弥生十四日 晴れ 於つくば
まだ産後一カ月しか経ってはいないが、医療介入なしのお産の功もあり産後の回復が穏やかな妻の体調と、出まくりの母乳を惜しげなく飲んですくすくと育つ次男の様子を観て、外出する機会も増えてきた。
この日はつくばに家族でお出かけし、
自然育児の会(妻が2年前に代表を務めた縁もあり今でも参加している)の集まりにでたり、
長男がお世話になった大好きな助産師さん(守谷助産院の白井先生)にご挨拶に伺ったりした。おまけに大好きなパン屋(関東で多分イチニに入る名店「
ベッカライブロートツァイト」)で昼食を買い、馴染みのコーヒーショップ(これまた日本に名の知れた「
コーヒーファクトリー」)で生豆の空袋をいただき、あとはつくばのマル秘スポットで「マテバシイ」の苗木も手に入れて、夜遅く大子に戻った。
ああ、忘れていた。一人いすみ市に残って
平和道場の友達の家で2週間お世話になった国内短期留学中の長女も、帰ってきた(笑)。(Sちゃん本当にありがとう!)

<白井先生とご一緒に記念撮影♪>
マイペースでもいいから、持続可能なライフスタイルを気に留めている人たち。人工的、機械的、産業的、大量生産大量消費的、な社会に何かしら違和感を感じて自然な在り方に耳を傾けようとしている人たち。人間の本来の健やかさって何だろうかと、育児や心身に関心を抱く人たち。そんな皆さんと幸いにもつくばやいすみの活動で交わり、ゆるりと繋がってきた時間。もちろん適度にひきこもりながら(我が家は夫婦ともに、適度にひきこもり体質を持っています)。それらは本当に財産なんだなーっと感じた一日だった。
帰り道の車内、遊び疲れた(長女はきっと色んな疲れもあったよね)子どもたちの寝息を聞きながら、「心の栄養ってこういうことを言うんだよね〜」と夫婦でしみじみ振り返っていた。そして自ずと、これからの暮らしにも話が広がる。きっと大子でも、僕たちは変わらない。
自然の恵みを損ない過ぎず、奪い過ぎず、頼り過ぎず、軽んじ過ぎず、ありがたく受け取る。そんな暮らしを生き方として続けたい。家族から、集落から、地域から。僕たちがそんな暮らしをしたいなら、そんな仲間が増えてくれたら楽しい。今日お会いしたような、今まで価値観を共有してこられたような皆が、この山と水の豊かな大子に、住んでくれたらいい。
住んでくれるような魅力ある地域ってどんな場所だろうか。そんな場所に近づくにはどんな試みが考えられるだろうか。
◆例えば、護岸工事と生活排水の流出で川魚も住めないような小川を、また魚も小動物も豊かな川に戻すような試みとか。
◆例えば、増えすぎ(あるいは餌や生活環境が足りなさすぎ)て農業被害が深刻な野生動物の環境を、生活にジビエを取り入れたり森を再生して彼らの暮らせる森に戻すような試みとか。
◆例えば、大子のオーガニックや自然食やエコロジーを大事にする人(作る人も楽しむ人も)が集まって過ごして資源(モノ)も通貨(カネ)も循環する、ゆるやかなマーケットを定期開催するとか。
◆例えば、身体の調子を崩したら「医療機関に委ねないと大変なことになる」という不健全な健康常識を、森林などの自然に触れたり心身治癒の習慣を取り入れるだけで医者いらずの日常に変えられる機会を提供する、とか。(あ、これ5月からの職務の一部だ(笑)。)
もっと小規模で考えれば、
◆5月からの活動で、週5日を妻と子供4人の時間となることへのちょっとの心配や負担を減らす試み。それなら保育園、とかじゃなくて、
ギフトエコロジーと
WWOOFと
ホームスクーリングと
平和道場を組み合わせた「雑草屋暮らしサポーター」みたいなのを募って、自然農×自然育児×心身治癒etc&一宿一飯が小松家からのギフト、暮らしや農作業や育児のお手伝いがサポーターからのギフト、で解消できないかな、とか。

<こんな景色を>
thanks for the photo from Dojo
そんなこんなを、もちろん地域おこし協力隊での活動とも重なりながら(僕自身の生活の多くの時間がそちらになるからね)、我が家の活動としてもできる範囲でやっていくうちに、ご近所も巻き込んだり、あるいはご近所の空き家に友達が、知り合いが、想いを共有できる誰かが少しずつ移り住んで、もっとワクワクするような集落になれたりするんじゃないかな、と妄想する深夜。大げさにあえて風呂敷を広げるなら、大子町の「
ブラウンズフィールド」になれたらいいな(みたいな役目を担えたらいいな)、とかね♪
新しい環境で大地に手足を動かしながら、今までのありがたい交わりを糧にしながら、時々訪れる味わい深い出会いに感謝しながら、やっぱり今の社会価値感のままで良いワケないから歩みはやめない!と、想いを新たにするのです。

<こんな景色と>
みんな、いい場所一緒に作らない(笑)?!