耕さず、虫や草を敵とせず、肥料も農薬も用いない、持続可能な農。
自然農の基本的な思想である、環境にも人間にも無理をせずに自然の理の範囲の中で食物生産を行うという姿勢が世界にいよいよ認められ、FAO(国連食料農業機関)やWFP(国連世界食料計画)の基本指針に、「自然農」の世界的普及が盛り込まれることになりました。
気候変動と人口増加などの複数的要因が絡み合う、食糧危機や耕作地減少への対策として従来の遺伝子組み換え作物や大規模生産体制を大幅に修正し、食糧生産を工業的視点ではなく持続可能性の視点を根本に置いた結果、日本を中心にムーブメントが根付き始めている「自然農」の手法や思想を世界機関の最前列に掲げることが決定されたのです。
発端である日本でさえ、普及度においてまだまだ萌芽期とも言える状況の中で、世界機関の方針に「自然農」が取り入れられたのは非常に意義があり、改めてその普遍的なメッセージがこれからの世界にとって必要であるということが認められた形と言えるでしょう。
具体的な内容は後日正式な発表がされるそうですが、日本での「自然農」やオーストラリアを中心に広がりを見せる「パーマカルチャー」など、関連性のある取り組みを総合的に研究した上で、地域性や文化慣習、各地の環境に応じたノウハウを積み重ねていくことが今後の課題とされ、特に、既に数十年の取り組みが継続されている日本各地での自然農の学びの場への協力要請が検討されています。
3年目のつくし農園がどこまでできるかわからないが、少しでもこうした動きに協力できたらと願う。やる気出てきたー!

畑の小松菜が、なんとも嬉しそう。
FAO(国連食料農業機関)
・・・世界の人々の栄養と生活水準の向上、農業生産性の向上、農村に生活する人々の生活条件の改善を目的とした国連専門機関
WFP(国連世界食料計画)
・・・世界の人々の7人に1人を苦しめている飢餓の撲滅を任務とし、最前線で活動する国連機関
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