注)記事の日付は太陰暦を用いております

2010年05月17日

にょき

卯月四日 晴れ(夏日)

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 理由も無くお休みしていたのち、理由もなく再開します。いや、理由はままありますね。かわりばえなく、とどこおりつつ、またどうぞよろしく。


 4月(新暦)の不思議な低空飛行の空模様が、このところぐんと高度を上げたように晴れ間が続く。卯月(旧暦)から皐月にかけてのこの陽気は、晴れ間には目が眩むほどの直射日光が注ぎ、ふと雲間に入ると涼気の良い風が顔を冷ましてくれ、夏を前にしたもってこいの予行演習となる。

 いつのまにか、朝5時前には空が明るく、夜7時が聞こえるまで夕暮れが伸びるようになった。その長い昼を待ちかねたように、世界の森、林、畑、田んぼの主たちが、わんわんと響くような勢いで、葉を、枝を、根を広げて伸ばしている。ぐっとおとなしくしていた4月の作物たちも、ようやく目が覚めたように発芽、成長の舞台に上がり始めた。

 一昨年はスズメ、昨年はモグラに悩まされた稲の苗代。今年は思い切って水苗代に変更してみていた。そうしたところに4月の多雨。今年は水没と低温で発芽状況に影響を受けた。それでも先週までに播きなおしをやり終えて、この陽気を背に受ける発芽の様子はどうやら好調のようである。にょきと天を突く稲の芽は、幾度見ても、頼もしく、心地良く、小気味良い。

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 色々と、先行き不安気味だった畑も、徐々に回復傾向に向かいつつある。ジャガも、枝豆も、スナップエンドウも、あれも、これも、どんどんいってくれ。
 

 鈴成りのエンドウに実が入りました。今年も雑草屋本舗にて、注文販売承ります。

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posted by 学 at 16:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 地に足つけて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

旺盛なり

卯月十六日 曇り時々晴れ

 このところの少々どんよりとした空に少しだけ甘えて畑を離れてしまうと、草達の勢いの強さに圧倒させられることが多い。野菜達の成長もそれなりでもあるのだが、やはり雑草の旺盛さにはどうにもこうにもまだまだ負けている。それはこの手でいかようにも調整できるような気もし、その手加減をどの程度まですればよいのかを、やはり行きつ戻りつしながら見守る毎日。


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 ジャガイモが、ようやく本調子に向かって背丈を伸ばし始めた。覆い被さらんとするセイタカアワダチソウや、刈っても刈っても下から生えてくるチガヤを、イモに気持ちよく育ってもらえるように鎌を入れてスペースを作ってやる。ぐっと視界が開けて、かつ孤独になり過ぎないように、ジャガイモの株を畑に存在させる。少しずつ、大胆に、ぐぐっと育ってくれますように。俺も気をかけてるからな、と、足りないなりにその思いが届くように。


 隣の畑では、空豆、イチゴが採れどきを迎えている。作業の合間の収穫が、たまらなく美味しい。ご注文は雑草屋本舗にて。お気軽にどうぞ。
posted by 学 at 09:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 畑の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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