昼の日差しだけはまだまだぽっかりと暖かい今日の午後遅く、天気予報で翌日の傘マークを発見し、午前中所用で出られなかった畑に急行した。

秋の雨は、季節を足早に押し進める。ここ数日の、残暑呆けの体を平手打ちするかのような冷え込みには少々閉口気味であったが、まだぼんやりと残る暖かさに呑気をかまえ、種播き作業をのんびり遅らせてしまっていた。予想と気候はしばしば裏切られるのがおちであるものの、記憶を辿ればこの時期に降る雨は、秋がぐっと深まるきざしとなるはず。
発芽と生育を胸算用して、秋冬ものの葉物野菜たちの種播きを傘マークの前にある程度済ませてしまおうと、つるべ落としの夕暮れまで、少々粗めに作業を進めた。17時半には、辺りはじーんと暗くなり、手元がおぼつかず。数週間前のような気がしていた8月の頃は、まだまだ明るかった気配を残していたのにね。秋分はとうに過ぎたのだね。傘は明日の午後。曇りマークの朝のうちに、もう一仕事進めなくては。

暗やむ前に畑からもぎ取ってきたカブとインゲンで肴を作り枝豆を茹で、発泡酒を喉に流しながら自ビールを仕込んだ。醸すには少し気温が下がってしまってきたかしら。そんなこんなの、秋の夜長。