注)記事の日付は太陰暦を用いております

2011年07月24日

虎刈り

水無月廿四日 晴れ 

 昨日、二十四節句の【大暑】を迎え、いよいよ夏本番へまっしぐら。梅雨明けの台風も大雨なく太平洋のかなたに去り、渇水の水無月はいよいよ終盤へ。 田植え後に十分な水位が保てぬ今年の田んぼは、まだまだ分蘗の様子が心もとないが、確かに、着実に、根付いた苗は生育をみせている。その隣に生い茂る雑草たちと競い合いながら。

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 自然農の水田は、田植え後の数週間から一ヶ月以内の草取りが肝要といわれる。根付き、分蘗を進めんとするそのタイミングに、いかに苗の根を傷めず田んぼに入り、かつ雑草を抑えるか。今年は雨が本当に少なく田んぼが渇きの声をあげているが、その分、土はズブズブと柔らかいことはなく草取りには入りやすい。田植え時に刈り倒して丸めて敷いた草を、もう一度ひっくり返して敷き、稲の周囲の草をさっと刈ってやる。田に営む虫たちの住処や餌場をなくしてしまわぬ様に、一度には入らず、一列おきに草を刈る。それもみな、その年の天候、雑草、苗の状況を考え、ああだこうだと試行錯誤していく。毎年繰り返しながら、毎年その度に変化のある景色、様相、作業である。
 昨日までの涼しいうちに三分の二進め、残してしまった三分の一を暑さの取り戻しつつある今日の日中に。一列おきに残した箇所は、また来週、再来週にでも。まるで虎刈りのその田んぼは、自然農の田んぼでは良く見るこの季節の景色の一つでもある。

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 畑では、なんとか種を播き終えた大豆畑の傍に、モグラ対策が功を奏して数年ぶりに実を宿すトマトとナスが一列並ぶ。この、赤いジューシーにかぶりつくのに、いったい何年待ちわびたことか。畑の変遷なのか、対策一つなのかはさておいたとしても、辿り着いたこの感触は、実践した自分自身にしかわからない別の意味での果実なのだ。少しずつ、本当に少しずつ、虎刈り風のいびつな進度かもしれないが、それを知る自分にだけは忠実にありたい。世の中がどうあったとしても。いや、そこまでは大した覚悟ではないとしても。

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<余談>
 ところで、ここ数日で一番の楽しみであった「地デジ難民化計画」。ワクワク全開でTVの前にたたずんだ本日の正午、我が家の20年モノの14インチのブラウン管は全く対策をとらぬまま、平然と地デジ放送を流し続けていました。がっっっっかり・・・。せっかく今夜から半強制的な読書生活が始められると喜んでいたのに。数ヶ月前からTVを据え置きしてしまって、農作業の疲労をビールとバラエティで流すという堕落の夜に浸かりきり、これを機にまた、静かな夜に戻れると思っていたのに。

 どうやら推察するに、加入しているケーブルTV局が自動的にデジタル放送へ対応し、配信しているよう。もしかして、つくば市民でケーブルTV加入の人だったら、地デジ対応製品買わずとも全然大丈夫だったのでは?という疑惑が。電気屋さん、凄い勢いで地デジ商戦やってるの横目で見てたけど、いったいどれだけのつくば市民が地デジ製品買ったのだろうね。 ともあれ、一緒に「地デジ難民」になりましょうと、楽しんでいた皆さん、不可抗力により小生は「地デジ民」になってしまいました。この場を借りてお詫び申し上げます。さて、27時間テレビでも見て時間の浪費でもしよっかなー。と思ったら、もう終わってた(笑)。コパアメリカもなでしこも終わったことだし、今夜のF1ドイツGP観戦が終わったらまたTVを部屋の隅に片付けるのもいいかもね。まだまだ短い、真夏の夜長を夜虫の音色で過ごすのもまた楽しからずや。

 
posted by 学 at 20:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする