注)記事の日付は太陰暦を用いております

2013年09月16日

新鮮さ

葉月十二日 雨(台風) 

 台風前の土曜日、つくし農園の集合日を過ごし、風雨が強まってきた日曜日、木工などをして過ごし、台風上陸の敬老の日、買い物したり諸事したりと四方山に3連休をやり過ごした。
 このところ、備忘録としていろいろ書いてみようとPCデスクの前に座るのだが、(過去にもよくあることではあるが)一向に筆が、キーボードが進まない。雨と風が激しく窓をたたく中、あれやこれやと留まっていると、数日前から妻がBlogを始めていた。


 2004年から、継続は力なりとは言ったもので、今年で9年目のこのBlog。なにもかもが新鮮で、刺激に包まれて、言葉も思いも感動も溢れてやまなかった自然農の毎日の様子を綴りはじめて幾年月。いい意味で血肉となり体質化してきた甲斐もあり、ちょっとやそっとの自然農的日々には驚かなくなってきた。悪い意味で言うならば、自分自身以外へのアウトプットが従来ほどに日常化されなくなってきた。好奇心と野心と平常心は忘れないように心がけているおかげで、自然農の田畑と日々にマンネリなどは起こらず(そもそも大自然にマンネリは存在しないわけで)、変わらず向き合い続けてはいるものの、言葉に表し続けるのがなんだかんだと難しくなってくる。ような気がしてくる今日この頃。


 そんな中、マイペースでひっそり開設されていた妻のBlog。視点が実にしなやかで、着実で、新鮮で、部屋を隔てたパソコンで(夫婦で作業部屋を分けているので)、淡々と更新される日々を、密かに楽しみにしている。 自分の普段のふるまいや、話し言葉が、他方からみた景色で文章化された時に心地よいというのは、実に幸運なことなのだと思う。それもこれも今のうち、と肝に銘じてはいるものの。一方で、自然農の毎日に「新鮮さ」を思い出させてくれる相棒に感謝を携えて。

 雑草屋に、強力なコンテンツがまた(?)ひとつ加わりました。どうぞご贔屓に。
 
 雑草屋の嫁日記
 http://zassouya-no-yome.seesaa.net/



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第四十四候: 白露 次候
【鶺鴒鳴(せきれいなく)】
=せきれいが鳴き始める=
 (新暦9月12日頃〜9月16日頃)
七十二候を“ときどき”取り入れています※


 ちなみに、七十二候の「鶺鴒鳴」。文字通り、セキレイが鳴く頃とされている。渡り鳥ではないらしいセキレイがなぜこの季節に泣く季語に数えられるかは、鳥にはまったくの門外漢(宿敵のキジとスズメへの怨念は別として)である小生には、セキレイがこの地域にいるかどうかすらも分からない。そのセキレイ、実は古代日本の成立にも深く関わる神話の時代の頃からの鳥なのだそう。曰く、イザナギノミコトとイザナミノミコトが契りを交わす折、さてどう交わればいいのやらわからない、そこにセキレイが飛んできて、地面を叩くように尾を振る姿を見せたとか。それでめでたく結ばれしのちに、わが日本は国生みを始めたのであります。めでたしめでたしのお話でした。


posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 新しき出会い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする