注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年07月02日

できねえ

閏皐月十日 雨時々曇り

 やんだと思えばまた降り始め、鎌を手に草に入るとまた濡れる。ベトベトの土では収穫できないものや、乾いた空気の中で収穫しないとカビやすくなるものなど、全く手が進まない。梅雨で喜ぶ生き物がわいわいと楽しむのは嬉しいが、仕事ができねえ。蛙の声を聞き、カタツムリを横目で見、柿の葉にあたる雨音を感じ、夜毎に巣を張る蜘蛛に頭を引っ掛ける日が続く。散歩して、服を濡らし、草を刈り、でもメインの作業はおあずけの、そんな数日。

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 週末はつくいち。玉葱も、ニンニクも、ラッキョウも、ジャガイモも、ライ麦の藁も、タイミングよく収穫できる間がない。むむむむ、とはいえ梅雨ですしな。
 3年前のBlogで、閏月についてのまとめをしてみているが、今年はこの梅雨のひと月に閏月が訪れた。小生にとっては、閏月はあくまでも太陰暦と太陽暦の暦の帳尻あわせの知恵に過ぎぬが、人によっては閏月のある夏は猛暑やら、閏月のある冬は厳寒やら、因果を結びつけるこじつけがないわけではない。それによれば、もともと皐月は長雨の月であるので、皐月が二月続く閏皐月のある梅雨は長引くという噂もあるやらないやら。南無南無。そう思えばそう、そう思わなければそうでない。

 収穫も草刈りも種播きも、たまった作業全部まとめて、そろそろこの辺りで本来の意味のさつき晴れ(梅雨の晴れ間)が恋しいところなんだが。ま、合羽着て田植えはやらなくてはいかんけどもね。あと半分。
posted by 学 at 19:25| Comment(3) | TrackBack(0) | 暦の調べ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日

到来!

閏皐月廿四日 晴れ 

 うーーーん、雨が降らねえなあ!と空を見上げていたら、いつのまにか梅雨が明けていたつくば。例年より6日ほど早い、一昨日の梅雨明けである。梅雨が明けた空は、とにかく暑い暑い。夏、夏、夏の到来の、頭蓋骨のてっぺんを焼き焦がす、ジリジリの開幕。畑も、田んぼも、思ったよりも早かったジリジリの到来に少々戸惑ったように片方で悲鳴をあげながら、片方で雑草の草陰に守られて、自ずから対応していかんと必死に整えているように見える。

 週末にほぼ田植えを終わらせた田んぼも、梅雨明けの声を聞いて、情け容赦なく水位が日に日に下がってきている。それでも田に足を入れれば、草の根が、草の亡骸が水を蓄え、グッショリと足元に水が染み出てくる。自然農の田んぼは表面は干上がったように見えても、その草の下にジューシーな、スポンジのような層が陽射しに負けじと湿度を守ってくれているのだ。

 薄曇りの梅雨空からのこのところの急な炎天下に、少々ペースを崩され気味に感じていた今日、港町の我が実家より、最高の夏の土産が届いた。稲藁で焼いてたたいた美味極まるカツオに、自然農の玉葱、ミョウガ、大葉、ニンニクのスライスをもりもり乗せて、夏の到来を祝う。

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〜梅雨明けの 夕餉に光る 初鰹〜
posted by 学 at 22:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 食の喜び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飲め、飲め、飲め

閏皐月廿五日 晴れかな?

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 夏の暑さを吹き飛ばす、ビアガーデンの開催!!!!


 とき 7月31日(金)、8月1日(土)、8月2日(日)
 
    15:00〜21:00(Last Order 20:30)
 
 ところ Dan's table(つくば市谷田部)



 我が盟友のホームグラウンド「Dan's table」にて、ビアガーデンを開きます。小生も、スタッフとして参戦いたします。自然農レシピも、一部に登場予定♪ ドリンク、アクセス、詳細はダンズテーブル、ビアガーデン特設サイトにてチェック!


 ビール好き、夏好き、ワイワイ好き、なんでも好き、全員まとめて、こっち来い。



 ※8月2日は「つくいち」も開催します。
 
   9:00〜14:00はつくいちにGoooo!
  15:00〜21:00はビアガーデンにGooooooo!!
posted by 学 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 友と共に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

しばし

閏皐月廿九日 曇りのち小雨

 梅雨明けの声を聞いてから待てど暮らせどやってこなかった雨雲が、久方ぶりに筑波を濡らす。前日までの、神経質になるほどに乾いた畑に思いを運んで、絵に描いたように胸をなでおろす。水が引ききって土があらわになっていた田んぼにも、潤いの雨水が微笑むように降りそそぐ。たとえ小雨であろうと、雨をこんなにも待ち望むと、雨(あめ)が、天(あま)からの水、「あまみず」なのであると心から合点してしまう。大和言葉の心地良い響きは、優しい雨音と共に耳に流れてゆく。

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 二日前から夏土用へ。土用の頃には土を動かすことを避けるべし。と言い訳を探し、心残りが尽きない田畑ではありつつ、この小さな雨に背を押されるようにしばし休息を。数日ほどつくばを離れてのんびりと、山か海か食か湯か、行き先も決めぬまま、布団を積んだ軽バンのハンドルに任せて。


 太陽のごとし秋野先生の、命日が昨日過ぎて今日の雨。それまでのギラギラは先生のせいですかねと嘯いて、太陽よりもさらに優しい雨を喜ぶ。ちょっくらぶーんと行ってきまーす。
posted by 学 at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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