皐月二十七日 雨のち曇り
Blogのアップが滞ることは、いったい自分の中の何が作用しているのかはわからない。先月いっぱいを、集中的な副業バイトに時間を割き「毎日が自然農」からは少し離れた日々を過ごした。今月に入ってからは残る田植え作業と雑草に囲まれてしまった畑の救済、そして手伝いを始めた新しい副業をこなす毎日。なぜか余った時間には、梅干、梅酒、糠漬け、手作りビール、などに手が動き、それはそれで仕込む過程を面白おかしく過ごしている。そういえばラッキョウも後に控えていますな。つまりは、忙しいことが理由なのではなく、他の何かの作用。
つくし農園を始めて、自分の広げた風呂敷に色々な人たちが訪れてきてくれるようになって、それまでBlogで主に伝えようとしていた四方山事をダイレクトに会話できるようになった。畑で発見する事、田んぼで思う事、日々の取るに足らない事を、週に一度、月に数度、何かしらをそうやって放出しているということだろうか。
先週の週末、7月集合日の土曜日、集まったプレーヤー数人と宴を囲んだ。皆それぞれに自然農のことに始まり自給自足や環境問題、毎日の暮らし、食事、夢、有象無象に花を咲かせた。時折出る、参加者の個性の光る一言が素晴らしく、そしてくだらなく、会話は尽きる事がなかった。自分といえば、酒の席でついつい話に力が入り、必要の無い事や思いつきで口から出る事、偉そうに「自然農」を知ったかぶりして泡を飛ばす。翌朝に残るのは、楽しさと、恥ずかしさと、二日酔いのみ。
友人の手伝いや、少しずつ日常のペースが落ち着いてきたことで、畑の野菜の顔もにぎやかに育ってきている。道路沿いに種をまいた向日葵がいつのまにか背を伸ばし、主人の代わりに見守るように畑を向いて花を咲かせはじめた。
「ゴールがどこかはわからんが、まあ頑張れ。」とメールをくれた旧友に頷き、まあもう少し頑張ってみよう、と思う梅雨曇りが晴れた西の空。