注)記事の日付は太陰暦を用いております

2006年11月06日

うまい理由

長月十六日 晴れのち曇り

 一日、畑に出て麦類の種まきに費やした。畝の枯れ草を筋上に刈り分けて土を出し、表土を除け、整えて籾を落とす。土を軽くかぶせて手で抑え、刈った草をかければそれでおしまい。それでも十畝(うね)以上こしらえると右腕が張ってくる。
 種まきに飽きたら、畑の周囲の荒れた藪に鎌を入れて体裁を整える。草の勢いは既になく、枯れるのを待つか、刈り取るかの違いなのだが、見通しが良くなると気分がすっきりするのは人の性であろうか。

 曇り空の11月では、4時半にもなると薄暗さが厚みを増し、5時には手元が覚束ないほど明るさを落とす。予定の畝の分だけ小麦を蒔き終えて、家路に着く前に間引き菜をさっと摘んで畑を後にした。

 夕食、育ちすぎたフダン草を炒めたチャーハンと、間引き大根と間引き小松菜の味噌汁をいただく。ざっざと作って食べながら、当たり前のように間引き菜で料理していることに少し驚いた。3年前に初めて自然農に向き合った京都では大根の芽すら育てられず、昨年までの熊谷でも、間引くほどの菜っ葉は育たなかった。なんとも味噌汁がうまいわけだ。


 感傷にひたるのはこれくらいにして。明日も麦蒔きと稲刈り。お客様も迎えなくては。

posted by 学 at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 食の喜び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする