注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年06月04日

I'm down

皐月十二日 曇り

 サイクル。どうしようもなく、やる気がおきない。畑の豆が鳥に食われてるのを見ては落ちこみ、田んぼの苗が一向に芳しくならないのを見ては落ちこみ、いざ甘藷の苗を植えようとしても気は立たず、いよいよ出陣を迎えつことになった蚊取線香の煙にうんざりとし、どうにもこうにもの停滞。この停滞に、さらに蚊のストレスと、周囲のあちこちに漂う除草剤のケミカル臭がさらに追い討ちをかける。

 I'm dowwwwwwwn!!!


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 畑も田んぼもぜんぶうっちゃってどっかに消えてしまいたい。でも消えられず。

 波。直線的に改善方向に向かうのではなく、畑も体も心も、行ったり来たり。その中での自分の位置を捕まえようとするここ数日。自然農でBlog書いて、順調に行っているようなのは、それはそれで嘘。どっかに飛んで行きたい自分も本当。サラリーを捨てて自分の足で歩くことを選んで、年に何度か感じる不安感。不安と希望の中で歩くだけの現実。

 6月4日。20年前のかの国では、「テンアンモン」という事件が起こり、今でさえ、記事の内容によっては検閲で自分の意思決定によらず消去されることがある。翻って我が国。どこまでも、一応が許されていて、その前提に立つ、自身の酩酊。厳しすぎず、甘えすぎず、風をつかまえて、浮遊した今の自分の着地点を焦らずに探そう。不完全人の一日が、また過ぎ行く。

 Anyway, how are you guys doing?

 
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 I am on the way.

 今日畑でお会いした友人に、ざっくりと愚痴を聞いてもらい、停滞感をちょいとばかし共有し、ちょいとばかしホッとした。ありがとうございやす。
posted by 学 at 20:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

金土日月

皐月十六日 雨のち曇り

 ここ数日。金曜は曇天と雨。この日から節気は芒種へ。土曜は曇り時々晴れ時々雨。この日はつくし農園の集合日。日曜は晴れ。この日はつくいち。月曜の今日は雨のち曇り。


 芒種に入った金曜は、雨天に邪魔されつつ土日の準備でばたばたと過ごす。暦を見て、畑を見て、ああ、雑穀そろそろ播かんとヤバイと焦りながらも手足は別の作業。野菜を使ってくれるつくいちメンバーへグリーンピースと空豆をお届けする合間に、仕事を抜け出して来たy*m*さんが(自主規制)ジャガイモの収穫を進める。相談もしていない分担作業が、いつの間にかの積み重ねでたまたま流れていく妙味に、どこか豊かさを感じながら。

 翌日。つくし農園では、サツマイモを植えたり苗代の稲に一喜一憂したり、ヒエをみんなで播いてみたり。集合日に来れた方も来られなかった方も、畑と自身はかならずつながっていて、草も虫も育つ自然農のダイナミズムが実感としてじわじわと増す頃。それは孤独でもあり、同時に友好的でもある。自己と他己と、そのステージであり共演者でもある田畑とのそれぞれの一巡りが、いよいよ賑わいをみせる季節になってきた。

 曇りと雨とひんやりの合間に、大晴天の夏日がつくいちを包む。畑作業には歓迎の曇り空から一転して、青空市にはもってこいの晴れ空。前夜の宴会にも負けずに、日の出に畑に出て、あくびを朝露に吹きかけて草の中にしゃがみこむ。玉葱もニンニクもジャガイモも程よく育ってくれて、空豆はなんとか採れ時が続いてくれて、葉物と夏野菜は対照的に育ってくれてなくて、それでも自然農の野菜を少しずつ味わってもらえることが確かにありがたく、同時に嬉しい。なんだかつくいちのお客さん以外の訪問者も多くて、いつもより会話が多くての疲労度5倍感は、はたして良いやら悪いやら。

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出店前のつくいちの光景。りラックスのじねん堂ファミリーがナイス。



 『つくいち晴れ』、そろそろそんな新語が産まれそうな良候だったのが嘘のような翌日の今日。見事な曇天へ逆戻り。午前は休息して昼にナチュカフェにお邪魔し,自然農の豆とナチュカフェの合作を食す。空豆やグリンピースが、友人のお店でまたもや綺麗に嫁入りを果たしていた。ニヤリ。腹ごしらえの後に畑に向かい、サツマイモを100株定植。夕方まで。

 
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 そして、また翌日へ。
  


【芒種】…芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也(暦便覧)
     ★雑草屋的季節分布★ 春:夏=6:4

     芒種は梅雨入りの前で、昔の田植えの開始期にあたる。
     雨が間断なく降り続き、農家は田植えの準備などに多忙を極める。
     芒種とは、稲や麦など芒(のぎ)のある穀物、すなわち稲を植え付ける
     季節を意味している。雑穀の播種もこの頃。
     かまきりや蛍が現れ始め、梅の実が黄ばみはじめる頃でもある
     ※読み:ボウシュ
     <参考:【室礼】和のこよみ & こよみのページ
posted by 学 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月14日

ガラス越しに

皐月二十二日 晴れのち雨
 
 日曜の昼に畑作業に出て、しばらくして、南西の空から暗黒雲がのしかかってきた。ポツリポツリから、農具を片付けている間にバザアッと雨が降り落ちてきた。車のフロントガラス越しに、あっというまに東北に過ぎ行こうとする暗黒雲を眺めていた。


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 しとしとの雨と、ざあざあの雨と、乾ききった晴れ。これが繰り返されるのだから、植物が育たぬわけがない。その営みの輪の中に人がそっと混ざりこむことが、自然農なのだと思う。無理も無駄も過剰もなく、食べるものを自然の輪の中で育てる。放っておいても自然は植物を育む。その自然を少しだけ人間側に引き寄せて、食べるものを育てる。


 まずは日本のこの気候に恵みを感じて、その上で「明日の我が身」を講じればよい。んだんだ。草のようにたくましく。野菜のように繊細に。たとえまだ、思うように野菜が育ってくれていなくとも。
  

posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

前夜

皐月二十七日 曇り時々晴れ

 明日から田植え。 苗も、水も、気候も、頃合い良し。あとは人間さまが験される番。


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 前日までの副業からの筋肉痛も睡眠不足も乗り切って。ようし、楽しむでー。
posted by 学 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

攻防

皐月卅日 雨時々曇り

 土曜に田植えをスタートさせた翌日曜、明け方からの土砂降りに苗を憂う。植え始めた稲の苗は、背丈が伸びたものも、まだまだ短いものもあり、田んぼの水位が上がりすぎると葉先までが水没してしまうことがある。田植え直後の苗にとって、たっぷりの水は嬉しい限りではある一方で、完全に水没してしまえば呼吸ができない。つくし農園の田んぼは天水による溜め水と、畦道に設けた排水口での水位調節に頼っているので、基本的にはしっかりと畦を固めて水が抜けないように留意し、たまりすぎたら排水口の蓋を空けるという緩やかな方法を用意している。



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 そんな夏至の大雨を過ごして月曜。田植え直前まで続いた長雨ではそこまで上がらなかった水位が、この雨で田植え直後の苗を冠水させるほどまで達してしまっていた。十分な成苗は無事、背の低い幼い苗は、ほぼ全て、水の下に沈む光景。なおも続く雨の知らせを聞き、排水口一本では水位を下げきれないと判断し、冬から春にかけて築いてきた畦の一部を数箇所を、切り崩して水を流す事に決めた。

 とはいえ、スコップ数回踏み入れれば、きれいに崩れる小さな畦。モコリと土を上げて近くに並べ置き、水位が下がればまた戻して固めればよい、はず。まずは苗を救い、そして雨の上がるのを待ち、水の流れを見てまたもとの畦へ復旧。苗が安心して育つまでの、この田んぼならではの気苦労だと言えるだろうか。毎日水門を開け閉めして水を出し入れする普通の田んぼに比べてどちらが良いとか悪いとかはないが、田んぼでの、こうした水との攻防は、避けては通れぬ必須の世話なのだと思う。

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 種播いて、苗を植えたらあとは育つととか思ってたら、それ間違いですから。誰に言ってるかって? 俺です。




【夏至】…陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
     ★雑草屋的季節分布★ 春:夏=4.9:5.1

     夏至は夏季の真中にあたり、梅雨の真っ盛りで、しとしとと長雨が続く。
     農家は田植え繁忙を極める季節である。
     しょうぶが咲き始め、半夏(からすびしゃく)が生えてくる。
     なお、夏至線は北回帰線ともいい、北緯23度27分を走る線。
     北上してきた太陽は、夏至の日にこの線の真上を通過し、以降再び南下する。
     ※読み:ゲシ
     <参考:【室礼】和のこよみ & こよみのページ
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2009年06月24日

もともと

閏皐月二日 雨のち晴れ

 大雨の後の晴れの後に、また雨が降り、そして昼からの晴れ。先日崩した畦はまだ埋め直さずに、水位を観察してみてみる。


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 オタマジャクシ、タニシ、ゲンゴロウ。草刈りと田植えで人の手足が入り始めた田んぼであるが、もともとの住民たちはそんな喧騒に左右される事なく、たくましく日々の営みを見せてくれ始めている。
 
 今年の田んぼの出来を心配するのも忘れて、ただこの小雨の下の命の蠢きに心を惹かれる時間。いいのやら、わるいのやら。ねえ。
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2009年06月28日

響かせ

閏皐月六日 曇りのち雨


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 自然農7度目の田植え。苗の不足に焦りつつ、深水に悩みつつ、今年もひとまず半分ほどの田植えを済ます。何度体験しても。土地や状況が変わって植える手はずややり方が変われど、その折その折の最善を試行錯誤しながら苗を降ろす楽しみは、減じることがない。水の温度も毎日異なり、土の手触り、雑草の根の張り具合、場所の高低、苗の一本一本、全てに個性があり、無心で手を動かしている中でも必ず何かを感応している。無心とは、機械的なのではなく、思考する前にその状況に応じて自然に体が反応することなのだと気づく。無事に根付くか。浮いてしまわないか。雨で潅水してしまわないか。草に負けずに育ってくれるか。その行く末も同時に思いやって、一列一列が進んでゆく。単純シンプルで、複雑ダイナミックで、すこぶる人間的な農作業。

 
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 どうしても聞いていたくて、農園のメンバーも無理やりつき合わせて、Michaelの80'sあたりをカーステレオから響かせての、この週末の田植え作業。田んぼにしゃがみながら"Blame It On The Boogie"が流れる自然農の田んぼなんて、他にあるめえ。

 Thank you Michael,and rest in peace.

posted by 学 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする