霜月廿一日 晴れときどき曇り
旧暦ではまだ少し先の新年ではあるが、我が家ももちろん大晦日。
クリスマス明けから29日まで体調を崩し、家族も軒並み共倒れ、ろくに新年の準備もできずに大晦日を迎えた。昨日から大慌てで年越しにかかる。30日は、穴あき障子の入れ替え、おもだった部屋の大掃除、年末年始の食事の買出しで日が暮れた。明けて今日は、大洗濯(笑)と残りの大掃除。昼食の後、「今年は無理!」と諦めていた妻の御節スイッチに完全に火が点き、怒涛の台所大作戦に突入。つられてこちらも年越しモードが加熱し、おもむろに長女を連れて竹林に出かけ、あとは庭木でなんとやら。門松をこしらえることにした。
庭の梅に、ほんとうに、一輪だけの花が咲いており、やっつけ即席自家製門松に色を添えてくれた。
門松の後、ヤギの小屋周りも長女次女も引っ張り出して大掃除していたら、はや夕方。いざ、年越し蕎麦の仕込みに取り掛かる。妻の御節で余った椎茸出汁のツユに、昆布と鰹で出汁を合わせ、水炊き用の鳥モモと葱を焦げ目が着くまで炙ったらツユに投入。国産小麦とそば粉の乾燥麺を固めに茹でて、出来上がり。
出来合い調理品にほとんど頼らずの年越し蕎麦を、今年も家族で迎えることができた。自画自賛だが、沁みるほど美味い。
豪華でないけど、自分たちの手で祝える。
時間はかかるけど、その時間まで楽しめる。
年始も、きっと飛び回ることは無いのだろうけど、静かに、手作りに囲まれて、また新しく年を迎えたい。年神様が明日安心してちゃんと来られるようにすぐに寝なきゃ!(夜に子供が起きてたら、年神様が勘違いして古い年のままになっちゃうよ、という話)と布団に滑り込んだ長女の寝息を確認して、今から黒豆と、キントンを仕込むのだ!
それではみなさんよいお年を♪
来年も、自然農、そしてそこからながめる自然体を意識して。
人生の意義を自分の外側に求めずに。
その感覚をじっくりと突き詰めていきたい。
注)記事の日付は太陰暦を用いております