注)記事の日付は太陰暦を用いております

2012年11月29日

熟女をば

神無月十六日 晴れ

 柿がそろそろぽとりと落ちる前に、農作業の合間をみて、いそいそと干し柿作りを楽しんでいる。

 どうやら豊作らしい今年の柿は見事に実をつけ、雑草屋本舗にも時折の商品として並べながら、それほどのヒット商品にもならずに売れずして家へ出戻り、そして熟々と熟れていく。うれうれになるその前にやおら腰を上げて手間を惜しまなければ、日本の誇る伝統保存食、干し柿へと変身を遂げるのだ。

 干し柿作りはいとやすし。皮を剥き、熱湯に十秒弱ほどくぐらせ、あとは柿同士が触れぬように、干す。吊るしてもよし、置いてもよし。晩秋、初冬の空っ風にあて、夜露、氷雨にさらさず、鳥や虫に掠め取られなければ、後は待つだけ。じらす熟女についつい手が伸び、しわの増した肌をもみもみするのもまた良し。恥じらいの故かどうかは知らないが、もめば甘みは増すとか増さぬとか。程よく干されて食べごろを迎える頃には、白粉を吹いて薄化粧を纏うところもまた可愛らしく。

 
 我が家の干し柿は、ヘタを底に逆さにして、ザルにて干すこと五、六十個。美肌の熟女が粉吹き婆さんへ美化を遂げた末の、甘味は果たしてどれほどか。頬張る楽しさを期待して、今日も毎朝縁側へ並べて眺める今日この頃なのです。

121127hoshigaki.jpg

 
 ちなみに剥いた柿の皮は、オーブンで焼けばパリパリのスイーツに。みじん切りして油と醤油で炒めれば、簡単キンピラ料理が出来あがり。十分に甘みを蓄えたその皮を、余すところなく味わえるのも、自然農栽培の特権なのよね。



 「食べる」楽しみを十二分に楽しんでいる、毎日が自然農。12月の話す・聴く・気づきのワークショップは「食」をテーマに想いを拡げます。その頃までには干し柿は、まだ出来上がらんだろうなあ。

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第6回 話す・聴く・気づきのワークショップ =12月15日(土) 開催=
 今回のテーマは【食 (食育・食材・食生活)】です。
 参加者募集しております♪
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posted by 学 at 19:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日本人として | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする