夕方、一仕事終えて畑から家路につく前に、ミニトマトを土産に採って帰ろうかという時の出来事。十分熟したミニトマトを手に取ろうとしたとき、その実に一匹のいも虫がついているのを娘と発見した。娘ががっかりするか、もしくは怖がって嫌がるかと思い、「あらあら虫がついちゃってるからこれは食べられないねえ。悪い虫め。」とすこし慰めるつもりで話した。すると娘から、「いいんだよ。虫さんに半分くらいあげたっていいよ。虫さんがかわいそうでしょ。」との答えが。
普段から、自然農では2割3割は虫や動物やその他いろいろに税金でも払うつもりで食べられることも受け入れてみてはどうかと嘯く自分であったが、あらためて娘に伝えていたつもりはなかった。その哲学を、娘の口から聞くことになるとは。
ちょっとした、心にほのかな喜びが灯ったような、そんな出来事。 想いは伝わるのかね。
第四十五候: 白露 末候
【玄鳥去(つばめさる)】
=つばめが南へ帰っていく=
(新暦9月17日頃〜9月22日頃)
【玄鳥去(つばめさる)】
=つばめが南へ帰っていく=
(新暦9月17日頃〜9月22日頃)
※七十二候を“ときどき”取り入れています※