やんだと思えばまた降り始め、鎌を手に草に入るとまた濡れる。ベトベトの土では収穫できないものや、乾いた空気の中で収穫しないとカビやすくなるものなど、全く手が進まない。梅雨で喜ぶ生き物がわいわいと楽しむのは嬉しいが、仕事ができねえ。蛙の声を聞き、カタツムリを横目で見、柿の葉にあたる雨音を感じ、夜毎に巣を張る蜘蛛に頭を引っ掛ける日が続く。散歩して、服を濡らし、草を刈り、でもメインの作業はおあずけの、そんな数日。

週末はつくいち。玉葱も、ニンニクも、ラッキョウも、ジャガイモも、ライ麦の藁も、タイミングよく収穫できる間がない。むむむむ、とはいえ梅雨ですしな。
3年前のBlogで、閏月についてのまとめをしてみているが、今年はこの梅雨のひと月に閏月が訪れた。小生にとっては、閏月はあくまでも太陰暦と太陽暦の暦の帳尻あわせの知恵に過ぎぬが、人によっては閏月のある夏は猛暑やら、閏月のある冬は厳寒やら、因果を結びつけるこじつけがないわけではない。それによれば、もともと皐月は長雨の月であるので、皐月が二月続く閏皐月のある梅雨は長引くという噂もあるやらないやら。南無南無。そう思えばそう、そう思わなければそうでない。
収穫も草刈りも種播きも、たまった作業全部まとめて、そろそろこの辺りで本来の意味のさつき晴れ(梅雨の晴れ間)が恋しいところなんだが。ま、合羽着て田植えはやらなくてはいかんけどもね。あと半分。