自然農の畑でもズンズンと育つズッキーニが「雑草屋」の野菜売り場を占領するのは嬉しいのだが、ナカナカドウシテ、売れてくれない。デカイきゅうり、変わったヘチマ、などとあだ名されてひっそりとたたずみながら、籠に残されて日が暮れてゆく。しぜんと食卓はズッキーニ一色に染まる。美味い食べ方を親友に教えてもらいながら、今宵もまた腹の中に消えてゆく。
オリーブオイルを塗っては焼き塗っては焼いた、絶品の網焼きズッキーニ。ジャガイモも添えて。そして余ったナスやらカブやらグリーントマトやらと山盛りのズッキーニを炒め煮したタイカレー。肉厚のズッキーニが、大量の汗と共に体を冷やしてくれる気がするような、そんな夕食のメニュー。