注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年01月01日

謹賀新年

師走六日


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本年もどうぞ宜しくお願い致します。


小松学
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2009年01月05日

初心

師走十日 【小寒】  晴れ


 食っちゃ寝、食っちゃ寝、正月に帰省するのはそのためであるかのような寝正月を最大限に過ごし、リズムが整わないままつくばに戻ってきた。


 初仕事、と別段意味もこめずに散歩をしながら田んぼと畑を見てまわる。昨年いっぱい向き合ってきた、土、草、空気。春、夏、秋、そして只今の冬。想い返し、振り返り、季節の巡りが目の奥に流れる。そこには、土地を移してそれぞれの畑と田んぼがあり、それはすなわち、そこそれぞれの命の営みがあり、同時に自分が費やした時間と思いと手足がある。その結果としての今のそのままがある。


 今年の言葉を、「初心」にすることにした。


 つくばに移ってから、一年目を「播種」、二年目を「発芽」、三年目を「着根」として正月に毎年のテーマを掲げてみていた。その年それぞれに、前年を振り返りながらその年に持ちたい言葉を考えていた。2008年の正月、「着根」と決めた後に漠然と将来を期待しながら思い描いていた2009年の言葉は、「開花」だったように覚えている。かくして「開花」は今の自分の言葉としてはほとんど当てはまらず、導き出されるがごとく、「初心」でしかなかった。

 小生にとって自然農とは。世の中にとって自然農とは。自然にとって自然農とは。自然農はつまりは、まずは農であること。そのとどのつまりが自分にとって揺らがないこと。自分が向き合っている様が、つまりは畑と田んぼに表れるということ。自然農に足を踏み入れて七年目の今年、その根本をシンプルに見つめなおしたい。


 リラックスして、心のままに、真剣に、自ずから然らしむるように。空は見てくれているのだ。

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【小寒】…冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧)
      ★雑草屋的季節分布★ 秋:冬=3:7

      この日をもって「寒の入り」とし、寒中見舞いが出されたりする。
      この日から節分までが「寒の内」で、約30日間、厳しい寒さが続く。
      芹の苗が出盛り、雉が鳴き始め、泉の水が心もち温かみを含んでくる。
      小寒から四日目を、特に、「寒四郎」、九日目を「寒九」と呼んでいた。
      寒四郎は、麦作の厄日とされており、この日の天候によって、
      その後の天気や収穫に重大な影響があると信じられていた。
      また、寒九は「寒九の雨」といって、この日に降る雨は、
      農家にとって豊作の兆しであると信じられ喜ばれた。
      ※読み:ショウカン
      <参考:【室礼】和のこよみ
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2009年01月06日

Burning

師走十一日 晴れ

 初心を忘れた有様が、いきなり具象化したような、一大事であった。プレーヤーの方達と作業して、友人とも打合せもして、半日が経過した今もなお、漠とした動揺の火が燻っている。

 ここに顛末を記す。

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2009年01月07日

ムッチムチ

師走十二日 晴れ

 前日脱穀したプレーヤーさんから、籾摺りしたての新米のブレンド米をおすそ分けしていただいた。粳米はコシヒカリと旭竜、それにモチ米、神丹穂(赤米)、香り米、緑米と黒米の絶妙ブレンド。二合ほどのBIGプレゼントを、すぐさま土釜で炊き上げた。

 自然農三年目にして籾摺り精米機を程よく使いこなしたプレーヤーさんのブレンド米は、玄米度がいつもより高めに仕上がっており、強火で一気に炊き上げたその味はまさにムッチムチのツヤツヤ。数種の古代米の存在感も、取り除ききれなかった数%の残留籾も、この迫力味を引き立てる最高のアクセントである。


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籾摺り精米直後のカラフルさ
↓↓↓

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炊き立てで曇っております。


 ご飯は米、おかずも米。まじでそれだけで幸せになれるんです。ああもうこれ以上言うのやめます。七草粥?知らん。
 
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2009年01月10日

どきどき

師走十五日 晴れ時々強風

 前日の長い雨、今日は今期最後のつくし農園の集合日、明日はつくいち。月末のつくし農園ワークショップ、来月の農園来期スタート手配、畑の冬作業、籾摺り、庭仕事、あと何だ?

 準備、当日、準備、当日、次はいったい何の準備をしてるのかわからなくなってきた。これ、師走ということで、OK? 


 
 インフルエンザが身の回りでメラメラと進行中。生姜湯、100%ジュース、ヨーグルト、納豆、緑茶、湿気、マスク、総動員して振り払い中ですが、この集中がとけたら途端に罹患しそうな予感。どきどき。 
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2009年01月15日

贅沢

師走二十日 晴れ

 インフルエンザを鼻の先でなんとか振り払えたと思いきや風邪の初期症状が発症し、それでも大暴れさせることなく力技で追いやって復活した今日この頃。10年来の友人F谷氏が来園した。
 
 奇しくも農に関わることになった友の、新天地のビジネストークを楽しんだ後、自然農から飛躍する、宇宙物理、生命科学、生物行動学、社会心理、人間関係、農、教育、宗教哲学、エロス、地球環境、食糧生産にわたる、無限のテーマをキャッチボールして、脳みそのシェイクを味わう。こだわりとかしがらみとかおせっかいとかプライドとか、くだらないもの全部すっ飛ばして、興味シンシンに忠実な時間。

 自分が興味のあることを通して、どんな小さなことでもいいから真実へ近づいてみる。それを仕事として実践できる可能性があるだとしたら、こんなに贅沢なことはない。そのことにあらためて気づかせてくれた、今日の駄弁りディスカッション。友は、心で握手して、3人の娘を風呂に入れるのだと都内に帰っていった。いい時間、どうもごちそうさま!
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2009年01月17日

小宇宙だ

師走二十二日 晴れ

 来週の土曜日、つくし農園として新しい試みにトライしてみる。


 平成21年1月17日の小松学の今の言葉として、自然農は小宇宙だ、と断言してみる。実在する自然そのものでもあり、向き合う人そのものでもあり、人と自然の関係性の縮図であり、そしてその意味を意義付けることができるのは自分自身でしかない、という意味で。

 自然農はノウハウではない。レジャーでもない。癒しでもなく、息抜きでもない。かといって哲学でもなく芸術でもなく、宗教でもなければ絶対真理などでもない。しかし本人しか手にすることができない「気概」を携えて足を踏み入れることができたならば、そこには間違いなく、ミクロコスモス、小宇宙が広がっているのだ。

 全てあって、何もない。決めるのは自分自身。教えてくれるのは自分自身の向き合い方しだい。田畑の小宇宙を覗き込んで、何を見つけ何を思うかなんて、誰もわからない。僕は、自然農の入り口を紹介することしかできない。今の正直な自分の断言は、それでしかない。あえて言わせていただきたい、つくし農園は小宇宙への招待状なのだ、雑草屋本舗は野菜というレンズ越しに自然農を眺める望遠鏡なのだ、と。
 
 ならば言い換えれば、自然農はノウハウでもありレジャーでもあり癒しでもあり息抜きでもあり哲学でもあり芸術でもあり宗教でもあり絶対真理でもあり何でもいいのだ。何でも。何でもいいんです。


 三年目のつくし農園を経て、少なからず僕と小宇宙を共有してくださったプレーヤーの方達と過ごす、「話す聴くワークショップ」の開催。DAN'S・TABLEさんの全面協力を得て、トライしてみる。 実に、楽しみで仕方がないんだ。
 
 
 それはまさしく、銀河鉄道999。
 

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vegetables from microcosm
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2009年01月23日

黄色き

師走二十八日 晴れ

 珍しく筑波山に雲がかぶり、思いがけずずいぶんと暖かい昼、畑を歩くとその暖気に答えるように黄色き顔が一輪。枯草を掻き分けるようにむっくりと、寒気に襲われぬように低く低く。



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 三日前より大寒に入り、いよいよ、産みいずる季へ。



【大寒】…冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)
      ★雑草屋的季節分布★ 秋:冬=1:9

     ますます極寒の辛苦にさいなまれ、寒さの絶頂期である。
     一年で最も寒い季節で、各地で一年の最低気温が記録される。
     沢は凍りついているが蕗の花が咲き始め、
     鶏が卵をかえし始め、春はもうすぐ間近に迫っている。
     ※読み:ダイカン
     <参考:【室礼】和のこよみ
 
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2009年01月25日

The Sense of Wonder

師走三十日 晴れ


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 新月の前、晦日の夕暮れを歩く。旧暦師走の大晦日にこうして歩いたのはいつ以来のことだろうか。近くのコンビニへ歩いて寄る間に陽は落ち、一ノ矢神社の横を抜けて家へ帰る。月のない夜の、この闇の深さといったら、なんというかもう、笑ってしまうほどに深い。街灯の無い野良道を歩く足元の頼りなさは、何かしら自分の生命力の弱さを突きつけられているようで、何故か逆に勇気がわいてくる。なんとなく、生きるしかないな、と。

 夕暮れに見た、大通りの枯れ木の並列。自然の造形はなぜにこんなにも人を惹きつけるのだろうか。誰に教育されたわけでもなく、目に沁みて湧き上がるセンスオブワンダー。霊的でもスピリチュアルでも超常的でもなく、自然はそんな陳腐ではなく、実態として人間を畏怖させる。全ては科学的であり、だからこそ驚きに満ち溢れている。神に祈ることと、科学的であることは対立しない。いたずらに科学を超えて神や精神世界に心を寄せることは、おそらく、自身のセンスオブワンダーを濁らせてしまうに違いない。枯れ木の影はそれが自然に創られたフラクタルであるが故に驚くべく美しさを届けるのである。そしてその驚きを楽しむ精神性を人間は持ちえたからこそ、神も仏も信じえるのだ。

 時折、自然農の在りようを伝えようとして言葉が詩的(寓話的?)に傾くことがあることがあってもどうか容赦いただきたい。科学的に正しい(scientifically correct)からこそ、詩的に言い得ることなのだから。自然農は極めて、科学的だからこそ、小生をここまで惹きつけているのだ。この、大晦日の夕暮れの、枯れ木の情景のように。 
 

 
 前日につくし農園のワークショップを終えて、どうにか今期も一区切りをつけた感が沁みてきた一日。参加していただいたプレーヤーの方々からの珠玉のインスピレーションをもらって、暗闇を抜けて睦月を迎える。人からも、自然からも、あまねし関係性から自身を照らして。
 
posted by 学 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 本質を考える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする