第三十六候: 大暑 末候
【大雨時行(たいうときどきおこなう)】
=時として大雨が降る=
(新暦8月2日頃〜8月6日頃)
【大雨時行(たいうときどきおこなう)】
=時として大雨が降る=
(新暦8月2日頃〜8月6日頃)
※七十二候を“ときどき”取り入れています※
明日のつくいちは都合により休み。さりとて心はつくいちへ。
6月に開いたホームパーティーにて、せっかく大切な友人とそのご家族を招く機会なのでと、このつくば生活で胸を張って紹介したい「つくいち」仲間の食材を揃えてお迎えすることにした。
メインのオードブルは、8年前に農園を開いたときからの付き合いとなる「ナチュカフェ」さんにお願いした。今までの折々の行事の席に、会食やオードブルを用意してもらってきた友人。そのつど小生の自然農作物をメニューに添えてくれたり、老若男女に好まれながらも随所に見られるシェフの渾身のメニューが変わらず好きなのだ。今回は、自家製ソーセージ(絶品!!)に添えたトマトソースに、小生の大豆と黒豆を合わせてくれたメニューが、最高に美味しかった。ちょっとしたサラダや細部に配慮されたグリル料理など、肉も魚も野菜も、素材と味付けのバランスのとれたフランス風家庭料理が大皿に乗り、我が家の広くないテーブルにずらりと並ぶと、圧倒的存在感をもって、来てくれた友人達の目を輝かせてくれていた。
※パーティー後に少しあまった「ソーセージwith自然農大豆」を我が家のおかずでいただく。

オードブルに添えるパンは「ベッカライブロートツァイト」さんから。30人弱のパーティーに、全粒粉のバゲットを10本と小生の大好物のチャパタを10個、さらに店頭で使用されているレバーペーストもいただいた。ナチュカフェさんのオードブルに添えて、しかしパンそのものが主役級ともいえる存在感のある味わいに皆も満足してくれていたのを覚えている。
※ナチュカフェのキッシュと、ブロートツァイトのパンで畑ランチ。最強。

デザートには、「つくばベーグル」さんのオリジナルスイーツ。常々いただくベーグルには満足感と価格のお手頃感において圧倒的パフォーマンスを感じている上に、さらに味わい深いのが焼き菓子たち。手土産に困ったら迷わずつくばベーグルの焼き菓子、という方程式ができている小生にとって、今回のホームパーティーのデザートには外せないチョイス。妻と共にお店にうかがい、趣旨と予算を伝え、ご主人と奥様と相談する過程もなぜか楽しみになるほど、親身になって考えてくださり本当にありがたかった。そして何よりも嬉しかったのは、当然のように想像を超えて(厳密に言えば想像どおり)感動の美味しさを放つ、季節のベリーを挟んだダコワーズがパーティーのデザートを彩ったことだった。さすがです。
そして生ビールと料理に舌鼓を打った後には、「コーヒーファクトリー」さんのオリジナルブレンド。とりわけコーヒーにこだわりをもつわけでもない小生なのだが、ファクトリーさんのコーヒーを飲むと、不思議に安心と満足と休息を覚える。いつも店頭で優しく迎えていただくご家族の暖かさがまるでコーヒーに乗り移ったかのような、味わいと深みと馴染みやすさ。豆にこだわりがあるわけではないような小生にとって、お勧めのオリジナルブレンドは間違いない選択であり、我が家にはいつも小分けのパックを常備して、大事な来客に備えている。
一ヶ月半前を振り返ってみても、「思い出しよだれ」がでるラインナップ。とりわけ盛大でも豪華でもないかもしれないけど、自信をもって紹介できる美味しい店があるこの街とこの生活は、なかなかに幸せな磁場を放っていると自画自賛してしまう。
つくいちではこれだけでなく、自然農のフィールドであるなら、浅野与五右衛門さん、近江屋商店さん、じねん堂さん。他にもいつも卵と笑顔をいただく御手洗農園さんをはじめとする出店者の皆さん。つくいちへの来場がきっかけで雑草屋を知り、つくし農園のプレーヤーになってくださる方もいる。つくいちが縁で広がり、継続的に繋がる、スピーディーではないけれども静かで有機的なお付き合い。何も資産を持ち合わせていないような小生にとっての財産に違いないということに、改めて気づかされている。
そんな「つくいち」も、2008年の初開催から、この8月で6年目、61回目を迎える。毎月第1日曜日、つくば中央公園にて、脅威の晴天率で開催中。今月は明日の4日に開催。
定期的に作物を提供できていない雑草屋にとって、特に今年に入ってからは時折の出店休みもしているつくいち。そんな休みの月には、つくいち会場の木陰にて「スラックライン」体験教室をひっそり開校しているので、雑草屋の「自然農」とは別の一面(動くインチキ百姓)も覗いてみたい方はどうぞ。