やおら、昨日までの風向きが変わり、どちらかと言えば「ぬるい」と評すべき風がつくばに吹いた。 見上げれば、ひとつふたつ、待ちに待った梅の蕾が弾けるような芳香とともについに花ひらいた。 見下ろすと、どうやら冬眠から覚めたらしいモグラが、庭を縦横無尽にトンネル工事に勤しんでいる。

春眠は暁を覚えず、どうにもこうにも瞼と腰が重くて重くてしかたがないのだが、いよいよ厳寒の気は北に去り、おもむろに春が、つくばの地にのしかかってきたようだ。
どんよりとした停滞感のある南からの空気。春一番かと思わせるような、時折の突風。そして湿気とともに包み込むような、夜の雨。 気がつけば、鼻の奥に着実に蓄積される、杉花粉の大襲来。
全ての春の訪れが一気にやってきたような、今日。ようやく、季節が変わりましたよ。こんなにはっきりとした季節の移り変わりを全身で体感するのも珍しく、どこか嬉しく、どこかこそばゆく、そして鼻水がとめどなく、いつもよりも美味しく酒がすすむのでした。
さああああ、行くぜ!! お騒がせするぜ!

第三候: 立春 末候
【魚上氷(うおこおりにのぼる)】
=温かくなった水の中に魚の姿が見え始める=
(新暦2月14日頃〜2月17日頃)
【魚上氷(うおこおりにのぼる)】
=温かくなった水の中に魚の姿が見え始める=
(新暦2月14日頃〜2月17日頃)
第四候: 雨水 初候
【土脉潤起(どみゃくうるいおいおこる)】
=雨が降って土が湿り気をおびてくる=
(新暦2月18日頃〜2月22日頃)
【土脉潤起(どみゃくうるいおいおこる)】
=雨が降って土が湿り気をおびてくる=
(新暦2月18日頃〜2月22日頃)
第五候: 雨水 次候
【霞始靆(かすみはじめてたなびく)】
=霞が景色を彩り始める=
(新暦2月23日頃〜2月27日頃)
【霞始靆(かすみはじめてたなびく)】
=霞が景色を彩り始める=
(新暦2月23日頃〜2月27日頃)
第六候: 雨水 末候
【草木萠動(そうもくきざしうごく)】
=草木が芽吹き始める=
(新暦2月28日頃〜3月4日頃)
【草木萠動(そうもくきざしうごく)】
=草木が芽吹き始める=
(新暦2月28日頃〜3月4日頃)
※七十二候を取り入れています※