文月十六日 晴れ時々曇りのち雨、そして雷雨
念願の、念願の、雷雨がついに降りてきてくれた。
この二週間、雨らしい雨も、夕立らしい夕立も、これだという水量がないカラカラに干乾びた心体。その全てを潤す、待ちに待ち焦がれた雷雨が、とうとう漆黒の空を引き裂いてこの夜に降臨した。
ざぶざぶと大地を叩き、びりびりと暗黒を震わし、めきめきと雷光が瞬く。稲が、トマトが、ピーマンが、イモが、大豆が、そして雑草が、今か今かと喉が鳴らんばかりに地下に地上に張り巡らした吸水機能の全機構をフル稼働させて大吸引せよ!!
またひとつ、またひとつ、ごるんごるんどしんどしん、めきめきめきと、雷神様の大震動。ああまさに、今この大雨。これを、この大雨の一粒一粒をどれほど待ちわびたことか。オリンピックも誕生日も、お盆も集合日も取材もアルバイトも何もかも、くそったれで待ちわびたこの大雨量。
もっと、もっともっと、もっともっともっと。あふれておぼれて水没してしまえ、とさえ思えるほどの、この一ヶ月を振り返って噛み締める雷雨の夜。
なんでこんなに嬉しいんだろ。ああ、俺、植物になってきたのかも。せめて今日だけでも。やったぜこんちくしょうだこのやろう。
注)記事の日付は太陰暦を用いております
2008年08月16日
2008年08月29日
このところ
文月二十九日 雨のち晴れ

雨乞いの7月を忘れてしまうほどの、このところの雨模様。晩夏の種播き、苗植え、どうも停滞させられていて困ってしまう。一番欲しい時の7月の水がなくて悔しさもあるが、ひとまずは田んぼも穏やかに湿っていてなにやら心が落ち着いてしまう。開花時の雨は受粉に影響するので心配もあるのだが、まあ台風よりはましである。
お湿りを喜ぶ田んぼとは違い、畑は雑草が喜び勇んで成長しているのがわかってまたひと苦労。播種作業と雑草管理のウェイトがなかなかバランスが取れず、どっちつかずの畑になってしまわないようにしなければならない。それでも、直売所構想がちょいと足踏み状態もあって、なんとか作物ラッシュからは逃れられていて気持ちが焦っているわけではないのが幸いか。
直売所、さあ、どうしたもんかね。色々色々、考えて、足踏みして、モンモンして、振り返って、また前見て。『育てて、売る。』たったこれだけのことに、自分が得体の知れないものにとりつかれているようで、不思議。
そういえば、つくばスタイルという雑誌に、雑草屋やつくいちの記事が掲載されました。お近くの本屋さんで見かけたら、覗いてみてください。
※リンクにはAmazonを貼っていますが、小売店の方々の為にも、できる限りお近くの書店などでお買い求めください。

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お湿りを喜ぶ田んぼとは違い、畑は雑草が喜び勇んで成長しているのがわかってまたひと苦労。播種作業と雑草管理のウェイトがなかなかバランスが取れず、どっちつかずの畑になってしまわないようにしなければならない。それでも、直売所構想がちょいと足踏み状態もあって、なんとか作物ラッシュからは逃れられていて気持ちが焦っているわけではないのが幸いか。
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