注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年10月29日

むしくう

長月十二日 曇りのち晴れ

 小豆、大豆が、カラリと乾き始めてきた。大豆はもう少し畑に置いて、葉が落ちるのを待ちたいところ。毎年刈り時を逸してしまいがちであるが、今年は莢がこげ茶を増す直前に、一気に収穫を進めたいものだ。
 小豆はなかなか一度に収穫させてくれずに少々腹立たしい。大規模栽培であれば、一気に刈り取ってしまうのが良いのであろうが、量が少ないから丁寧にしたいと思うと、ひと莢ずつ枯れたものから摘み取っていくのがかえって良い気がしてくる。畑に出るたび、小豆畑を周回して、採り時の小豆をもいで籠に入れていくのもまた、いつのまにかこの時期の日常になっている。

 小豆も、大豆も、植え方を込み合いさせすぎた箇所は特に、程よく、多めに、虫が入っている。小豆も、大豆も、この虫とは仲が良くて困る。先月から枝豆を採っていざ食べようとすると、幾度となく出くわしてきたのがコイツである。今日は小豆からニョロリ。


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 自然農での枝豆、大豆、小豆栽培は当然農薬は使わないわけだが、この虫、草刈りや植え方である程度の対処は可能としても全く虫に食われないことはまずないとされる。有機栽培農家が枝豆を大量には好んで栽培しない話もちらほら聞くのは、無農薬で栽培して、こいつらに食害された枝豆を選別して出荷するのが非常に手間がかかって現実的ではないからという声もある。もちろん篤農家の方は、それぞれに工夫と手間をこらして対応されているのだろうがやはり、虫との付き合いは悩まされるであろうことは想像に難くない。小生はまだ、ごく小規模であり、届け先に直接話ができることで対応できるのが幸いなのである。

 では、日常、ほぼ9割以上の内食、中食、外食でお目に掛ける枝豆の、あの完全無欠のピカピカ綺麗な枝豆は如何にして作られているか。特に、中に虫がいない豆にする方法を挙げるとすれば、代表的な一つは虫除けネットで豆畑を覆うこと、そしてもう一つは、もちろん農薬である。対象の虫は、マメシンクイガ。農薬は、様々(参考を下記にリンク)。仕組みは、直接殺虫するか、もしくは枝豆の葉についた農薬成分を虫が食べることで、食毒効果で虫を防ぐというものである。当然、人が食しても安全な量とされており、収穫前の一定期間以前の散布が規定されているので、基本的には食べることでの人体への悪影響はほとんど無いとされているのだが、しかし。家ではゴキブリに殺虫剤スプレーして、街では排気ガス吸って、添加物たっぷりのスナック頬張ってる小生ではありますが、しかし。もちろん、枝豆だけに限らず、綺麗なツルツルのお野菜は押しなべて農薬のお世話になっているのですがしかし、改めて、考えちゃうのだよね。

 あらためてね。

 
 工夫と、手間と、寛容さをもって、なるべく虫の被害を減らすべく。南無三。
 


==== 農薬についてのリンク =====

マメシンクイガにおける適用農薬
 ・・・「東京都病害虫防除所」のHPより、参考箇所をピックアップ

大豆編 虫害防除
 ・・・「みんなの農業広場」から、大豆栽培時の農薬使用について

化学殺虫剤の話
 ・・・「農薬ギライのためのバラ作りのページ」から。
  農薬についての要約がまとめられています。

==== 枝豆についての補足的リンク ====

枝豆についてのFAQ
 ・・・「日々是枝豆」というHPより。枝豆愛に溢れるこのサイトでも、
  農薬使用の必然性に言及されております。
posted by 学 at 23:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 自然農のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする