師走八日 晴れ
今年度最後の集合日を終え、自分の米も精米することができた。収量の都合でyamaさんと一緒に籾摺り精米した「旭竜」という種類の粳米(うるちまい)。埼玉・江南町の頃からいただいて作り続けてきた種類の米。一年の、過ごした時間と想いが詰まった米は、籾摺り精米機の能力で二分搗き(玄米から二割ほど糠を削った割合)程度に精米され、玄米と白米の中間くらいの色に輝いて精米機から取り出される。
寒さが沁みる脱穀作業と、稲木の片付けや竹垣の解体を終えた集合日のその夜、湯気が出そうな新米を、土鍋でツヤピカに炊き上げた。
甘すぎて、旨すぎて、そしてヨダレが止まらない芳香。滋味と美味の混在。自分で米を作る喜びは、静かで、激しく、尊い。
なんだかんだとうまくいったりいかなかったりの自然農ではあるが、こうして少しでも食べることにつながる喜びの蓄積が、自分を底で支えてくれるのだ。
注)記事の日付は太陰暦を用いております