注)記事の日付は太陰暦を用いております

2007年02月06日

カブと共に去りぬ

師走十九日 晴れ

 先日の週末、農園のプレーヤーが畑にみえ、その帰りに小生宅のドアをノックしてくれた。収穫した大根とカブを分けてくれるのだという。見事に育った大根とカブの十数株のうち、数本を持ってきてくれたのだった。冬の畑の様子としてはプレーヤーで一番成績がよく、一見放任主義の畑は、まめに管理をする小生の畑に負けず劣らずの成長をみせている畑の主である。

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 今月でつくし農園を卒業されるということで、ドアの前で少し立ち話をさせてもらった。東京からの農園通いということもあり月に一度の畑の世話なのではあったが、魔法のようによく育った野菜もあり、もちろんそれと同じ位、壊滅的にだめになる野菜もあった。ご本人曰く、「何も考えないで種をばら撒いて多すぎた分だけ間引く(そして間引いた分も食べちゃう)、という乱暴な方法」とのことだが、そのなにげない言葉も、考えさせられることはとても多い。

 少し遅くなったが、いただいた最後のカブを調理した。昆布と煮干の二番出汁でカブを丸ごと茹で、ほとほとに柔らかくなったところに、ひとくち醤油を垂らして食べる。いやはや、なんという甘み。たびたび間引き野菜いただいちゃって、ありがとうございました(笑)。

 お住まいの近くで畑を探してみるということ、ぜひとも、これからも農が暮らしのそばにありますように。入れ替わりに、また新しいメンバーがつくばの畑に足を踏み入れることになる。あと数ヶ月で、秋に「ばら撒いて」くれた花の種が咲き誇る。はず。
posted by 学 at 22:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする