
今、我が家では、究極のエリート教育を行っている。自然農百姓風情が何をぬかしているのかと思われるかもしれないが、これは紛れもない事実だ。
エリートの定義はここでは触れないが、他人や社会からの外圧によって人生を疲弊せずに、自然と共存しながら自他共に幸福を追求していける人間になって欲しい。ただそれだけの願い。しかし現代では、それをシンプルに追求しながら子育てをすることが恐ろしいほどに困難であり、異端となって映ってしまう。社会に阿ることなく、現代の標準的な価値観に堂々と疑問をぶつけて生きようとすると、残念ながらどうしても、一般的な暮らしぶり、子育て方針とはかけ離れていってしまう。
現在6歳6ヶ月の長女と1歳9ヶ月の次女が、日々受けているエリート教育は以下の通り。
【発育・健康分野】
砂糖が含まれる食事・お菓子をめったに食べられない。
動物性たんぱく質も毎日の食事には出てこない。
ファーストフード、ファミレス的な外食をほとんどしない。
自然農、有機栽培の野菜を多く口にする。自分でも育てる。
ヤギの草刈り、餌やり当番を割り当てられている。
予防医療も対症療法も含めて、ほとんど現代医学の恩恵に与らない。
【現代文明・生活分野】
テレビ、ネットに限らずメディアにほとんど触れる機会が無い。
電気性の音楽がほとんど無く、自然の音か、家族の歌声が響く。
LED電球、携帯電話、電子レンジを身近に使わせてくれない。
冷暖房を使用せず、日本の四季を乗り越えている。
料理洗濯掃除などの家事手伝いを、毎日何かしらお願いされる。
【教養・情操分野】
毎日幼稚園や学校に通う必要が無い。
両親とほぼ24時間、一緒に過ごしている。
絵本、児童書は、惜しみなく手にすることができる。
家の周りに、木があり、草があり、虫があり、鳥があり、花がある。
時々焚き火をする。なんなら煮焚きもする。
おそらくあらゆる早期教育から、開放されている。
【家族関係】
両親が尊敬する仕事人たちと、折々に出会える。
両親の仕事場に、時々連れられて時間を過ごしている。
両親が、愛し合っている。ときどき喧嘩している。
親子間にも愛があるが、適度に諍いが生じる。叱られる。
どんな子育てにも、光があり、影があり、それ自体に、成功も失敗も無い。だからこそ、両親がまず信念をもって人生を歩き、多面にアンテナを広げ、魂の声に耳を傾け、子供に向き合っていきたい。適度にいい加減に。力抜いて。泥臭く。そして重要なのは、自分たちのこうした指針に、決して縛られ過ぎないこと。これからも、子供の成長に応じて融通無碍に。

今日は尊敬する友人夫妻が来訪して、自然農で育てたお米を、脱穀精米していった。長女はそれに甘え、遊び、手伝い、夕方には、庭でフキノトウを見つけ、今期初収穫。その合間には、来月の初スキーに向けて体力づくりの真っ只中で、庭を100周マラソンする日々。頑張れよー。

明日は畑の後、近所の友人家族たちとお遊び会。
明後日は、今年度のつくし農園オープンの日。
三日後は、古武術稽古的な遊びの場にお出かけ。
ホントはもっと、のーーーんびりしたいんだけど!