注)記事の日付は太陰暦を用いております

2008年05月15日

四寒二温

卯月十一日 晴れ

 ここ数日ぶりに、暖かさが盛り返した。

 田んぼ。まだ苗代を作ってない籾が残っている。雑草取りも遅れている。区画もポールを立ててしまわなければ。

 畑。葉モノ、豆類、瓜科、コーン、オクラ、サツマイモ、雑穀、種播きの順番待ちで長蛇の列。畝作り、まだ終わらず。ビニルハウス?いつ建てんだ!!


 夏のイベント(計画中)に向けてHPを整備していこうと、Blogから整理しようとしているが、昨日画面に向かいすぎてパソコンなんか触りたくない。メールも開かないネットも見ない日も一日くらい作んないと駄目ですね。

 明日、明後日、やのさって。どっぷり農作業しよう。

 
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 数週間まえの写真ですが、菜の花、ラッキョウを天麩羅に。めちゃくちゃ旨かった。採れたて野菜の天麩羅、最強。
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2008年05月16日

苺の味

卯月十二日 晴れ

 畑に被写体が溢れはじめてきた。今日の晴天に撮りだめして、また生育を見守る。 今日はこれ。


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 甘さと酸っぱさ。散歩に寄られた地主さんにお一つ差し上げると、うーん、苺の味だなあ、とつぶやかれていた。


 昨年からの耕作された畑での育ちが芳しくなく、春先に庭木を燃やした灰を少し振り撒いてみた。脱穀精米した後の米糠と籾殻も振り撒いてみている。即効性は無いかもしれないが、少しずつ豊かになりますように。




posted by 学 at 21:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

ひと段落

卯月十三日 晴れ

 播種が遅れたために数日芽出しして、発芽が揃った籾を昨日今日と慌てて苗代へ播いた。これでなんとか苗の準備が完了した。とはいえ一ヶ月前の苗代は生育が沿わず、鳥避けのネットはさすがに機能しているようだが、油断していたらどうやらモグラが苗代の下にチョクチョク出入りしている気配。次から次へと、困ったもんです。とりあえず、踏む踏む踏む! しかない。 (例年モグラの被害はなかったもので、苗代の周囲に溝を掘る手順をサボったツケが回ってきたということか。) まあでもひと段落着いて、肩の荷が降りたのは確かですな。次は、、、、芋!
 
 今日の作業。竹竿の切り出し、苗代作り、サツマイモ植え付け、草刈り。昼が随分と暑くなってきた。



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 スナップエンドウが収穫を迎えています。
posted by 学 at 20:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月18日

ひとしお

卯月十四日 晴れ

 新しい畑、という言い訳を用意しておくのは情けないが、日々悩ましい格闘が続く。それでもなんとか芽を伸ばして可能性を感じさせてくれる苗たちには愛情もひとしおであり、それだけ失敗したときも肩が落ちる。 全国津々浦々の諸先輩の話を思い返すにつれ、最初の2、3年は収穫がほとんどなかったなどという話も現実味を帯びてきて、背筋が時々寒くなるのが悔しい。

 結果を嘆くのは早すぎる。今はただ、雑草たちが土をフカフカに耕してくれる確かな底力を知っている自分との根競べであり、時間と自然と自分の手加減を信じよう。 それにしても不安だねこりゃ。

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 そんなときに苗床に芽をそろえる苗たちの姿には、まっこと勇気づけられます。 左上からキャベツ、ネギ、トマト、ピーマン。共に頑張ろうな。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月19日

何事も

卯月十五日 曇り

 撮りだめしていた写真もコレで最後。先週からの日照りもひと段落して少しお湿りが来る気配。苗たち以上に喜んでいるのはもちろん小生です。何事もひと休みひと休み。早く雨来て(涙)。

 てなわけで、今日はこれ。

 
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 天高く、ひときわつくし農園にそびえるライ麦様の立ち姿。「お前にはひと休みが多すぎる!」という声は無視いたします。

 
posted by 学 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月27日

朝露と砂漠

卯月二十三日 晴れ

 日中の暑さが増しても、日が沈むとしっとりと空気が冷える。半そでではまだバイクの風が肌寒い。この冷たさが朝露を畑に降ろし、自然の湿気を作物に与えてくれるのだろうか。朝露は、もちろん、夏の間続く。

 雑草のない剥き出しの畑はこの作用の恩恵にあずかれないために、潅水の必要が出てくるともいえる。とにかく、雑草が茂る畑の朝は潤っている。地下足袋で早朝に自然農の畑を歩くと、十歩ほど歩いただけで足袋がぐっしょりと濡れてしまうほど。その湿気が雑草と作物の下の土壌に降りて日中の灼熱から乾燥を防いでくれるのだとしたら、なんと効率の良い仕組みだろうか。雑草を取り除いた畑では、朝露を受ける草もなく、作物以外に陽を遮る物もなく、ただただ乾燥を余儀なくされ、結果「水遣り作業」が必要になる。「農業」=「水遣り」の一般的イメージは、「食事をすれば排泄する」くらいの常識として流布されている。森のあれほど豊かな大木が、一切の潅水を必要とせずに生育するさまを想い描けば、自然農の底力を侮ることはできない。 同時に、砂漠化のきっかけに現代農業にも一端があるのだとしたら、とも思わずにいられない。もちろん、科学的に確かなことかどうかは小生はわからないのだが。

 まだ冷たさの残る夜風にあたりながら朝露の恵みを想い、自然農のダイナミズムを考えた。
posted by 学 at 22:56| Comment(3) | TrackBack(0) | 自然農のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月28日

どなたですか

卯月二十四日 晴れのち曇り

 昼は汗がにじむ程の陽気かと思えば、午後深くには雲低く風が強まり、冷たい空気が流れ込んでくるような空となった。暑いやら寒いやら、天気の転がりやすい季節。

 さて暑い昼間の出来事。二年前とほぼ同じ日の、同じような場面に遭遇した。



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 種を播き播き、草を刈り刈り、手元に視線を集中している先に現われた、命のかたまり四つ。吉瀬では雉の卵に遭遇して親鳥との対面も果たしたが、この玉取の畑ではサイズがひと回り小さくなったピンポン玉ほどの卵。これはいったいどなたのかしら? この畑で見かける方といえば、雉か鳩かヒヨドリか雀、あとは烏と燕くらいか。はじめて見るデザインと大きさ、しかも木の上ではなく地面に巣がある。

 ざっとインターネットで調べた結果、卵の形で一番近いのがヒヨドリ。ヒヨドリって木の上に営巣するらしいのだが、あまりに雑草の中が気持ちよくて作ってしまったのだろうか。こちとらも二年前とは違って卵は食べないからさ、近いうちに移動してくれるといいんだけどな。


 …美味いのかな?
posted by 学 at 22:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月29日

空白

卯月二十五日 雨

 今日は一日雨。今年の5月は雨が多い。念のため過去の天気を調べてみると、過去数年の雨の日(独断により一日の降水量が5mm以上の日とした)が5日〜7日なのに対して、今年は今日で10日、三日に一日は雨というのだから、やはり、であろうか。

 では多雨の時は田畑とどのように接すればよいのか。そもそも経年の自然農の蓄積がどこに積まれているのか。クリックして過去のBlogを読んでも、日記にはなって無いので天気の参考にはまるでならない。やれやれ。ホンモノの百姓は、毎日毎日の作業や天候や作物の様子を書き残しておくもの。昨年もおととしも、書きかけの手帳が春までで途切れてばかりで空白にほこりが積もっている。いつになったらインチキを脱却できるのやら。はて。


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お前達は嬉しそうだね。





気象庁…過去の気象データ検索

 過去30年の各地の気象データを調べることができる。
 夏休みの絵日記には、これがあれば完璧>お父さん達
posted by 学 at 17:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月30日

頬張りながら

卯月二十六日 曇り

 絹サヤエンドウ、スナップエンドウ、旬で食べるのが追いつかずに豆を太らせ、グリーンピースにする他なし。茹で上がって、豆を取り出す前にこいつらの顔を見ていると、口に放り込まずにはいられなくなった。


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 収穫のことだけを書いていると順調に見えるが、播き時が遅かった(11月半ば頃)ためか、もしくは地力が十分でないためか、全体の生育が昨年の5割〜8割程度になってしまっている。空豆などはチラホラと収穫できる程度で、ほぼ負け戦に近い様子。うーん、育たない。

 おいしさ爆発のグリーンピースを頬張りながら、今秋以降の播種計画を頭で練り直す夜。その前に、入梅前の種播きラッシュだけど。
posted by 学 at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 食の喜び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月31日

匂い

卯月二十七日 雨

 雨が寒い日となりました。ブルブル。

 雨上がりの晴れた日、栗の花の「薫り」がどんよりと漂うこの頃は、雑草がいよいよもっていたるところに茂り始める。「草いきれ」と呼ばれる夏の始まりの独特の重い空気であるのだが、自然農の百姓にはたまらない「気」の満ちる頃でもある。

 そしてその同じ頃、同様の重力を携えた「匂い」が立ち込めるのもこの季節の特徴である。雑草退治に苦心されている方の魔法の薬、「除草剤」の匂いである。ちょっとすえたような、むっとくるような、中学校の運動部の部室のような、大自然の中ではなかなか鼻にしないような、でもそこまでは強烈でもない匂い。畑に立っている時、自転車で走る時、ふと、風にまぎれて漂ってくるその違和感はここ数年の百姓暮らしですっかり恒例のモノになりつつある。
 特に数日行けなかった畑に来たときにソイツに遭遇したら要注意。まずは畑の周囲を歩いてみる必要がある。まず間違いなく近くに茶色く枯れたエリアを発見するだろう。それはたいていもちろんお隣さんの畑であるが、ごくまれに、小生の畑の作物にもかかることもある。そして、おやまあ、と驚くほどにぐっしょりと首を傾けた苗の姿に出会い、そして数日の後にその苗は枯れてしまうのである。こちらとしては残念極まりないことではあるのだが、「雑草」に対していかに自分が異世界にいるかを痛感する瞬間でもある。そうした混沌を受け入れつつお隣さんに少しずつ理解してもらいつつという方法こそが、自然農を続けていく上で大切な、ゆるい感覚でもあるのだろう。できうる限り。

 そういうわけでお隣との境界線の雑草管理は、自然農実践において何にもまして最優先されるべき重要事項なのである。明日やる、と思っていたその日の留守に除草剤を散布されていても、どうにもこうにも後の祭りなのだ。「ぼうぼうだったからクスリまいちゃったよ」と言われたらそれまでの世界ですから。


 雑草はやっぱり、邪魔者なんだよね。今のところ。あの匂い、漂ってるんだよなあ。ふがふが。




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 除草剤の威力。
posted by 学 at 13:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然農のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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