注)記事の日付は太陰暦を用いております

2008年06月15日

シルシ

皐月十二日 晴れ

 モグラ。想定はしていたもののタカをくくって「いない」だろうと甘く考えてしまったツケが来た。何度か足を運んで土を踏むなどの力技で堪えていた自分の苗床はいざ知らず、二週に一度、下手すりゃ月に一度、という農園プレーヤーの苗代の被害は甚大である。このままでは、と集合日に憂いていた際に一人のプレーヤーから「水苗代という手もありますかね。」とアドバイスをいただく。つまりは今の苗代(畑苗代)から水が張った水田部分へ苗を移してモグラによる乾燥害を防ぐということ。もちろん昔の農家や今でも有機農家で手植えの方などは田んぼで水苗代を作ることもある、知られたやり方でもある。自分ひとりだったらこの発想がスムーズに生まれていたかどうかわからない。それほど窮していたとも言えるし、自分の頭と経験に縛られて立ち往生していたとも言える。

 つくし農園でプレーヤーの方たちをお迎えして、自然農の講釈を垂れる自分。自然農とはそんな偉そうなものだっただろうか。そして自分の中の自然農は果たして「自然」だろうか。答えのない問い。そして毎日。ひとつ言えることは、今年から参加されたそのプレーヤーの何気ない一言を翌日から実践して、水苗代に苗を移動させたということ。この出来事は、農園を管理する自分の感覚に、意義のあるシルシを残すに違いない。

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 畑苗代からゴッソリと、水苗代へお引越。なんとか今日、移し終えることができた。個人区画で苗代作成していた皆さん、今年の失態は本当に申し訳ありません。
posted by 学 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 田の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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