
新暦の大晦日、正月を前に、夫婦でデジタルデトックスを試みることにした。インターネット環境から離れ、もとよりテレビもラジオもなく、ついでに自動車も休み、電気とガス以外はオフグリッドに年末年始を過ごすことにする。
長女は本を読み、次女は折り紙とシール遊び、長男はお絵かき。妻は激しくなりつつある胎動に少々押され気味。自分は日課のヤギの餌やりと、小掃除。掃除のおかげで、キッチンと六畳二間のアパートに空きスペースが増える。本棚には、図書館から借りた本が山積み。パソコンエリアには、このBlogがアップされたらしばらくの間お役御免のモバイルWifiが転がっている。
2018年は、一風変わった年だった。今日娘と話していたら、昨年の出来事が、3年前くらいに思えるねえ、などと話していた。
「とかいなか(都会+田舎)」を自称しながら乱開発の嵐が吹く、茨城県つくば市からの移動を考え始めた年明け。募集動画を見て、面白さの一点のみでひとまずの転居を決めた、パーマカルチャーと平和道場での研修生活。千葉県いすみ市で、薪での煮炊き、手洗い洗濯、若者4名との9人(+ヤギ二頭)での共同生活は、毎日がNVC(非暴力コミュニケーション)の実践であり、パーマカルチャー生活への入り口であり、遊びでもあった。


研修を終えた夏からは、アパートに移り、自然農からは遠のき、パーマカルチャーもそこそこ遠のき、NVCは時々集いがあり、サークル活動としての稲作は続き、月の三分の一を副業アルバイトに充て、子どもとの時間に翻弄され、次への展望も開かれながらも明確さはなく、年が暮れようとしている。3月に雑草屋の休止宣言をして、文化的サバイバルバケーションを楽しむとした言葉の半分は正しく、半分は、少々足踏みしていた気持ちがないわけではない。
それでも、夫婦でのつくば時代からの継続でもある、新月カフェ(ひきこもりの方たちとの対話交流会)、マインドボディヒーリング(心身相関にアプローチする治癒法)、ホームスクール、自然育児、自然療法などは、低空飛行で活動を続けてこられた。そして何よりも第四子を授かり、来春に自宅出産をベースに自然分娩でのお産を迎えようとしている。
この数日前、Facebook上にて、我が家のこれからの拠点を考える上での、「コンセプト」と「優先順位」を考えてみた。

コンセプトは、
「世の中の価値観にとらわれずに、身体と心と大地が自然体で過ごせる家族の暮らし方を探求し、市井の皆さんにおすそ分けする」
優先順位は、
1.田畑がある
2.山がある
3.人が住める(3月予定の第四子を安心して産める)
4.水源(人が飲める)がある
5.安価である
6.福島の実家に近い
7.今まで活動していたつくば(茨城県南)に近い
8.後で返却するリスクが少ない
9.自治体(住民)が移住に好意的
補足的には
10.自宅出産に理解がある助産師さんがいる
も大事かな。

上↑が自分たちが望む環境とするならば、提供できる資源も書いてみる。
◎自然農を楽しむ時間(手順、楽しみ方)
◎自然療法を楽しむ視線(本、実践)
◎マインドボディヒーリング(心身治癒法)の講義
◎ベーシックエンカウンター(対等な対話)の時間
◎ホームスクールで過ごす子供との体験
◎自宅出産&母乳育児&家庭保育の楽しさの共有
◎美味しい自然食(味噌づくりや食養)
○古武術的身体操法の初心者的稽古
○ウィパッサナー瞑想会(マインドフルネスでも)
○アメリカインディアン的感覚ワーク
○ひきこもり経験者と遊ぶ会の開催
〇パーマカルチャーを始める際の高揚感
○NVC(非暴力コミュニケーション)を味わう心構え
○持続可能な地球経済を願う意識の共有
○ヤギ2頭による通年草刈り
○シュタイナー思想・教育への少々の思い入れ
こんなことを、近くで提供できます。どう?結構居たら楽しそうじゃない?

あと今年のバケーションで気づいた我々夫婦の大事な個性として、「周囲と仲良くなるのがそんなに上手ではない」、というのがある。外面はまあまあ良いので大丈夫だけど、年がら年中ニコニコで誰に対してもいつでも対応上手なわけでも決してないので、どうぞお見知り置きください。
さて、来春、どこに行くのやら。
これから数日間、雑草屋としての小松家は、5日ほどひきこもります。ネット系は閉鎖。携帯電話も家族以外不通。徒歩と、手作業と、対話と、極力アナログなお正月を満喫します。きっと夫婦仲も家族仲も、今まで以上に周波数がそろってくるはず。ワクワク。
それでは皆様。良いお年を。