師走十三日 晴れ
昼の暖かさに感謝して、稲架に残る稲束を一気に脱穀する。冬の寒さが本格的なこの時期は、たとえ昼といっても外で作業するのに億劫になりがちで、今日のような暖かさは逃すわけにはいかない。ぎーこぎーこ、と季節外れの足踏み脱穀機の音が響く。
通りを眺めれば白梅、雑草を覗けば野花、そこかしこに暖冬の温もりが垣間見え、心を躍らせる。そんな日の夜はきまって底冷えがやってくる。風邪も鬼も我が身を狙うこの頃、春を期待しすぎずに寒中を凌ぐのが吉。まだまだ、冬は続く。
注)記事の日付は太陰暦を用いております