注)記事の日付は太陰暦を用いております

2007年03月07日

もぞバタ

睦月十八日 晴れ  【啓蟄】(昨日)

 数週間Blogから遠ざかり何をしていたかというと、いつもの事ながら何もしていないのであります。

 この春から少しずつ新しいことを始めようと、もぞもぞと動いていたと思っていたのではあるがそうはうまくはいかないもんです。そうした一環で、別の場所の畑を新たに借りることになり、先日から鍬を入れたり荒地のセイタカを刈り込んだり、振り撒く米糠を100kg近く集めるのに奔走したりと、バタバタバタバタ。
 さらには、いよいよ植える時期を迎えたジャガイモを切り分けたり、稲の種籾をようやくこそぎ落としたり、春夏野菜の種を買い集めたりと、虫達にまざって小生も重い腰をあげる運びとなりました。

 この一歩が、大変でしたとさ。

 早春の暦は嵐のように過ぎるのが早く、遅れたら取り返しがつかないのです。覚悟と判断と行動。なによりも、実働。


 さーて、スタートするべな。 


 【啓蟄】…陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
      啓蟄は冬眠をしていた虫が穴から出てくる頃という意味。
      実際に虫が活動を始めるのはもう少し先。
      柳の若芽が芽吹き蕗のとうの花が咲く頃である。
      ※読み:ケイチツ
      <参考:こよみのページ
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2007年03月08日

イモの行く末

睦月十九日 晴れ

 菜の花が、首をかしげて空を仰ぐ。三寒四温のつくばの畑に、少し戸惑い気味なのか。

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 今年の畑の準備のために肉体労働を忙しくしている合間、昨年からの後片付けも畑の隅で行なう。秋に採れたサツマイモのいくつかを家の中で冬越しさせ、今年の種芋(苗を育てる用)として育てようと思っていたのだが、結果はさにあらず。とにかく冬の冷たさに当ててはいけないと、籾殻を敷き詰めた保存箱を家の中に入れて貯蔵していたのだが、残念ながら寒さで傷んでほとんどが黴を発生させてしまっていた。中はぼそぼそになってしまっており、これでは種芋として芽を出すことは期待できないように思われる。サツマイモの苗作りは簡単ではないと聞いてはいるが、成功したためしがないんだよなあ。残念ながら、今年も苗は買わないといけなくなりました。

 半分腐りかけたイモたちは、畑の片隅に穴を掘って投入。上から土、米糠、稲藁をかけ、万が一の苗の発生を期待し、駄目ならそのまま土の肥やしへ。畑から来たものは、すべからく畑へ。


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2007年03月11日

原点

睦月二十二日 雨のち強風

わら一本の革命

 この言葉の発するメッセージは、海や空、そして大地を包んで、一つの哲学や宗教となって現代に届く。
 
 小生が取り組む「自然農」の世界観を凝縮して濾過して昇華せられたもの、あるいは原点が、福岡正信氏の放つ「自然農法」である。「何もしない」が出発点であり結論であり手段であり、無耕、無肥料、無農薬、無除草を原則とする、自然の道、無知・無為の道。小生は、この大いなる哲学に魅せられながらも自身の内側には取り入れきれず、尊敬を持ちながらもそこまでは徹せられないのである。そしてまだ、よく解っていないのである。
 自分の理解の少なさをひけらかしたくはないのでこの辺でやめておきたいが、川口由一氏を中心に広めてこられた「自然農」は、作物をできるだけ容易に栽培することを結果的な目的としたもので、いわば福岡「自然農法」をソフトランディングかつ、一般化させた見事な手法だと認識している。
 
 かくして書物や写真、映像の中で見聞したのみの福岡「自然農法」ではあったが、先日ついに、そのお弟子さんの実践の場を訪れる機会を得ることができた。百聞は一見に如かずなのである。そして、言うは易く行なうは難しなのである。畝作りや草刈り、苗作りなどを超えて実践される畑の姿。生中継の自然農法。その初対面が楽しくて楽しくて、身を切るような春雨の中、我を忘れて見てまわった。

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雑草とおぼしき草の中に、


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タアサイや水菜が可愛らしく育ち


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ゴボウの種が実を結び、大根が見事に背を伸ばす




 疑問、原点、工夫、混乱、発見、様々な煩悩を自分の中に種蒔きをして、見学した畑を後にした。実践されている方と今後とも連絡をお取りしながら、是非とも観察させていただきたい。


 Y田さん、ご紹介ありがとうございました。 
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2007年03月15日

頭の整理

睦月二十六日 晴れ

 友人が突然朝に連絡をよこして、つくばに来るついでだといって昼飯と夕飯の時間を共にした。面倒だな、と瞬間的に自分に巣食う人間嫌いの側面が頭をよぎりはしたが、なぜだか会うほうが自分のためになると思っての久方ぶりの再会だった。

 夕飯後の数時間、家でお茶と菓子をかじりながら、互いの今とこれからの話が続いた。今いる立ち位置からこれからの為に進むべき道のり、それに伴う取捨選択と覚悟と根気、そして現実。互いにフリーランスだからこその葛藤の共有、業種が全く違うからこその無責任な夢の垂れ流し、そして独身という奇妙な連帯感、それらが気色の悪い居心地の良さを生み出して、なぜだか大いに自分語りの時間を聞きあったのだった。

 そうした自分勝手な言葉の放出をさせてもらうことで、頭の中の澱みがいつの間にか澄んでいくことはままあるもの。

 
 シンプルこそが近道。足元を踏み固めることこそが自分を築く。まずは、自然農の作物を、自信を持って育てること。臆病で公言できずにいたこの当たり前の目標を掲げて、前を向いて歩くことにします。


 音楽野郎、今宵は素直に感謝するよ。
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2007年03月16日

犯人激写

睦月二十七日 晴れ

 うわああああ!なんて可愛いいいいんだああああ!

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 物置小屋の籾殻や米糠を食い散らかす犯人を、激写に成功。


 それにしてもこの可愛さなら、あいつが、王国を築いたのもわかる気がする。
posted by 学 at 18:40| Comment(5) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

ひとめぐり

睦月二十九日 晴れ

つくし農園、集合日二日目。2年目を迎える新しいスタートに、プレーヤーメンバーが集まってにぎやかに一日を過ごした。

メンバーの一人が、「畑の全体を見渡せるポイントはないかな?」とカメラ片手に質問。ふと見上げると、北側に絶好の小高い土手が。小生も気がつかなかった、全体構図を観察できる場所にのぼり、匂いたつ春の畑をフィルムに納めることにした。


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これから、またひとめぐりが始まる。今年はどんな自然農になるのやら。
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2007年03月21日

0%

如月三日 晴れ 【春分】


 今シーズン、初スキーにて滑り納め。

 070321naspa

 前日に積雪、当日は晴天、ボーダー率0%のスキー場、最高です。体の芯と丹田を意識して、斜面に従い時には逆らい、自分と自然との対話。楽しすぎる、贅沢な遊び。ごちそうさまでした♪


【春分】…日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
     この日をはさんで前後7日間が彼岸。
     花冷えや寒の戻りがあるので暖かいと言っても油断は禁物。
     昼夜の長さがほぼ同じ頃であり、この後は昼の時間が長く
     なって行く。
     ※読み:シュンブン
     <参考:こよみのページ
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2007年03月23日

彼岸には

如月五日 晴れ

 彼岸 ジャガイモ 土の中

 とは、ジャガイモの植え付けは春のお彼岸ごろまでに済ませるのが良いという言葉。どこからともなく耳にしているが、季節に沿っての昔からの言い習わしを体に覚えさせるのも百姓の仕事である。春分を過ぎてイモの植え付けもスパートに入る頃だが、地元のおばちゃんの話に聞き耳を立てると、筑波地区の植え時は彼岸後でも大丈夫のようなことも。

 一日をイモの為に穴を掘って埋めての繰り返し。腰が痛くなればなるほど、夏先の収穫が楽しみになってくる。今日は、157個の植え付けを終了〜。あー、疲れた。
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2007年03月24日

はる+むし+むし

如月六日 晴れ

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 暑さ寒さも彼岸まで、である。春の到来は、何よりも明らかに畑に現れる。昨年に引き続き、今年もこの時期の主役はひとまずミツバチのようだ。とはいえ草の上にも下にも、天道虫に大小のアリ、蜘蛛、名前のわからぬ幼虫が、いよいよもって蠢き始めている。この時期の作業の喜びは、冬の間の生命の寂しい畑が一転して、小さき魂たちの目覚めに包まれ始めていることをポカポカと感じるからなのかもしれない。

 うごめく、とは、「春」に「虫」「虫」と書くのですなあ。


 さあ、虫に遅れじと、ダイコンニンジンカブホウレンソウコマツナタマネギチンゲンサイ・・・、種蒔きラッシュに乗り遅れるな!
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2007年03月27日

交差

如月九日 曇り

 今までありがとう。

 これからもよろしく。

 元気と無事を祈ります。


 連日、関わりの深い人たちとの時間を過ごす。自分がここで生きてみようと試みること、それと交差するように遠くや近くでその人たちのこれからが始まる。会えなくとも、交わらなくとも、縁(えにし)の糸は切れることなく。そのために、「今まで」と「これから」があるのだ。

 毎晩のように、そう思うのだ。
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2007年03月29日

ほつほつと

如月十一日 晴れ

 陽気、陽気、陽気。

 昼の作業に背中を丸めていると、ジリ・・・ジリ・・・と、薄手のシャツを通して太陽光線の熱さが染み込んでくる。驚きの日光。

 ここ数日のありがたい雨と晴天の繰り返しに、ついに今春第一号の発芽を確認した。

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 プレーヤー各々の畑にも目を移すと、それぞれに、ほつほつと発芽の様子がみてとれる。何度味わっても、この快感はたまらないものです。


 今日は、来園したプレーヤーさんと共にジャガイモ植えのラストスパートと各種の種蒔きに励む。自然農では種蒔き後に土に青草などをかけるのだが、その青草は周囲に生える雑草たちを少し刈って利用する。先週にはほとんど生えていなかった雑草が、心なしかモリモリと範囲を広げており、青草が手に入りやすくなっている。今の内はこの愛しい雑草たちも、あれよあれよという間にストレス満点の雑草ジャングルへ変わっていくのだ。まったく、人間て勝手だよなあ。


 この陽気で、つくばの桜が音を立てるように蕾を開かせ始めています。昨日は二分咲きの木が、今日は五分咲きになっていました。

 、、、、ということは、、、、花見、だよねえ?
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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