空に上がり、稲穂が百姓を呼んでいる。

 何はともあれ、稲刈りである。2年前の、自然農でのはじめての収穫に比べると、ワクワク感こそ落ち着いたものの、稲株に鎌を入れる時の充足感は変わらない。変わったのは実の入り具合、分蘗の数を成果として気にするようになってきたこと。育っただけで満足していた時と比べると、少しは積み重ねたものがあるということか。

 今年はそれに加えて、農園の主としての目も加わった。本心をさらせば、ワクワク感というよりも、安堵感といったほうが正確かもしれない。なんとか、ここまで、来ましたもの。

 賑やかな収穫祭の模様はこちら(つくし農園Blog vol.1vol.2)に詳細。


 芋にも、豆にも、米にも。ひとまずの感謝をつくばの神様に捧げることにします。


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 どうもありがとうごぜいます。
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