注)記事の日付は太陰暦を用いております

2009年03月20日

転換

如月二十四日 【春分】 雨のち晴れ時々曇り

 春分の朝、雨が通り抜けて、畑に出る。

090320shunbun.jpg


 節目、というより転換の頃。今日を境に昼の長さが夜よりも長くなる。いよいよ冬の気は縮みゆき、春の陽気が膨らみゆく。耳を澄ませば鳥の鳴き声は変わり、眼下を見れば枯れ色の土が日ごとに草に覆われてゆく。自分の体もその変化に触発されてかなんだかソワソワ、そしてフラフラ。


 自然農の畑にはリセットがない。耕運機をかけないため、育てた野菜たちが畑のあちこちに名残を残しながら次の作付を迎える。残された白菜や大根、無数の菜物野菜がこの暖気を感じて一斉に菜の花を咲かせ始める。隣の畝の菜の花を尻で撫でながら、ジャガイモの植え付けを急ぐのが、彼岸の畑の過ごし方の定番となる。もう、何回目かね、この定番も。

090320hakusai.jpg  090320daikon.jpg
定番の黄色は白菜の"菜の花"       白さに力のある大根の"菜の花"



 リセットのない自然農は、季節も作物も土も雑草も虫も全てがスライドして、生きながら移り変わる。自然の命は、植物も動物もそうして移り変わりながら命を継続しているのだと思う。それは、全体としての畑でもそうであり、であるなら自然環境もそうなのであり、その漠然とした確信が、自然農には備わっている。
 人間も然り。体内の環境としての健康も、精神の状態である心も、方向性としてリセットではなくスライドしながらの良好状態へ整えていきたいもの。さて我が身は、この冬に悪食(つまりはジャンクフードですな)を過食してか、数日前に心身が重苦しい状態に入った。病気ではなく、感覚的な重さとダルさでして。自分で十分認識しているこの冬の悪習慣から限りなくリセットに近くスライドしたいと思い、半断食に突入してみた。ゆっくり移り変わろう、と言っておきながら自分のこととなるとこれだからね、人間というやつは。

 春分の畑で季節の大きなうねりを楽しみながら、矛盾しつつ自分の小規模な体調変化を楽しむ。節目、というよりも転換を楽しむのだ。意地でも。

 今日した作業はジャガイモの植え付けとビーツの播種、そして畝作り。うーむ、腹減りすぎてなんだか、ナチュラルハイ。明日も畑作業だ、わーい・・・。



【春分】…日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
     ★雑草屋的季節分布★ 冬:春=4.9:5.1

     この日、太陽は真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間がほぼ等しくなる
     (しかし実際には、光の屈折現象のため、昼のほうがやや長い)。
     この日以降は昼がだんだん長くなり、反対に夜が短くなる。
     なお、春分点は、天球上で黄道と赤道が交わる二つの交点の内、太陽が
     赤道の南から北へ向かって横切る点のことで、赤経・黄経の原点となる。
     歳差により、毎年わずかずつ西に移動し、現在はうお座にある。
     ※読み:シュンブン
     <参考:【室礼】和のこよみ & こよみのページ
posted by 学 at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なる日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック