注)記事の日付は太陰暦を用いております

2008年04月01日

いよいよ世界へ

如月二十五日  暴風

耕さず、虫や草を敵とせず、肥料も農薬も用いない、持続可能な農。

自然農の基本的な思想である、環境にも人間にも無理をせずに自然の理の範囲の中で食物生産を行うという姿勢が世界にいよいよ認められ、FAO(国連食料農業機関)やWFP(国連世界食料計画)の基本指針に、「自然農」の世界的普及が盛り込まれることになりました。

気候変動と人口増加などの複数的要因が絡み合う、食糧危機や耕作地減少への対策として従来の遺伝子組み換え作物や大規模生産体制を大幅に修正し、食糧生産を工業的視点ではなく持続可能性の視点を根本に置いた結果、日本を中心にムーブメントが根付き始めている「自然農」の手法や思想を世界機関の最前列に掲げることが決定されたのです。

発端である日本でさえ、普及度においてまだまだ萌芽期とも言える状況の中で、世界機関の方針に「自然農」が取り入れられたのは非常に意義があり、改めてその普遍的なメッセージがこれからの世界にとって必要であるということが認められた形と言えるでしょう。

具体的な内容は後日正式な発表がされるそうですが、日本での「自然農」やオーストラリアを中心に広がりを見せる「パーマカルチャー」など、関連性のある取り組みを総合的に研究した上で、地域性や文化慣習、各地の環境に応じたノウハウを積み重ねていくことが今後の課題とされ、特に、既に数十年の取り組みが継続されている日本各地での自然農の学びの場への協力要請が検討されています。

3年目のつくし農園がどこまでできるかわからないが、少しでもこうした動きに協力できたらと願う。やる気出てきたー!


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畑の小松菜が、なんとも嬉しそう。


FAO(国連食料農業機関)
・・・世界の人々の栄養と生活水準の向上、農業生産性の向上、農村に生活する人々の生活条件の改善を目的とした国連専門機関

WFP(国連世界食料計画)
・・・世界の人々の7人に1人を苦しめている飢餓の撲滅を任務とし、最前線で活動する国連機関



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posted by 学 at 19:30| Comment(6) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月02日

楽しい

如月二十六日 晴れ

 昨日の荒れ狂うような暴風は止み、穏やかな春日和。筋肉疲労が溜まりながらも農作業が楽しい楽しい。もっと畑に雑草が増えてくれたらもっと楽しいだろうに。 ←普通のお百姓さんの口からは到底耳にすることがないだろう内容の呟きだね(笑)。


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ニンニク君、力強く茎を伸ばしてきた。



※昨日の記事は、全く根拠の無いエイプリールフール企画でした! ご了承くださいませ。
posted by 学 at 23:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

これこれ!

如月二十七日 晴れ

 午前中、ついでがあって昨年までの畑に顔を出してみた。有機農で使っていた畑を借りてその後二年、自然農を費やした畑。作物の多くは秋から冬にかけて移植したが、葉物野菜などは移せずに残したままにしてきた。地主さんがトラクターをかけるかどうするかはもう小生の知るところではないが、たまたま寄ったこの日はまだ、雑草に覆われた畑が残っていた。
 今年から移った玉取地区の畑は、前年に耕起してある所や芝に占拠された所、セイタカとススキが繁茂した所でありこの春を迎えてもまだまだ雑草の勢いがない。作物の隣にむき出しの土が現れている畝や宿根性の雑草がひしめく畑がやはりどこか物足りない。そんな毎日の作業を思い出しながら踏み入れた吉瀬の畑は、思わずため息が出るように、やわらかであたたかな春の草に包まれていた。

 取りわすれたネギといい、しぶとく根付く小松菜といい、まるで隣の草と話でもしているかように仲良く共存している。スズメノエンドウやオオイヌノフグリが株元をわさわさと包み、高くなってきた午後の陽射しの乾燥から優雅に守っている。そう、これなんだよ、これ。改めて、自然農の畑のパワーを思い出して、日々の気力を充填してみた。今年とは言わずとも、来年、再来年には、こんな春を迎えたい。耕さず、草を敵とせず、命の間に作物が育つように。やるぜーい。
 


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こいつら、めちゃめちゃ気持ちよさそうに見えませんか?
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月04日

ひと休み

如月二十八日 【清明】 晴れ

【清明】…万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
     清明は「清浄明潔」を略したもので、
     「万物ここに至って皆潔斎なり」と称されるように、
     春先の清らかで生き生きした様子をいったものである。
     この頃になると、春気玲瓏にして、桜や草木の花が咲き
     始め、万物に晴朗の気があふれてくる。
     ※読み:セイメイ
     <参考:【室礼】和のこよみ


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 陽気は嬉しいが、たっぷりの畝作りが体に堪える。

 週末、祖父の一周忌で実家にちょっと帰ってきます。一日も畑を空けるのが惜しいほど種播きシーズンは到来してますが、休憩も必要。来週頭にはごっそり芽吹いてることを存分に期待して♪
posted by 学 at 12:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 故郷の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月09日

南無三

弥生四日 曇り

 今日、報道によるとダライ・ラマ14世が渡米の飛行機のトランジットで成田空港に立ち寄る。チベットで起きている惨状が、いったい如何程の事態なのか寡聞にして把握できないが、決して目をそらしてはならない。自然農生活と、この惨状は、関係の無い出来事ではない。

 この時代、情報だけは椅子に座っているだけでほとんど手に入る。そこには、一部の真実と一部の息遣いと、そしてほとんどは思惑に左右された"報道"がある。中国政府が第2次世界大戦後にチベットに対して行ってきた政治、そして今まさに叫ばれているチベット人の声に対して、一人一人ができることは小さい。火事を消すことはできないにしても、せめて油を撒き散らしたりすることはしてはならないというのが現状である。


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posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 本質を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月22日

遅れるな

弥生十七日 晴れ時々曇り

 てんやわんやと種播きシーズンど真ん中。芽吹き、菜の花、麦の出穂。言葉よりも先に手足を動かさなくては。遅れるな。


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 いつみてもインゲン豆の発芽は力強い。
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2008年04月26日

背中

弥生二十一日 曇り

 前日の金曜日に実家に戻り、祖母の家からビニルハウス用の金属パイプ類もろもろを運んできた。祖父が昨年他界して、裏の畑で放置されていた資材であったものを、祖母にお願いしてつくばで使わせてもらうことにした。長さのあるパイプの運搬は難儀すると思っていたが、父の縁故でトラックを借りて運ぶことができた。いやあ、小松家にすっかりお世話になってますな。

 玉取に移ってから、家族が畑に来るのはこれがはじめて。土曜日なのでプレーヤーの皆さんもチラホラと見える中、ハウス資材を畑の隅に降ろし、なんとか運搬終了。荷を降ろした父には、所用で畑を外す小生に代わって菊芋を植えてもらうことにした。植え場所と、植え方、自然農のいろはを簡単に伝えると、合点も早くテキパキとこなし始めていく。もともとの里山育ちと家での庭作業の蓄積は伊達ではなく、(贔屓目に見て)他のプレーヤーさんに負けずに手際が良い(笑)。これなら安心だとしばらく任せて再び戻ると、五十ほどの植え穴のほとんどを終えてしまっていた。菊芋なんてどう植えても間違いなく芽が出るのという理由もあるが、そのスピードと着実な仕事ぶりに、久しぶりに親父の背中をたくましく思えた。

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 ハウスは梅雨までになんとか見様見真似で組み立て、雨宿りや荷物置き場に利用するつもりであるので、田植えの時期の前の合間をみて時間をとるようにしたい。温室利用ではないので、屋根を覆いたいのだが、天然素材でなんかいい方法ないものだろうか。ヨシズは高いかなあ。
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 故郷の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月27日

共同作戦

弥生二十二日 晴れ

 今年の夏ごろから野菜売り始めたいなあなどという淡い夢を後頭部の奥の方にしっかと抱いて、新たに農地をお借りすることにした。広い、、、広いよ。これは。どれくらい作付けすればどれくらい採れるのか、昨年の倍以上の面積(今あるのを含めれば三倍程になるだろうか)を相手にした途端、なんだか良くわからなくなってくる。あいもかわらずのインチキ百姓ぶりで情けない。

 自然農野菜販売計画に共同戦線をはることにしたyさんと共に立った畑は、これまで雑草退治の目的で年に数回トラクターをかけられて、いわゆる「耕起」されてしまっている畑である。物理的に土をほぐされて、体感的にはフカフカの土。そうした土は動かしやすいので、溝を掘って作付け箇所を盛り上げる「畝作り」には、随分と作業はしやすい畑である。さて、では、畝作りだ。

 小生の心の中に決めている自然農の一つの定義に、「機械を使わない」がある。自然の恵みの中で、自らの力で処せる範囲のエネルギーで、野菜を育てることができるのが自然農であるから。お題目はそう。で、現実。

共同戦線の第一目標、夏の販売に間に合うように野菜を育てること。
共同戦線の現在状況、冬の間に畝作りは準備できず、今まさに作付けシーズンが盛りを迎えていること。
共同戦線の行動選択、今すぐに作付け開始できるように、畝作りのみにおいて小型のトラクターで溝を掘る。

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 かくして二人は友人から家庭用最小タイプの耕運機をお借りし、家庭用では無謀とも言える広さの畑をまる一日かかって畝を作り上げることとなった。これ、鍬でやったらいったい何日かかるんだろう。化石燃料と機械テクノロジーには、真に畏敬の念を憶えずにはいられない。自分の手で耕運機の類いを動かしたのは実に5年ぶり。ガソリンの来し方行く末、機械の来し方行く末を考えずに便利さだけを考えたら、そらあ便利ですわいな。うむうむ。

 どうでもいいことかもしれないが、耕耘機をかけたのはあくまでも溝の箇所のみで、畝の内側70%は少なくとも我々は耕してはおりませんのであしからず。
posted by 学 at 23:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする